アレチノギク  荒地の菊
[中国名] 香丝草 xiang si cao
[英名] hairy fleabane, Argentine fleabane, flax-leaf fleabane
[学名] Erigeron bonariensis L.
Conyza bonariensis (L.) Cronq.
キク科 Asteraceae  ムカシヨモギ属
三河の植物観察
アレチノギクの花
アレチノギクの花
アレチノギクの冠毛
アレチノギクの冠毛2
アレチノギクの茎
アレチノギク
アレチノギク葉
アレチノギク果実
 世界の熱帯、亜熱帯に広く帰化している。日本には明治中頃に渡来し、大正~昭和初期には日本全土に帰化し、現在では普通に見られ、市街地に多い。
 茎は直立し、茎頂に総状花序をつけ、横から2~3本ほどの枝を出し、花序より高く伸びるのが特徴である。全体に毛が多く、灰緑色。根生葉は花期にはなく、下部の茎葉は長さ3~5(8)㎝、幅0.3~1(2.5)㎝、粗く羽状に深裂する。中間より上部の葉は長さ (1)3~7㎝、幅0.2~0.5(1)㎝、 鋸歯がまばらで、しばしば強くよじれる。頭花はオオアレチノギクより大きく、直径3~10(約5)㎜。舌状花は白色、65~150個以上、総苞内にあって目立たない。中心花は黄色。花がはじめは白いが、次第にピンク色に変わる。総苞は長さ約5㎜、幅約8㎜。総苞片は2~3列。痩果は長さ約1.5㎜。冠毛は長さ3~4㎜、白色から灰褐色~帯紅褐色になる。2n=54
 オオアレチノギク Erigeron sumatrensis やヒメムカシヨモギ Erigeron canadensis は大型で、開花の開始が遅い。
[花期] 6~10月
[高さ] 20~50㎝
[生活型] 1・2年草
[生育場所] 道端、荒地などに普通
[分布] 帰化種 南アメリカ原産
[撮影] 蒲郡市西浦町  03.8.2

  ムカシヨモギ属

  family Asteraceae - genus Erigeron

 多年草、ときに1年草又は2年草、又はときに亜ていぼく。葉は互生し、縁は全縁、鋸歯縁又は分裂する。頭花は放射状頭花(radiate:中心小花は両性、舌状小花は1列又はそれ以上)、ときに円盤型頭花(disciform:中心小花は両性又は機能が雄性、周辺の筒状小花は雌性)、まれに中心小花頭花(discoid:同性の筒状小花だけからなる)、単生又は数個、ときに多数、総状合成花序、散房合成花序、又は円錐合成花序につく。総苞は半球形~鐘形~こま形~円筒形。総苞片は2~5列、ほぼ等長、ときに外総苞片は短く、ときに±覆瓦状、線状披針形~線形、膜質又は草質、縁は薄膜質、中脈は赤褐色、帯紫色、又は緑色。花托は平ら~わずかに凸面又は円錐形、±ハチの巣状、無毛。周辺小花は稔性、まれに無く(中心小花頭花)、又は12~350個、1~5列又はそれ以上につき、内側の列は舌部が小さく又は無く、又は全て小さく又は無く(円盤型頭花)、舌部は紫色、青色、ピンク色、又は白色、まれに黄色又は橙色、普通、短くて狭く、ときに、±広く、中心小花が両性、30~450個、黄色(脈はしばしば橙色)、ときに白色。拡大部は円筒形~狭い漏斗形[まれに鐘形]、裂片は(4又は)5個、デルタ形。葯は基部が鈍形、先の付属体は卵状披針形。花柱の枝は先がデルタ形、鈍形又は鋭形。痩果は長円形又は長円状披針形~長円状倒卵形、扁平~平らになり、無毛又は疎~密に剛毛又は小剛毛~絹毛があり、腺はなく、2(又は4)脈があり、脈はしばしば橙色。冠毛は宿存又は脱落し、離生又は± 基部が合着し、1又は2列につき、外側の列は短い剛毛又は鱗片、内側は5~40(~50個の細かいひげ状又は小ひげ状の剛毛があり、ときに冠毛は円盤の痩果の上だけにある[又は無い]。
 世界に約400種があり、アジア、ヨーロッパ、北アメリカに分布し、少数がアフリカ、オーストラリアに分布する。


