カワズスゲ 蛙菅

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Flora of Mikawa

カヤツリグサ科 Cyperaceae スゲ属

学 名 Carex omiana Franch. et Savat. var. monticola Ohwi.
カワズスゲの穂
カワズスゲの穂
カワズスゲの果胞
カワズスゲ
果 期 6~7月
高 さ 10~30㎝
生活型 多年草
生育場所 亜高山帯の湿原
分 布 在来種 北海道、本州(中部地方以北)
撮 影 栂池自然園 07.7.27
ヤチカワズスゲの高山型の変種。ヤチカワズスゲより小型、高さ30㎝以下、果胞は長さ3.5~4㎜。
 基本変種のヤチカワズスゲ(谷地蛙菅)は日本(北海道、本州、四国、九州)、千島列島、中国(遼寧省)原産。中国名は星穗薹草 xing sui tai cao。湿原、湿地に生える。多年草、高さ30~60㎝。和名の由来はカエルの住むような湿地に生えることから。葉は幅1.5~2.5㎜、花茎より短い。茎頂部に3~5個の小穂をつける。小穂は雌雄性で、長さ6~15㎜、褐色~緑色。果胞は長さ4~5㎜、下部が海綿質で、厚く丸くなり、先は次第に細くなって長い嘴となり、上面が平ら、下面は丸く、脈がある。果胞が熟すと褐色になり、開出する。鱗片は果胞より短く、褐色、鋭頭。痩果は長さ約2㎜、下部だけにときにやや三稜があるレンズ形の卵状披針形。柱頭2岐。果期は5~7月。
 チャボカワズスゲは屋久島の高地に自生し、高さ10㎝以下。
 同じように亜高山帯の湿原に生えるミタケスゲは苞が葉状で長く、雌小穂が細長く、果胞も大きい。