ヒメジソ 姫紫蘇
Flora of Mikawa
シソ科 Lamiaceae イヌコウジュ属
中国名 | 小鱼荠苎 xiao yu xian cao |
英 名 | miniature beefsteak |
学 名 | Mosla dianthera (Buch.-Ham. ex Roxb.) Maxim. |
花 期 | 9~10月 |
高 さ | 20~60㎝ |
生活型 | 1年草 |
生育場所 | 水田の畦、林縁、湿地、湿った草地 |
分 布 | 在来種 日本全土、朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド、ネパール、ブータン、パキスタン、ミャンマー、ベトナム、マレーシア、インドネシア |
撮 影 | 幸田町 05.9.19 |
茎は4綾形で、直立し、よく枝分かれする。茎の綾には下向きの白毛が生えるか、又は無毛。葉は対生し、葉柄は長さ3~18㎜。葉身は長さ1.2~3.5㎝、幅0.5~1.8㎝の狭状被針形~卵形~広卵形、縁に4~6(8)対のやや粗い鋸歯がある。葉裏に腺点が密生し、葉の表には腺点は無い。総状花序は長さ3~7(15)㎝、花が2個の仮輪が多数つく。苞は披針形~線状披針形、長さ1㎜以下、小花柄より短いか同長、果時に約5㎜になる。小花柄は長さ約1㎜、果時に4㎜以下になる。花冠は長さ4~5㎜の淡紅色~白色の唇形花。萼は長さ2~3㎜、果時に長さ約5㎜と大きくなり、上下に分かれ、下側は2裂、上側は3裂し、上萼歯の先の尖りがやや鈍い。上萼歯の3個のうち中間の歯が低いものや無いものも見られる。果実は4分果。分果は長さ約1.5㎜の類球形、表面の網目模様はあまり隆起しない。
シラゲヒメジソ Mosla hirta はヒメジソに似て、毛が多く、葉の表面に白色の長毛が密生する。
イヌコウジュ Mosla scabra とも混同しやすい。イヌコウジュは葉の縁の鋸歯が6~13対と多く、鈍鋸歯。葉は狭卵形~卵形である。上萼歯の先も鋭いことが多い。また、イヌコウジュは腺点が多く、臭いが強くいやみがある。
ヤマジソ Mosla japonica は北海道、本州、四国、九州、朝鮮に分布し、山地や丘陵地などの日当たりの良いやや乾燥した裸地状の草地に生える。愛知県の絶滅危惧Ⅱ類に指定され、分布が限られる。全体に毛が多い。茎は4稜形、直立して分枝し、紫色を帯び、白色の毛がある。葉は対生し、葉柄は長さ3〜10㎜。葉身は長さ1〜3㎝、幅0.7〜1.7㎝の卵形~狭卵形、低鋸歯縁。葉の両面に軟短毛を散生し、葉裏に腺点がある。葉腋や茎頂に長さ1〜3㎝の短い花穂をつけ、密に花をつける。苞は卵形~広卵形、長さ3~6㎜、小花柄より長く、下部の苞は萼より長い。萼は5裂し、長さは花時に約3㎜、果時には7~8㎜になる。花は淡紅紫色で長さ約3㎜の唇形花。唇形花の上唇は浅く2裂し、下唇は3裂し、中央裂片が大きい。
シラゲヒメジソ Mosla hirta はヒメジソに似て、毛が多く、葉の表面に白色の長毛が密生する。
イヌコウジュ Mosla scabra とも混同しやすい。イヌコウジュは葉の縁の鋸歯が6~13対と多く、鈍鋸歯。葉は狭卵形~卵形である。上萼歯の先も鋭いことが多い。また、イヌコウジュは腺点が多く、臭いが強くいやみがある。
ヤマジソ Mosla japonica は北海道、本州、四国、九州、朝鮮に分布し、山地や丘陵地などの日当たりの良いやや乾燥した裸地状の草地に生える。愛知県の絶滅危惧Ⅱ類に指定され、分布が限られる。全体に毛が多い。茎は4稜形、直立して分枝し、紫色を帯び、白色の毛がある。葉は対生し、葉柄は長さ3〜10㎜。葉身は長さ1〜3㎝、幅0.7〜1.7㎝の卵形~狭卵形、低鋸歯縁。葉の両面に軟短毛を散生し、葉裏に腺点がある。葉腋や茎頂に長さ1〜3㎝の短い花穂をつけ、密に花をつける。苞は卵形~広卵形、長さ3~6㎜、小花柄より長く、下部の苞は萼より長い。萼は5裂し、長さは花時に約3㎜、果時には7~8㎜になる。花は淡紅紫色で長さ約3㎜の唇形花。唇形花の上唇は浅く2裂し、下唇は3裂し、中央裂片が大きい。