 ムカシヨモギ属 の主な種と園芸品種

 1  Erigeron acris L.
 モンゴル、ロシア、アルメニア、アゼルバイジャン、ジョージア、ヨーロッパ、アフリカ(モロッコ)、北アメリカ原産。英名はbitter daisy , blue fleabane
1-1 Erigeron acris L. var. acris  エゾムカシヨモギ 
   synoym Erigeron acris L. var. foliosus Franch. 
1-2 Erigeron acris L. var. amplifolius Kitam.  ヒロハムカシヨモギ
1-3 Erigeron acris L. var. kamtschaticus (DC.) Herder  ムカシヨモギ
   synoym Erigeron kamtschaticus DC.  ムカシヨモギ synonymErigeron sachalinensis Botsch.
   synoym Erigeron acris L. subsp. kamtschaticus (DC.) H.Hara
1-4 Erigeron acris L. var. linearifolius (Koidz.) Kitam.  ホソバムカシヨモギ
   synoym Erigeron koidzumii Honda 
1-5 Erigeron acris L. var. manshuricus Kom.  マンシュウムカシヨモギ
   synoym Erigeron manshuricus (Kom.) Vorosch. 
   synoym Erigeron elongatus Ledeb. var. manshuricus (Kom.) Vorosch. 

 2  Erigeron annuus (L.) Pers.  ヒメジョオン 姫女苑
 北アメリカ原産 世界中に帰化。中国名は一年蓬 yi nian peng。英名はannual fleabane, daisy fleabane。明治維新の頃、渡来したもの。よく似たハルジオンは春咲きで、ヒメジョオンは秋まで花が見られる。
 1年草、2年草又は短命の多年草。原産地の一部では多年草。全体に毛がある。毛は単純、細く、真っすぐで硬い。混合型は短い伏毛((strigose剛毛)と長い広がった又は直立の白色毛である。普通、、小さい腺毛(長さ0.02㎜)が最上部の葉や総苞にある。茎は直立、高さ35~100 (150)㎝、上部で多数、分枝する。茎の中心部は白色の髄(ずい)が詰まり、中実。葉は根生葉(普通、花期までに枯れる) と茎葉。根生葉は長い葉柄がある。茎葉はほとんど均等につき、葉柄は短又は無。総苞は長さ3~5㎜×幅6~12㎜。総苞片は長さ3~5㎜、狭披針形、上部1/3で最も花が広く、漸尖し、草質。周辺小花は80~125個、2列につき、小舌がある。花冠は白色又は帯ピンク色、長さ5~10㎜、花弁部は長さ4~5㎜、狭線形。中心小花は多数、筒形、花冠は黄色、長さ2~2.8㎜、無毛。周辺小花の冠毛は1列につき、鱗片の微細な王冠状、長さ0.2~0.3㎜。中心小花の冠毛は2列につき、外側の列の冠毛は長さ0.2~0.3㎜微細な鱗片の王冠状、内側の列は8~11本のもろくザラつく剛毛で長さ1.6~3㎜。痩果は長さ0.7~0.8(~1)㎜、円筒形、わずかに扁平、2本の対生するうねをもち、上部やうねが長さ約0.05㎜の剛毛でほとんど覆われる。

2-1 Erigeron annuus subsp. annuus ヒメジョオン 姫女苑
   synoym Erigeron strigosus var. discoideus Robbins ex A.Gray
   synoym Erigeron ramosus var. discoideus (Robbins ex A.Gray) Britton, Sterns &Poggenb.
   synoym Erigeron strigosus f. discoideus (Robbins ex A.Gray) Fern.
 北アメリカ)(カナダ、USA)に分布。
 茎と主枝の基部はまばらに、やや長い(長さ0.8~1(~1.5)㎜)直立する毛に覆われる。合成花序の枝には多数の短い(長さ0.1~0.3㎜)の伏した(剛)毛がある。根生葉は楕円形~披針状楕円形、長さ15~50㎜×幅5~15㎜、長い葉柄があり、普通、円鋸歯縁で直立~開出する毛(長さ0.5~0.8(1)㎜)がある。茎葉はまばら、縁は円鋸歯又は歯状[日本では鋭鋸歯](上部ではほぼ全縁~全縁)、類鈍形。下部の茎葉は長円形、基部が狭まり翼状になり長い葉柄があり、長さ0.5~1(~1.2)㎜の毛がある。 中間の茎葉は披針形又はごく狭い菱状披針形、短い葉柄があり、やや多数の長さ0.5~ 0.8(~1)㎜の毛がある。上部の茎葉は狭披針形~線形、無柄、やや多数の長さ0.5(~0.8)㎜の毛がある。頭花は直径1.5~2㎝。総苞片は長さ3.5~5㎜、まばらに長い(長さ0.8~1.2(~1.5)㎜)関節のある毛をもつ。 周辺小花は、雌性、雄しべも冠毛もなく、長さ約6㎜、白色、ときにピンク色を帯びる。総苞片の長さは変化し、周辺小花はときに省略され、減る(ヨーロッパでは観察されない)。茎葉はほぼ全縁~円鋸歯、ときに明瞭な歯状。 2n=3x=27(Eurasia ,USA)。花期は5~10月
2-1-1 Erigeron annuus (L.) Pers. f. discoideus Vict. et J.Rousseau  ボウズヒメジョオン
   synoym Erigeron strigosus f. discoideus (Robbins ex A.Gray) Fern.
   synoym Stenactis annua f. breviradiata Nyár
 ヨーロッパでみられ、日本でも稀に見られる。舌状小花が無いもの。Erigeron annuus subsp. annuusに含められる。

