ホウチャクソウ 宝鐸草
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Flora of Mikawa
イヌサフラン科 Colchicaceae チゴユリ属
英 名 | Japanese fairy bells |
学 名 | Disporum sessile D.Don ex Schult. et Schult.f. |
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

花 期 | 4~5月 |
高 さ | 30~60㎝ |
生活型 | 多年生 |
生育場所 | 低山、丘陵の林内 |
分 布 | 在来種 日本全土、朝鮮、ロシア |
撮 影 | 豊橋市石巻町 02.4.14 |
和名の由来は花が寺院の軒に下げる宝鐸に似ていることから。イヌサフラン科はユリ科から分割された。
根茎は短く、やや太い根が多数出る。茎は稜があり、直立し、上部で2又分枝を数回、繰り返す。葉は無毛、長さ5~15㎝、幅1.5~4㎝の長楕円形~広楕円形、幅に変化が多く、3~5脈があり3脈が目立つ。葉縁には微細な透明の鈍突起が並ぶ。花は枝先に1~3(2個が多い)個ずつ頂生し、長い花柄の先に垂れさがる。花被片は6個、長さ2~3㎝、緑白色、基部が膨らみ小さな距になる。花被片は合着しないが、ほとんど開かず、筒状。雄しべは6個、花糸は長さ約2㎝、基部に微細なパピラ(乳頭状突起)があり、花被片よりやや短い。葯は長さ5~6㎜。雌しべ1個、子房下位。柱頭は3裂する。果実は直径約1㎝のほぼ球形の液果、黒色に熟す。2n=16
ホソバホウチャクソウ form. stenophyllum は東海地方でよく見られ、葉の幅が2㎝以下の品種。ただし、葉の幅が中間のものも見られる。
ヒメホウチャクソウvar. minus は本州(東海地方以西)、四国、九州に分布し、草丈が10~30㎝と全体に小型で、茎がほとんど分枝しない。花が1個ずつ葉腋に垂れ下がる。雄しべの花糸にパピラがなく、平滑。
ホウチャクチゴユリDisporum x hishiyamanum は同属のチゴユリと自然交雑したもの。茎や葉はホウチャクソウに似ている。花被片の先が尖り、斜開し、花がチゴユリに似る。
ナントウホウチャクソウDisporum nantouense は台湾に分布し、ホウチャクソウと酷似している。花被片は白色~クリーム色、細かい青紫色の斑点があり、先が黄緑色。中国名は南投万寿竹 (nan tou wan shou zhu)。2n=16
キバナホウチャクソウ Disporum uniflorum 朝鮮、中国原産。中国名は少花万寿竹(shao hua wan shou zhu )。花が黄色。日本では園芸種となっている。2n=16
ユリ科の植物はアマドコロ、ナルコユリ、チゴユリなど食べられるものがほとんどだが、このホウチャクソウは有毒。ホウチャクソウは花が頂生し、花被片が合着しないので花があるときは見分けるのは簡単である。芽ばえのとき見分ける方法はやや伸びた茎の先が必ず2又になっていることで見分けられる。毒草であるためか、アマドコロなどより普通に見られる。
根茎は短く、やや太い根が多数出る。茎は稜があり、直立し、上部で2又分枝を数回、繰り返す。葉は無毛、長さ5~15㎝、幅1.5~4㎝の長楕円形~広楕円形、幅に変化が多く、3~5脈があり3脈が目立つ。葉縁には微細な透明の鈍突起が並ぶ。花は枝先に1~3(2個が多い)個ずつ頂生し、長い花柄の先に垂れさがる。花被片は6個、長さ2~3㎝、緑白色、基部が膨らみ小さな距になる。花被片は合着しないが、ほとんど開かず、筒状。雄しべは6個、花糸は長さ約2㎝、基部に微細なパピラ(乳頭状突起)があり、花被片よりやや短い。葯は長さ5~6㎜。雌しべ1個、子房下位。柱頭は3裂する。果実は直径約1㎝のほぼ球形の液果、黒色に熟す。2n=16
ホソバホウチャクソウ form. stenophyllum は東海地方でよく見られ、葉の幅が2㎝以下の品種。ただし、葉の幅が中間のものも見られる。
ヒメホウチャクソウvar. minus は本州(東海地方以西)、四国、九州に分布し、草丈が10~30㎝と全体に小型で、茎がほとんど分枝しない。花が1個ずつ葉腋に垂れ下がる。雄しべの花糸にパピラがなく、平滑。
ホウチャクチゴユリDisporum x hishiyamanum は同属のチゴユリと自然交雑したもの。茎や葉はホウチャクソウに似ている。花被片の先が尖り、斜開し、花がチゴユリに似る。
ナントウホウチャクソウDisporum nantouense は台湾に分布し、ホウチャクソウと酷似している。花被片は白色~クリーム色、細かい青紫色の斑点があり、先が黄緑色。中国名は南投万寿竹 (nan tou wan shou zhu)。2n=16
キバナホウチャクソウ Disporum uniflorum 朝鮮、中国原産。中国名は少花万寿竹(shao hua wan shou zhu )。花が黄色。日本では園芸種となっている。2n=16
ユリ科の植物はアマドコロ、ナルコユリ、チゴユリなど食べられるものがほとんどだが、このホウチャクソウは有毒。ホウチャクソウは花が頂生し、花被片が合着しないので花があるときは見分けるのは簡単である。芽ばえのとき見分ける方法はやや伸びた茎の先が必ず2又になっていることで見分けられる。毒草であるためか、アマドコロなどより普通に見られる。