バイケイソウ 梅蕙草

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Flora of Mikawa

シュロソウ科 Melanthiaceae  シュロソウ属

別 名 エゾバイケイソウ、ミヤマバイケイソウ
中国名 毛叶藜芦 mao ye li lu
英 名 white false hellebore
学 名 Veratrum oxysepalum Turcz.

 synonym Veratrum album var. oxysepalum (Turcz.) Miyabe & Kudô

 synonym Veratrum album L. subsp. oxysepalum (Turcz.) Hulten

バイケイソウの花
バイケイソウの花2
バイケイソウの花期の葉
バイケイソウの若葉
バイケイソウ
バイケイソウの芽
花 期 7~8月
高 さ 0.6~1.5(2)m
生活型 多年草
生育場所 山地~亜高山帯の林内や湿った草地
分 布 在来種 日本(北海道、本州の近畿地方以北、四国、九州)、朝鮮、中国、ロシア、アラスカ原産
撮 影 面ノ木園地  02.7.14
バイケイソウはシュロソウ科シュロソウ属の多年草。和名は花が梅に似て、葉が蕙蘭(けいらん)に似ていることに由来する。蕙蘭はシラんの別名。山地~亜高山帯の林内や湿った草地に生える。学名は様々な説があり、初めVeratrum grandiflorumとされ、その後、Veratrum album subsp. oxysepalum(Turcz.) Hulténに変更され、現在はVeratrum oxysepalum Turcz.が用いられている。これは過去に細かく分類されていた、ミヤマバイケイソウ、ホソノエバイケイソウ、カラバイケイソウを含むかなり広義なものであり、分布域もアラスカまで広げられている。
 多年草、全体に粗剛で、高さ0.6~1.5(2)m。根茎は短く太く、太い根を多数、出す。根茎には毒性があり、殺虫剤に利用された。茎は直立、中空、下部は直径2㎝に達し、紫色を帯び、全長に亘って、まばらに葉を互生して開出する。葉は広楕円形、長さ15~30㎝×幅10~20㎝、先は短い尖鋭形、基部は鈍形又は狭くなり、鞘なる。葉面には縦ひだが著しく多数あり、光沢は無く、下面の脈上だけに短軟毛がある。花が咲く頃には立派な葉が枯れ始める。茎頂に円錐花序様の複総状花序を出し、白花を開き、臭気がある。花序軸には密に白色の短毛がある。花柄は花被片や苞より短い。花は直径1~3㎝、緑白色、広漏斗形。花被片は6個、長さ10~15㎜、楕円形で両端が尖り、条線があり、縁の上半部には縁毛状の鋸歯があることが多い。雄しべは6本、花被片の長さの約1/2。蒴果は卵状楕円形、長さ約2㎝、褐紫色、熟すと先から3裂開する。花期は6~8月。果期は8月。2n= 32, 64。
 ミカワバイケイソウの花は春咲き、花期にも葉がしっかり残る。