2-2 Erigeron annuus subsp. strigosus (Muhl. ex Willd.) Wagenitz  ヘラバヒメジョオン
   synoym Erigeron strigosus Muhl. ex Willd.
   synoym Erigeron pseudoannuus Makino ヤナギバヒメジョオン 柳葉姫女苑
   synoym Stenactis pseudoannuus (Makino) Worosch.
 北アメリカ)(カナダ、USA)に分布。ロシア、日本、朝鮮、太平洋諸島に帰化している。
 茎と主枝の基部はまばらに、やや長い(長さ(0.3)0.5~0.8(1.2)㎜)、開出~類直立する(剛)毛に覆われる。合成花序の枝には多数の短い(長さ0.1~0.3㎜)の伏した(剛)毛がある。根生葉はへら形、長さ15~80㎜×幅3~15㎜、小さくはなはだしく円鋸歯があり、伏せ~開出する長さ0.5~0.8㎜の毛がある。茎葉はへら形~狭長円形、まばら、鈍形。下部の茎葉は狭長円形~披針形、長い葉柄があり、小さい円鋸歯がある。中間の茎葉はへら形~狭長円形、短い葉柄があり、普通、全縁、多数の伏した長さ0.3~ 0.5㎜の毛がある。上部の茎葉は狭長円形~線形、無柄、全縁、多数の伏した長さ0.3~0.5㎜の毛がある。総苞片は長さ3~4㎜、密に(まれにまばらに)剛毛又は基部に関節のある毛(長さ0.5(0.8~1㎜以下)をもつ。 周辺小花は長さ約6㎜、淡ライラック色又は白色。総苞と茎の毛は相当、変化し、短毛のものと長毛のものが見られる。茎の毛が長く(長さ0.8~1.2㎜)てまばらな株は茎葉の幅が広い。一方、茎の毛が短く(0.5~0.8㎜)て密な株は茎葉が非常に狭い(正式に認められればE. strigosus var. beyrichii)。 2n=2x=18 , 3x=27

2-3 Erigeron annuus subsp. lilacinus Sennikov & Kurtto
 USA、カナダ、メキシコに分布。日本でもよくみられる花が淡ライラック色(淡青紫色)のヒメジョオン。
 茎と主枝の基部は(ごくまばら)まばら~密に、長い(長さ1~1.5㎜)直立する毛に覆われる。合成花序の枝には多数の短い(長さ0.1~0.3㎜)の伏した(剛)毛がある。根生葉は楕円形~卵形、長さ15~80㎜×幅3~20㎜、長い葉柄があり、粗い鋸歯~円鋸歯縁で、直立~開出する毛(長さ1~1.5㎜)がある。茎葉はむしろ密、全て、小さい~粗いが離れた歯があり、先は鋭形。下部の茎葉は披針形~長円形、長い葉柄がある。中間の茎葉は披針形~菱形、短い葉柄があり、多数の長さ1.5㎜以下の毛がある。上部の茎葉は狭披針形、無柄、多数の長さ0.5~0.8㎜の毛がある。総苞片は長さ3.5~5㎜、まばらに長さ0.8~1.2(~1.5)㎜の関節のある毛をもつ。 周辺小花は長さ(6)8~10㎜、淡ライラック色~ライラック色、乾くと帯ピンク色又は青色に変わる。葉や茎の毛の密度は変わり、一般的に上部の葉の下面の毛はよりまばらである。頭花が小さいものもみられる。葉は幅が広いものは歯が粗く、葉の幅が狭いものは歯が小さい。周辺小花の短いものがアメリカで確認されている (Cronquist 1947)がヨーロッパには無い。2n=2x=18(USA) , 2n=3x=27(ユーラシア、USA)。

