タツナミソウ 立浪草

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Flora of Mikawa

シソ科 Lamiaceae タツナミソウ属

中国名 韩信草 han xin cao
学 名 Scutellaria indica L.
タツナミソウの花序
タツナミソウの花序横
タツナミソウの萼
タツナミソウの果実
タツナミソウの葉
タツナミソウ
タツナミソウの葉
タツナミソウの葉裏の腺点
タツナミソウの種子
花 期 5~6月
高 さ 12~28㎝
生活型 多年草
生育場所 丘陵の林縁
分 布 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 蒲郡市形原町 12.5.5
多年草。茎は暗紫色、1本~少数出て、高さ12~28㎝、斜上~直立、幅約1~1.2mmの4稜形、角(かど)や先に微軟毛がある。。葉柄は長さ 0.4~1.4(~2.8)㎝。葉身は心状卵形~楕円形[広卵形]、長さ1.5~2.6(~3)㎝×幅1.2~2.3㎝、基部は切形~円形~心形、縁に粗い鋸歯が7~14対あり、先は鈍形~円形、微軟毛~剛毛があり、下面には密にあり、下面に腺点がある。総状花序は頂生、長さ[3~]4~8(~12)㎝。苞は無柄、長さ3~6mm×幅1~2.5mm、縁は全縁。基部の苞は葉状、卵形、長さ1.7㎝以下、微軟毛があり、縁は円鋸歯縁。花柄は長さ2.5~3mm、微軟毛がある。花冠や萼に腺毛がある。咢は長さ約2.5㎜、租毛があり、微軟毛がある。咢上唇のスクテルム(scutellum)は長さ約1.5mm、直立し、果時に長さ3mm以下に広がる。咢は花後に閉じ、大きくなり、果実を包み、熟すと上唇が落ち、小堅果4個が露出して落ちる。花冠は青紫色、長さ1.4~1.8[~2]㎝、外側にまばらに微軟毛があり、唇の内側に毛があり、のど部で幅約4.5mm。下唇の中裂片は暗紫色の斑点があり、円状卵形、中間でわずかにくびれ、先は凹形。側裂片は卵形。小堅果は栗色~暗褐色、卵形、長さ約1.2~1.5㎜×幅1mm未満、小突起があり(tuberculate)密生し、小突起は尖鋭形、先に微細な渦巻状の鈎をもち、内側の基部近くに円筒形の突起(umbonate)がある。2n=26。花期と果期は5~6月。
 オカタツナミソウの花穂はタツナミソウより短く、茎の先に花が固まってつく。
 海岸近くに多いコバノタツナミ(S. indica var. parvifolia)は小型、茎や葉にビロード状の短毛が密生する。また、葉の鋸歯が3~7対と少なく、葉の長さが5~15㎜と小さい。
 シソバタツナミ(S. laeteviolacea)は茎に上向きの短毛が生える。
  ホナガタツナミ、イガタツナミはシソバタツナミに含められている。
 トウゴクシソバタツナミ(S. laeteviolacea var. abbreviata)はシソバタツナミに似て開出毛が生える。

タツナミソウ属

  family Lamiaceae - genus Scutellaria

 多年草又は亜低木、まれに低木、芳香は無い。葉は全縁~羽状中裂。花序は頂生又は腋生、総状花序又は穂状花序、又は偽総状花序(花が対生:総状花序状の二出集散花序で集散花序の花が1個、広義には総状花序に含める)。花序の葉は普通、先部で苞状。花は腋生、対生又はときに先で互生。咢は短く、筒状、背腹側で平らになり、2唇形。唇は全縁、閉じて、果時には縫合線に沿って基部まで分裂する。上唇は脱落性、やや横長の円形で凹面の帆状の突起物(スクテルム scutellum:小盤、小皿)をもち(属名は咢のこのスクテルムから)又はもたず、下側に明瞭な袋がある。花後に咢の上唇と下唇は合着して、花冠の落ちた開口は閉じ、上唇が大きくなり皿のように見える。果実が熟すと上唇は脱落し、下唇は果実が熟した後も宿存し、果実を載せる。花冠は2唇形。花冠筒部は突き出し、弓形になり又は類直立し、のど部まで次第に幅が広くなり、基部は曲がり、袋又は距になり、普通、外側に微細軟毛が環状になる。上唇は直立、かぶと形(galeate)。下唇は3裂し、中裂片が広く、平らになり、全縁。側裂片は上唇に結合し、ときに広がる。雄しべは4本、2強雄しべ、前側の2本が最も長く、上唇の下につく。葯は対が接近し、室の口に毛がある。後ろ側の対は目立つ2室があり、先は鋭形、前側の対は未熟により1室。花柱は錐形、先は不等に2裂。小堅果は扁球形~球形~卵形普通、疣状=小突起(tuberculate)があり、内側の基部近くには円筒形の突起(umbonate:柄状のもの)がある。英名はskullcap。
 世界に約350(471)種があり、世界中に広く分布するが、熱帯アフリカには少数だけ。

