ボタン科 Paeoniaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-キンポウゲ目(Ranunculales)
分布 世界の温帯地方に1属約30種が分布する。
特徴 多年草、以前はキンポウゲ科に入れられていたが、 最近はボタン科として独立させている。低木又は多年草、高さ3.5m以下。根は肉質、太く、先が細くなるか、筒状。茎(草本)や当年の小枝は円柱形、基部に数個の宿存性の鱗片がある。歯は互生し、複葉。基部のよく育った葉は1~3回3出複葉又は1~2回羽状複葉。小葉は全縁又は分裂。花は単生、頂生又はシュートに2又はそれ以上、頂生、腋生し、直径4㎝以上。苞は1~6個、葉状、形や大きさに違いがある。萼片は2~9個、形や大きさに違いがある。花弁は4~13個、色に変化がある。雄しべは230本以下。花糸や葯は色に違いがある。花盤は革質又は肉質、環状(草本)又は鞘状に広がり、心皮の1/3~全体を包む(低木)。心皮は1~5(8)個、分離、無毛又は有毛。胚珠は多数、腹部の縫合線に沿って2列に並ぶ。花柱はある又は無い。柱頭は側面が扁平、反曲、とさかがある。果実は袋果。種子は黒色又は黒褐色、球形~卵状球形、直径1.3㎝以下。 n = 5。
栽培 花が大きくて美しくものが多く、園芸品種も多数あり、ボタンやシャクヤクなどが庭園用によく栽培されている。根が漢方薬として利用されるものもある。
ボタン属  シャクヤク Paeonia lactiflora Pall.
ボタン Paeonia suffruticosa Andrews
ヤマシャクヤク Paeonia japonica (Makino) Miyabe et Takeda.