【ヒメジョオンの亜種 key to 】
1. 茎は基部の半分に多数の伏せ~開出(剛)毛をもち、毛は長さ0.3~0.5(0.8~1.2)㎜。
 中間と上部の茎葉は長円形~線形、全縁又はほぼ全縁。
 総苞は長さ3~4㎜、普通、剛毛又は基部に関節のある毛をもち、毛は長さ.5(0.8~1)㎜以下。
  ......................................................................................................... Erigeron annuus subsp. strigosus
– 茎は基部の半分に開出~直立毛をもち、毛は長さ1~1.5㎜。
 中間と上部の茎葉は主に長円形~菱形、歯状又はほぼ全縁。
 総苞は長さ3.5~5㎜、まばらに関節のある毛をもち、毛は長さ.0.8~1.2(1.5)㎜。
  ...................................................................................................................................................................... 2
2. 中間と上部の茎葉は披針形~狭菱状披針形~線形、ほぼ全縁~円鋸歯(歯は下部で多数)、
 まばらで少ない。周辺花は白色、ときにピンク色を帯び、長さ約6㎜。
 ...................................................................................................... Erigeron annuus subsp. annuus
–中間と上部の茎葉は披針形~菱形~狭披針形、小さい~粗い歯があり(歯は少数、離れ) 、
 かなり濃く、多数。周辺花は淡ライラック色、乾くと青色又は帯ピンク色に変わり、長さ (6)8~10㎜。
 .................................................................................................... Erigeron annuus subsp. lilacinus

 3  Erigeron aureus Greene  キバナアズマギク 黄花東菊
 北アメリカ(USA、カナダ)原産。英名はgolden fleabane
品種) 'Canary Bird' , 'Distler' , The Giant'

 4  Erigeron bellioides DC.
 バハマ、キューバ、ドミニカ、プエルトリコ原産。ハワイ、グアム、パラオ、マーシャル諸島や台湾、沖縄などに帰化している。中国名は類雛菊飛蓬 lei chu ju fei peng。
 多年草、小型。繊細な匍匐枝を伸ばす。葉は根生し、しゃもじ形、先は円く、基部は翼のある柄状、長さ1~3.5㎝×幅0.3~1㎝、全縁又は浅く円い欠刻が2~3 個あり、まばらに粗毛がある。花茎は高さ3~10㎝、鱗片状に退化した葉をつけ、稀に分枝し、頭花を単生する。頭花は長さ3~4㎜。総苞片は2列、線形、総苞内片は長さ2~ 3㎜。総苞外片は長さ約1㎜、有毛。舌状花は白色。痩果は淡褐色、長さ約1㎜、短毛がある。冠毛は痩果と同長。花期は通年。(参考5)

 5  Erigeron bonariensis L.  アレチノギク 荒地の菊
   synoym Conyza bonariensis (L.) Cronq.
 南アメリカ原産。英名はhairy fleabane, Argentine fleabane, flax-leaf fleabane。中国名は香丝草 xiang si cao 。世界の熱帯、亜熱帯に広く帰化している。日本には明治中頃に渡来し、大正~昭和初期には日本全土に帰化し、現在では道端、荒地などに普通に見られ、市街地に多い。
  1・2年草。高さ20~50㎝。茎は直立し、茎頂に総状花序をつけ、横から2~3本ほどの枝を出し、花序より高く伸びるのが特徴である。全体に毛が多く、灰緑色。根生葉は花期にはなく、下部の茎葉は長さ3~5(8)㎝、幅0.3~1(2.5)㎝、粗く羽状に深裂する。中間より上部の葉は長さ (1)3~7㎝、幅0.2~0.5(1)㎝、 鋸歯がまばらで、しばしば強くよじれる。頭花はオオアレチノギクより大きく、直径3~10(約5)㎜。舌状花は白色、65~150個以上、総苞内にあって目立たない。中心花は黄色。花がはじめは白いが、次第にピンク色に変わる。総苞は長さ約5㎜、幅約8㎜。総苞片は2~3列。痩果は長さ約1.5㎜。冠毛は長さ3~4㎜、白色から灰褐色~帯紅褐色になる。2n=54。花期は6~10月。