タツナミソウ属の主な種と園芸品種

1 Scutellaria alpina L.  スクテラリア・アルピナ
 ヨーロッパ原産。英名はAlpine skullcap。石灰岩地の岩場、草原に生える。
 多年草、半平伏、多茎、高さ7.5~15㎝。根茎をもつ。茎は4稜形、分枝し、基部は木質。葉は対生、卵形、長さ1.8~3.8㎝、灰緑色、葉縁は円鋸歯。花は頂生の総状花序に密につく。花序は短く、長さ7.5㎝以下。花は2唇形、青紫色~紫白色、長さ2.5㎝以下(園芸品種の色は豊富で、紫色、赤紫色、藤色、白色、クリーム色、黄色、2色など)。
品種) 'Arcobaleno' , 'Greencourt' , 'Moonbeam' , 'Rosea' , 'Sapphire'

2 Scutellaria altissima L.  セイヨウナミキソウ 西洋波来草
 ヨーロッパ、コーカサス、トルコ原産。英名はSomerset skullcap , tall skullcap
 多年草。高さ40~100㎝。茎は分枝し、毛と腺毛があり、基部は木質になる。葉は対生、長い葉柄があり、葉身は長さ8㎝以下、広卵形、基部は切形~心形、円鋸歯縁。花柄は短い。花序は片側性(unilateral)の穂状花序状、小さい葉の葉腋に花が2個ずつつく。花は2唇形、長さ約1.5㎝。上唇は青色~紫色、、ビロード状。下唇は淡色~白色。花冠筒部は長く白色。雄しべは4本。咢は先端に長さ3~5mmの鱗片がある。果実は密にいぼがあり(tuberculate)、星状毛をもつ。 花期は6~8月。2n=34。

3 Scutellaria amabilis H.Hara  ヤマジノタツナミソウ 山路の立浪草
 日本固有種(本州)丘陵~低山の林縁や林内に生える。シソバタツナミソウによく似ている。
 多年草。直立し、高さ15~25㎝。茎は4稜形、稜上に、上向きの曲がった細毛が生ある(毛が細かく、肉眼ではほとんど見えない)。葉柄は長さ1~2㎝、葉身は広卵形~卵心形、長さ1~2㎝×幅0.8~2㎝、質は薄く、縁に粗い(大きい)円鋸歯があり、基部は浅い心形、表面に毛はほとんどなく、両面に腺点がある。花序は短く、花はまばらに1~数対つく。花冠は長さ2~2.5cm、青紫色で基部で曲がって直立する。萼は長さ2.5~3mm、腺毛がある。種子は扁円形~楕円形、表面には円錐形で先の丸い小突起があり(tuberculate)、長さ約1.7mm。2n=26
]
4 Scutellaria asperiflora Nakai  ムラダチタツナミソウ 
 韓国固有種。(参考4)

