カンヒザクラ 寒緋桜
Flora of Mikawa
バラ科 Rosaceae サクラ属 サクラ亜属
別 名 | ヒカンザクラ、サツマザクラ、ヒザクラ |
中国名 | 钟花樱桃 zhong hua ying tao |
英 名 | bellflower cherry , Formosan cherry , Taiwan cherry |
学 名 | Prunus campanulata Maxim. synonym Cerasus campanulata (Maximowicz) A. N. Vassiljeva |
花 期 | 2~3月 |
高 さ | 3~8m |
生活型 | 落葉小高木 |
生育場所 | 果樹園、公園、庭 |
分 布 | 帰化種 中国、台湾、ベトナム原産 |
撮 影 | 豊橋市 16.3.22 |
サクラ属・サクラ亜属サクラ亜属の中国原産のサクラの原種の一つ。日本では栽培種であり、カンヒザクラ系統の園芸品種も多い。沖縄では野生化が知られ、1月から開花する。
樹皮は黒褐色。小枝は灰褐色~紫褐色。若い小枝は緑色、無毛。冬芽は卵形、無毛。托葉は、早落性。葉柄は長さ0.8~1.3㎝、無毛、先に2個の蜜腺がある。葉身は卵形~卵状楕円形~倒卵j状楕円形、長さ4~7㎝、幅2~3.5㎝、葉裏は緑色、無毛、基部は円形、縁は鋭く、普通やや不規則な鋸歯縁、先は尖鋭形、側脈は8~12対。花序は散形花序、2~4個花をつける。総苞片は楕円形、長さ約5㎜、幅約3㎜、両面に伏した長軟毛がある。花序柄は長さ2~4㎜。苞は褐色、まれに緑褐色、長さ1.5~2㎜、縁は腺のある鋸歯状。花は直径1.5~2㎝、葉の展開前に開花する。花柄は長さ1~1.3㎝、果時に長さ1.5~2.5㎝、先がわずかに膨れ、無毛又はまばらな短毛がある。花托筒は鐘形、長さ約6㎜、幅約3㎜、外面は無毛又はごくまばらに長毛があり、基部はわずかに膨れる。萼片は長楕円形、長さ約2.5㎜、果時にも宿存し、先は鈍形。花弁はピンク色、倒卵状長楕円形、先は濃くなり、凹頭又はまれに全縁。雄しべは39~41個。花柱は雄しべより長くまれに短く、無毛。核果は赤色、卵形、長さ約10㎜、幅5~6㎜。
カンヒザクラ系の品種は多く、早咲きも多い。
樹皮は黒褐色。小枝は灰褐色~紫褐色。若い小枝は緑色、無毛。冬芽は卵形、無毛。托葉は、早落性。葉柄は長さ0.8~1.3㎝、無毛、先に2個の蜜腺がある。葉身は卵形~卵状楕円形~倒卵j状楕円形、長さ4~7㎝、幅2~3.5㎝、葉裏は緑色、無毛、基部は円形、縁は鋭く、普通やや不規則な鋸歯縁、先は尖鋭形、側脈は8~12対。花序は散形花序、2~4個花をつける。総苞片は楕円形、長さ約5㎜、幅約3㎜、両面に伏した長軟毛がある。花序柄は長さ2~4㎜。苞は褐色、まれに緑褐色、長さ1.5~2㎜、縁は腺のある鋸歯状。花は直径1.5~2㎝、葉の展開前に開花する。花柄は長さ1~1.3㎝、果時に長さ1.5~2.5㎝、先がわずかに膨れ、無毛又はまばらな短毛がある。花托筒は鐘形、長さ約6㎜、幅約3㎜、外面は無毛又はごくまばらに長毛があり、基部はわずかに膨れる。萼片は長楕円形、長さ約2.5㎜、果時にも宿存し、先は鈍形。花弁はピンク色、倒卵状長楕円形、先は濃くなり、凹頭又はまれに全縁。雄しべは39~41個。花柱は雄しべより長くまれに短く、無毛。核果は赤色、卵形、長さ約10㎜、幅5~6㎜。
カンヒザクラ系の品種は多く、早咲きも多い。
1 カワヅザクラ(河津桜):オオシマザクラとの自然交雑種。南伊豆町湊で発見され、原木がある。花は淡紅色、花柄が有毛。
2 オカメザクラ(阿亀桜):マメザクラとの交配種。イギリスの桜研究家イングラムが作った品種。
3 カンザクラ(寒桜):ヤマザクラとの交雑種と推定されている。熱海桜ともいわれる。
4 オオカンザクラ(大寒桜):ヤマザクラ又はオオシマザクラとの交雑種と推定されている。発見された埼玉県川口市安行の地名に因み、安行(あんぎょう)寒桜ともいわれる。
5 ツバキカンザクラ(椿寒桜):カラミザキラとの交雑種と考えられている。原木は愛媛県松山市の椿宮にある。花色が濃く、雄しべが目立つ。
6 フルサトザクラ(古里桜):カラミザクラとの交配種。古里は「はままつフラワーパーク」初代園長・古里和夫博士の名から。
7 ケイオウザクラ(啓翁桜):カラミザキラとの交配種。啓翁は作出者の吉永啓太郎氏の名から。花色が濃い。
8 ヨウコウ(陽光):アマギヨシノの交配種。愛媛県の高岡正明さんが開発した。種苗登録147号。花は鮮やかなピンク色(緋色)。アマギヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの交配種。
他にも多くの品種が作り出されている。