 6  Erigeron canadensis L. ヒメムカシヨモギ 姫昔蓬
   synoym Conyza canadensis (L.) Cronquist
   synoym Conyza canadensis var. pusilla (Nutt.) Cronquist
   synoym Erigeron pusillus Nutt.  ケナシヒメムカシヨモギ
   synoym Erigeron canadensis L. var. levis Makino 
 北アメリカ、南アメリカ原産。英名はCanadian horseweed, butterweed, hogweed。中国名は小蓬草 xiao peng cao。明治維新のころ外来し、鉄道に沿って広がったため、鉄道草とも呼ばれていた。 世界の熱帯、亜熱帯に広く帰化している。道端、荒地などに普通に見られる。
 1・2年草。高さ1~2m。茎は上部でよく分岐して広がる。全体に明るい緑色、茎及び葉の縁に開出毛が生える。葉は長さ7~10㎝、幅0.5~1㎝の線形、下部の葉は2~4対程度の鋸歯があり、上部の葉はほぼ全縁。頭花は直径約3㎜、はっきり見える白色の舌状花がつく。総苞は淡緑色、長さ3.5~4㎜、幅約2㎜。総苞片は線形、4~5列、総苞片上の1列に並んだ毛がある。痩果は長さ約1.2㎜。冠毛は長さ約2.5㎜。2n=18。花期は8~10月。

 7  Erigeron chrysopsidis A. Gray
 USA原産。英名はdwarf yellow fleabane
品種) 'Grand Ridge'

 8  Erigeron compositus Pursh
 ロシア、北アメリカ(カナダ、USA)原産。英名はdwarf mountain fleabane
品種) 'Lavender Dwarf' , 'Mount Adams Dwarf' , 'Rocky'

 9  Erigeron fukuyamae Kitam.  ダイハセンギク
   synoym Erigeron morrisonensis Hayata var. fukuyamae (Kitam.) Kitam.
 台湾原産。中国名は台湾飞蓬 tai wan fei peng 。

 10  Erigeron glaucus Ker Gawl.
 USA原産。英名はseaside daisy , seaside fleabane
品種) 'Albus' , 'B. Ladhams' , 'David's Choice' , 'Elstead Pink' , 'Roger Raiche' , 'Rose Purple' , 'Roseus' , 'Sea Breeze' , 'Sennen' , 'Viewpoint Blue' , 'Wayne Roderick' , 'Western Hills'

 11  Erigeron karvinskianus DC.  ペラペラヨメナ
   synoym Erigeron mucronatus DC.
品種) 'Kew Profusion' , 'Lavender Lady' , 'Profusion' , 'Sea of Blossom' , 'Spindrift' , 'Stallone'

 12  Erigeron miyabeanus (Tatew. et Kitam.) Tatew. et Kitam. ex H.Hara  ミヤマノギク 深山野菊
 日本固有種(北海道宗谷地方、日高地方、十勝地方、天塩山地)
全体にミヤマアズマギクに似ているが、葉は幅広く、葉身と葉柄の区別がはっきりしている
 13  Erigeron morrisonensis Hayata  ニイタカアズマギク
 台湾原産。中國名は玉山飞蓬 yu shan fei peng

 14  Erigeron peregrinus (Pursh) Greene  チシマアズマギク
 北アメリカ原産。英名はwandering fleabane

 15  Erigeron philadelphicus L.  ハルジオン 春紫苑
 北アメリカ原産。英名はPhiladelphia daisy, Philadelphia fleabane, daisy fleabane, frostroot。別名はハルジョオン。大正時代に園芸種として入り、帰化したもの。
 2年草。高さ30~100㎝。茎は中空で、長い軟毛が生え、手で茎を押さえると凹みやすい。根生葉は長さ(15)30~110(150)㎜、幅10~25(40)㎜、花期にも残る。葉は長楕円形~へら形で、葉柄に翼があり、茎葉の基部は茎を半分ほど抱く。花は直径約2㎝、白色~淡紅色。春に咲き、花が垂れることも多い。舌状花は糸状、150~250(400)個ほどつく。舌状花、筒状花とも冠毛が長さ2.5~3㎜ほどある。花の冠毛はほとんど見えず、見えるのは2裂した花柱の先と筒状花の花冠である。総苞は長さ4~6㎜。痩果は長さ0.6~1.1㎜。花期は4~5月。2n=18
品種)  'Lilac Sky'

 16  Erigeron planum L.
品種)  'Blue Dwarf' , 'Blue Hobbit' , 'Jade Frost' , 'Tetrablau'

 17  Erigeron pulchellus Michaux
 北アメリカ(USA、カナダ原産。英名は robin's plantain , poor robin's plantain , rose petty , robert's plantain , blue spring-daisy
品種) 'Lynnhaven' , 'Meadow Muffin'

