キツネノボタン 狐の牡丹
Flora of Mikawa
キンポウゲ科 Ranunculaceae キンポウゲ属
学 名 | Ranunculus silerifolius H.Lév. var. glaber (H.Boissieu) Tamura Ranunculus quelpaertensis (H.Lév.) Nakai var. glaber (H.Boissieu) H.Hara Ranunculus silerifolius H.Lev 広義 |
花 期 | 4~7月 |
高 さ | 30~80㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 田のあぜ、湿地 |
分 布 | 在来種 日本全土、朝鮮、台湾 |
撮 影 | 幡豆町 11.5.18 |
和名の由来は葉の形が牡丹に似ていることからといわれている。学名は変種のvar. glaberとなっているが、分類せず、ヤマキツネノボタンを含め、広義にキツネノボタンとする見解もある。中国には花弁の長い変種のvar.
dolichanthus がある。
茎は直立し、上部でよく分枝し、中空、下部の茎にわずかな斜上毛があるだけでほぼ無毛。葉は3出複葉、葉柄の基部に膜質の托葉がある。小葉がさらに浅く2~3裂し、小葉の先や鋸歯はあまり尖らない。萼片は5個、外面に毛があり、先端に毛が多く、内側が窪む。花柄は長さ1.5~6㎝。花は直径1~1.5㎝、黄色い5弁花。花弁は長さ4~6㎜の倒卵形、3~6個と変化が多く、基部を除いて光沢があり、花弁基部に鱗片状の蜜腺がある。雄しべ多数、雌しべ多数。集合果はコンペイ糖のよう球形。痩果は扁平長さ3.5~4㎜、はっきりした稜がなく、花柱が刺のようになり、先が鉤状に曲がる。2n=16
ヤマキツネノボタン 基本変種のvar. silerifolius である。小型で花茎が細長いことが多く、斜上毛が多い。痩果はキツネノボタンと同じ。キツネノボタンにも毛の多いものがあり、キツネノボタンを含め、広義のキツネノボタンとする見解もある。狭義のヤマキツネノボタンは花期が遅く、花弁も小さい。
ケキツネノボタン Ranunculus cantoniensis は全体に開出毛や伏毛が多く、葉の幅がやや狭く、切れ込みが深く、鋸歯が尖る。痩果は明瞭な扁平で、3稜があり、刺の先がそれほど曲がらない。しかし、ケキツネノボタンにも開出毛が少なく、果実の刺が曲がるものもあるので、伏毛の有無や葉形、痩果など全体で判別する。
外来のトゲミノキツネノボタンは全体にほとんど無毛、鋸歯が欠刻状で、痩果の両面に軟弱な刺状突起を散生する。
茎は直立し、上部でよく分枝し、中空、下部の茎にわずかな斜上毛があるだけでほぼ無毛。葉は3出複葉、葉柄の基部に膜質の托葉がある。小葉がさらに浅く2~3裂し、小葉の先や鋸歯はあまり尖らない。萼片は5個、外面に毛があり、先端に毛が多く、内側が窪む。花柄は長さ1.5~6㎝。花は直径1~1.5㎝、黄色い5弁花。花弁は長さ4~6㎜の倒卵形、3~6個と変化が多く、基部を除いて光沢があり、花弁基部に鱗片状の蜜腺がある。雄しべ多数、雌しべ多数。集合果はコンペイ糖のよう球形。痩果は扁平長さ3.5~4㎜、はっきりした稜がなく、花柱が刺のようになり、先が鉤状に曲がる。2n=16
ヤマキツネノボタン 基本変種のvar. silerifolius である。小型で花茎が細長いことが多く、斜上毛が多い。痩果はキツネノボタンと同じ。キツネノボタンにも毛の多いものがあり、キツネノボタンを含め、広義のキツネノボタンとする見解もある。狭義のヤマキツネノボタンは花期が遅く、花弁も小さい。
ケキツネノボタン Ranunculus cantoniensis は全体に開出毛や伏毛が多く、葉の幅がやや狭く、切れ込みが深く、鋸歯が尖る。痩果は明瞭な扁平で、3稜があり、刺の先がそれほど曲がらない。しかし、ケキツネノボタンにも開出毛が少なく、果実の刺が曲がるものもあるので、伏毛の有無や葉形、痩果など全体で判別する。
外来のトゲミノキツネノボタンは全体にほとんど無毛、鋸歯が欠刻状で、痩果の両面に軟弱な刺状突起を散生する。