クサナギオゴケ 草薙尾苔

Flora of Mikawa
キョウチクトウ科 Apocynaceae カモメヅル属
学 名 | Vincetoxicum katoi (Ohwi) Kitag synonym Cynanchum katoi Ohwi |










花 期 | 5~6月 |
高 さ | 30~100㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地の林縁 |
分 布 | 在来種(日本固有種) 本州(関東地方、東海東海、近畿地方)、四国 |
撮 影 | 新城市 14.6.2 |
クサナギオゴケはキョウチクトウ科カモメヅル属の多年草。愛知県の準絶滅危惧種、国では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。旧ガガイモ科はキョウチクトウ科に含められた。
多年草。高さ30~100㎝。茎は直立し、大きくなると、上部がやや蔓状になり、上部の葉が小形になる。葉は対生、まれに3輪生し、小さい個体では茎の上部、大きい個体では茎の中部に集まる。葉柄は長さ5~10㎜。葉身は長さ8~17㎝×幅3~5㎝の楕円形~卵状披針形、全縁、先は鋭頭、基部は楔形。葉質は薄く、脈上に短毛がある。花柄は細く、まばらに分枝した円錐花序に花が多数つく。花は直径6~9㎜。花冠は無毛、星形に5裂し、表面は淡紫色、裏面は淡紅紫色が弱い。副花冠は環状、5裂し、花冠と同色、表面は平滑。雄しべは雌しべを囲んで短筒状に合着し、肉柱体を形成する。葯には膜質の付属体がある。小球(捕捉体)は紫褐色。袋果は披針形、長さ4~5.5㎝。花期は5~6月。
YListでは認められているが、POWOでは下位分類を認めていない。
シロバナクサナギオゴケ form. albescens (H.Hara) Kitag.は花が白色。三河地方では白花の方が多い。
多年草。高さ30~100㎝。茎は直立し、大きくなると、上部がやや蔓状になり、上部の葉が小形になる。葉は対生、まれに3輪生し、小さい個体では茎の上部、大きい個体では茎の中部に集まる。葉柄は長さ5~10㎜。葉身は長さ8~17㎝×幅3~5㎝の楕円形~卵状披針形、全縁、先は鋭頭、基部は楔形。葉質は薄く、脈上に短毛がある。花柄は細く、まばらに分枝した円錐花序に花が多数つく。花は直径6~9㎜。花冠は無毛、星形に5裂し、表面は淡紫色、裏面は淡紅紫色が弱い。副花冠は環状、5裂し、花冠と同色、表面は平滑。雄しべは雌しべを囲んで短筒状に合着し、肉柱体を形成する。葯には膜質の付属体がある。小球(捕捉体)は紫褐色。袋果は披針形、長さ4~5.5㎝。花期は5~6月。
YListでは認められているが、POWOでは下位分類を認めていない。
シロバナクサナギオゴケ form. albescens (H.Hara) Kitag.は花が白色。三河地方では白花の方が多い。