 18  Erigeron speciosus (Lindl.) DC.
 USA、カナダ、メキシコ原産。英名はaspen daisy , aspen fleabane , garden fleabane , showy fleabane
品種) 'Azure Beauty' , 'Dignity' , 'Grandiflora' , 'Grandiflorus' , 'Pink Jewel' , 'Prosperity' , 'Quakeress' , 'Rose Juwel' , 'Rosenballett' , 'Roseus' , 'Shining Sea'

 19  Erigeron sumatrensis Retz.  オオアレチノギク 大荒地の菊
   synoym Erigeron floribundus auct. non (Kunth) Sch.Bip.
   synoym Conyza sumatrensis (Retz.) E.Walker
 南アメリカ原産。英名は。中国名は苏门白酒草 su men bai jiu cao。英名はbroadleaf fleabane, tall fleabane。世界の熱帯、亜熱帯に広く帰化している。昭和初期に外来した雑草で、市街地にもあるが、郊外の田園地帯に多い。道端、畑地、草地、空地などに普通に見られる。
 冬はロゼットになる。1・2年草。高さ1~2m。茎は直立し、開出毛が密に生え、上部で分枝する。全体にやや青色を帯び、灰緑色。葉は 長さ6~10㎝、幅1~3㎝の線状倒披針形、両面に毛があり、下部の葉は4~8対の鋸歯があり、上部の葉は全縁。大きな円錐花序に頭花は多数つく。頭花は直径5~8㎜。舌状花は多数、総苞内に隠れ、ほとんど見えない。中心花は6~11個つく。総苞は長さ約4㎜、幅3~4㎜、総苞片は3~4列。痩果は長さ1.2~1.5㎜、冠毛は長さ約4㎜、初期には白色、後に褐色を帯びる。2n= 54 。花期は8~10月。

 20  Erigeron thunbergii A.Gray アズマギク [広義]
20-1 Erigeron thunbergii A.Gray subsp. thunbergii  アズマギク 東菊
 日本固有種(本州中部地方、関東地方、東北地方)。日当たりのよい山地や海岸の乾いた草地に生える。園芸種として栽培されている。園芸ではミヤコワスレをアズマギクともいう。
 多年草。茎は叢生又は単生、高さ10~37㎝、密に毛がある。根出葉はロゼット状につき、へら形、長さ4~8㎝×幅1~2㎝。茎葉は披針形、長さ1~3㎝。茎頂に頭花を単生する。頭花は直径3~3.5㎝。総苞に密に毛がある。周辺の舌状小花は3列に多数つき、雌性、淡紅紫色。中心小花は黄色、両性。冠毛は帯紅褐色、長さ約5㎜。 花期は4~6月。

20-2 Erigeron thunbergii A.Gray subsp. glabratus (A.Gray) H.Hara  ミヤマアズマギク 深山東菊
   synoym Erigeron komarovii auct. non Botsch.
   synoym Erigeron thunbergii A.Gray var. glabratus A.Gray
   synoym Erigeron alpicola (Makino) Makino 
 北海道、本州の中部地方以北に分布。亜高山~高山の砂礫地やガレキ地に生える。
 茎は高さ5~20㎝、全体に毛が少ない。根生葉はへら形、長さ5~10㎝。頭花は淡紫紅色~ピンク色。冠毛は汚白色、長さ2.5~3.5㎜。
20-2-1 Erigeron thunbergii A.Gray subsp. glabratus (A.Gray) H.Hara f. albus (Nakai) H.Hara  シロバナミヤマアズマギク
 ミヤマアズマギクの白花品種。
20-2-2 Erigeron thunbergii A.Gray subsp. glabratus (A.Gray) H.Hara f. haruoi Toyok.  ユウバリアズマギク
20-2-3 Erigeron thunbergii A.Gray subsp. glabratus (A.Gray) H.Hara var. angustifolius (Tatew.) H.Hara  アポイアズマギク
  多年草。高さ10~30㎝。根出葉は長さ3~4㎝×幅2~4㎜と幅が狭く、下面に光沢があり、短毛が少ない。 頭花はごく薄い淡紅紫色で中心部が濃くなる。冠毛は長さ2~2.5㎜。

20-2-3-1 Erigeron thunbergii A.Gray subsp. glabratus (A.Gray) H.Hara var. angustifolius (Tatew.) H.Hara f. furusei Sugim.  シロバナアポイアズマギク
20-2-4 Erigeron thunbergii A.Gray subsp. glabratus (A.Gray) H.Hara var. heterotrichus (H.Hara) H.Hara  ジョウシュウアズマギク 上州東菊
 本州の中部以北に分布。蛇紋岩変性。
  茎には長毛が密にある。根性葉は4~5枚つき、へら形、葉が非常に細く、幅2~5㎜。 花は直径3~4㎝。舌状小花は淡紅紫色。冠毛は長さ約3.5㎜。花期は5~7月。
20-3 Erigeron thunbergii A.Gray subsp. thunbergii f. leucanthus H.Hara  シロバナアズマギク

 21  ハイブリッド
(1) サラガミネアズマギク
 アポイアズマギクとキバナアズマギクの交配種。
(2) その他
品種) 'Adria' , 'Amity' , 'Azure Beauty' , 'Azure Fairy' , 'Azurfee' , 'Birch Hybrid' , Black Sea , 'Blue Beauty' , 'Blue Star' , 'Charity' , 'Dainty' , 'Darkest of All' , 'Dignity' , 'Dimity' , 'Doctor Worth' , 'Dominator' , 'Double Beauty' (d) , 'Dr. Haehnle' , 'Dunkelste Aller' , 'Elstead Pink' , 'Felicity' , 'Festivity' , 'Flame' , Foerster's Darling , 'Foerster's Liebling' , 'Four Winds' , 'Gaiety' , 'Goat Rocks' , 'Goliath' , 'H.E. Beale' , 'Karminstrahl' , 'Lidschatten' , 'Lilofee' , 'Mad Marion' , 'Mrs F.H. Beale' , 'Nachthimmel' , 'Offenham Excellence' , 'Pamela' , 'Pink Beauty' , Pink Jewel , Pink Triumph , 'Professor Korodi' (d) , 'Profusion' , 'Prosperity' , 'Quakeress' , 'Rocky' , 'Rosa Juwel' , 'Rosa Triumph' , 'Rosenballett' , 'Rotes Meer' , 'Schneewittchen' , 'Schone Blaue' , 'Schwarzes Meer' , 'Sea Breeze' , 'Sea of Blue' , 'Serenity' , 'Sincerity' , 'Snow Queen' , 'Snow White' , 'Sommerabend' , 'Sommerneuschnee' , 'Spanish Daisy' , 'Strahlenmeer' , 'Synehurst' , 'The Jewel' , 'Unity' , 'Violetta' , 'Viridis' , 'Wayne Roderick' , 'White Quakeress' , 'Wuppertal'


  イズハハコ属

  family Asteraceae - genus Eschenbachia

 1年草、2年草又は多年草。茎は直立、単純又は分枝し、粗毛(hirsute)又は伏した剛毛(strigose)がある。葉は互生、全縁~粗い鋸歯縁、羽状深裂又は羽状浅裂。頭花は円盤型頭花(disciform:中心小花は両性又は機能が雄性、周辺小花は雌性)、少数~多数、散房花序状、ときに、球状花序状、球状円錐花序状、又は円錐花序状の合成花序につき、まれに集散花序状につき、まれに花が単生する。総苞は鐘形~半球状鐘形。総苞片は3又は4列、覆瓦状につき、倒卵形卵状披針形~披針形~線状披針形~線形、膜質、緑色、±広く中脈に沿い、縁と先は薄膜質。花托は半球形状平ら~半球形状円錐形~レンズ形状こぶ状~ハチの巣状(中央部は中心小花をつけ、明瞭な広いハチの巣をもつ)、長毛縁。小花は稔性。周辺小花は雌性、多数、白色、花冠は糸状に筒になり、取り除かれ、花柱の長さの約1/2。中心小花は両性、少数~多数、黄色又は帯黄色、拡大部は漏斗形、裂片は5個。葯は基部が鈍形。花柱の枝は袁譚が短い。痩果は長円形又は披針形、扁平、±小剛毛があり、ときに腺があり、縁は2うねがある。冠毛は白色~黄白色~シナモン色~± 帯赤色、1列、ときに基部が輪状に合着し、しばしば、脱落性、ほぼ等長の細かいひげ状の剛毛である。
 世界に約7種があり、南~東アジア、オーストラリア分布する。


 イズハハコ属 の種

 1  Eschenbachia aegyptiaca (L.) Brouillet  キクバイズハハコ
   synoym Erigeron aegyptiacus L.
   synoym Conyza aegyptiaca (Linnaeus) Aiton
   synoym Nidorella aegyptiaca (L.) J.C.Manning & Goldblatt [Kewscience]
 日本(宮古島,石垣島・西表島・与那国島)、中国、台湾、インド、パキスタン、バングラディシュ、ミャンマー、ベトナム、マレーシア、南西アジア、アフリカ、オーストラリア原産。中国名は埃及白酒草 ai ji bai jiu cao 。
 ※KewscienceではNidorella aegyptiaca としアフリカを分布域に含め、オーストラリアは帰化としている。
 2  Eschenbachia blinii (H.Lev.) Brouillet
   synoym Conyza blinii H. Leveille
 中国原産。中国名は熊胆草 xiong dan cao
 3  Eschenbachia japonica (Thunb.) J.Kost.   イズハハコ
   synoym Conyza japonica (Thunb.) Less.
 日本、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、パキスタン、アフガニスタン、ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア原産。中国名は白酒草 bai jiu cao
 4  Eschenbachia leucantha (D.Don) Brouillet   ネバリイズハハコ
   synoym Eschenbachia viscidula (Wall. ex DC.) Koste
   synoym Conyza leucantha (D.Don) Ludlow et P.H.Raven
   synoym Conyza viscidula Wall. ex DC.
 中国、台湾、インド、ブータン、メパール、バングラディシュ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピン、オーストラリア原産。中国名は粘毛白酒草 nian mao bai jiu cao 。
 5  Eschenbachia maxima (Zoll.) J.Kost.
   synoym Conyza maxima Zoll. & Mor.
 ジャワ島原産。
 6  Eschenbachia muliensis (Y.L.Chen) Brouillet
   synoym Conyza muliensis Y. L. Chen
 中国原産。中国名は木里白酒草 mu li bai jiu cao
 7  Eschenbachia perennis (Hand.-Mazz.) Brouillet
   synoym Conyza perennis Handel-Mazzetti
 中国原産。中国名は宿根白酒草 su gen bai jiu cao
 8  Eschenbachia rufa (Wall. ex DC.) Raizada
   synoym Conyza marginata Edgew.
 インド、ヒマラヤ原産。


  旧イズハハコ属(Conyza)の移動先

 1  Conyza canadensis (L.) Cronquist  ヒメムカシヨモギ⇒Erigeron canadensis L.
 2  Conyza bonariensis (L.) Cronquist  アレチノギク⇒ Erigeron bonariensis L.
 3  Conyza japonica (Thunb.) Less.  イズハハコ⇒ Eschenbachia japonica (Thunb.) Koster
 4  Conyzanthus squamatus (Spreng.) Tamamsch.  ヒロハホウキギク⇒ Symphyotrichum subulatum (Michx.) G.L.Nesom var. squamatum (Spreng.) S.D.Sundb.
 5  Conyza aegyptiaca (L.) Aiton  キクバイズハハコ⇒ Eschenbachia aegyptiaca (L.) Brouillet
 6  Conyza viscidula Wall. ex DC.  ネバリイズハハコ⇒ Eschenbachia leucantha (D.Don) Brouillet
   synoym Conyza leucantha (D.Don) Ludlow et P.H.Raven
 7  Conyza parva Cronquist  ケナシヒメムカシヨモギ⇒ Erigeron pusillus Nutt.
   synoym Conyza canadensis (L.) Cronquist var. pusilla (Nutt.) Cronquist
 8  Conyza sumatrensis (Retz.) E.Walker  オオアレチノギク⇒ Erigeron sumatrensis Retz
   synoym Conyza floribunda auct. non Kunth 


 参考

1) GRIN
 Anaphalis
 http://tn-grin.nat.tn/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=602
2) Flora of China
 Anaphalis
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=101580
3) Flora of North America
 Erigeron
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=112000
4)Plants of the World Online | Kew Science
 Anaphalis
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:7615-1
5)横浜植物会 会報 第245 号 Vol.50,No.2(2019)
 コケセンボンギクモドキの正体
 http://www011.upp.so-net.ne.jp/yoko_syoku//publication/kaiho245pp1.pdf
6)Memoranda Soc. Fauna Flora Fennica 95: 40–59. 2019 Helsinki 20 February 2019
 The taxonomy and invasion status assessment of Erigeron annuus s.l. (Asteraceae)
  in East Fennoscandia
 794987-Article Text-114099-1-10-20190220.pdf

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