5 Scutellaria austrotaiwanensis T.H.Hsieh et T.C.Huang  ヒメハイタツナミソウ
 台湾原産。中国名は南台灣黃芩

6 Scutellaria baicalensis Georgi  コガネバナ 黄金花
 朝鮮、中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は黄芩 huang qin。別名はコガネヤナギ、オウゴン、バイカルタツナミソウ。和名は根の断面の鮮やかな黄色に由来する。根は生薬の黄芩(おうごん)として利用される。
 多年草。根茎は肉質、直径2㎝以下、分枝する。茎は株立になり、斜上し、高さ(15~)30~120㎝、多数、分枝し、ほぼ無毛又は前向き~開出する微軟毛がある。葉柄は長さ約2㎜、微軟毛がある。葉身は披針形~線状披針形、長さ1.5~4.5㎝×幅(0.3~)0.5~1.2㎝、紙質、無毛又はまばらに微軟毛があり、下面に密に凹んだ腺点があり、基部は円形、縁は全縁、先は鈍形。総状花序は頂生、長さ7~15㎝、基部の苞は茎葉に似る。茎上部の葉は卵状披針形~披針形、長さ4~11mm、ほぼ無毛。花柄は長さ約3mm、微軟毛がある。咢は果時に長さ約4mm、外側に密に微軟毛があり、内側は無毛、スクテルム(scutellum)は長さ約1.5mm、果時に長さ約4㎜。花冠は紫赤色~青色、長さ2.3~3㎝、外側に密に腺毛があり、内側の袋状の部分に毛がある。花冠筒部は基部近くで明瞭に曲がり、のど部は幅6mm以下。下唇の中裂片は三角状卵形、幅約7.5mm。小堅果は卵形、約・長さ1.5mm×幅1mm、小突起(tuberculate)があり、内側の基部近くには円筒形の突起(umbonate)がある。花期は7~8月。果期は8~9月。
品種) 'Coelestina' , 'Oriental Blue'

7 Scutellaria barbata D.Don  セイタカナミキソウ 背高波来草
  synonym Scutellaria rivularis Benth.
日本、朝鮮、中国、台湾、インド、ラオス、ミャンマー、ネパール、タイ、ベトナム原産。中国名は半枝莲 ban zhi lian。熊本県の江津湖で最初に発見された外来種。Flora of ChinaやKewscienceでは日本も分布域に入れている。
 茎は直立、高さ12~35(~55)㎝、無毛又は上部にまばらに伏毛がある。葉柄は長さ1~3㎜、凹凸面、まばらに毛がある。葉身は三角状卵形~卵状披針形、長さ1.3~3.2㎝×幅0.5~1(~1.4)㎝、ほぼ無毛~脈にまばらに伏毛があり、基部は広くさび形~類切形、縁に離れた不明瞭な浅い歯があり、先は鋭形。総状花序は特徴がなく、頂生。花序の葉は茎葉に似て、基部で長さ8mm以下、上部ではかなり小さく、楕円形~狭楕円形、上面はまばらに毛があり、下面は脈上だけにまばらに毛がある。小苞は針状、長さ約0.5mm、花柄の中間につく。花は腋生。花柄は長さ1~2㎜、微軟毛がある。咢は長さ約2㎜、外側の脈沿いに微軟毛があり、縁に繊毛があり、果時に長さ4.5㎜以下、上唇のスクテルム(scutellum)は長さ約1mm、果時に長さ2㎜以下。花冠は紫青色、長さ0.9~1.3㎝、外側に毛があり、のど部の内側にまばらに直軟毛がある。花冠筒部は基部の前側に袋があり、中間で幅約1.5mm、次第に広がり、のど部で幅3.5mm以下。上唇は半円形、長さ約1.5㎜。下唇の中裂片は台形、約・長さ2.5㎜×幅4㎜、縁は全縁。側裂片は三角状卵形、長さ約1.5mm、先は鋭形。小堅果は褐色、扁球形、直径約1mm、疣状。花期と果期は4~7月。2n=26。

8 Scutellaria brachyspica Nakai et H.Hara  オカタツナミソウ 丘立浪草
 日本固有種(本州、四国)。丘陵の林縁に生える。
 多年草。高さ10~50㎝。茎には下向きに曲がった毛が生える。葉は対生し、長さ1.5~5㎝。下から上へ葉が次第に小さくなるのではなく、上の方で密集し、上側の葉が大きくなるのが特徴。葉の両面に毛があり、葉裏には腺点がある。花序はタツナミソウより短く、茎の先に固まって花がつく。花の長さは約2㎝。下唇は折れ曲がり、弁の斑紋は薄く、ほとんど斑紋がない場合も見られる。萼は上下2唇に分かれ、上唇には大きな円形スクテルムが立つ。花後には上下唇は閉じてしまう。花冠や萼にも腺点や腺毛がある。果実は4分果、熟すと大きな萼の上唇が取れ、下唇が受皿のように残る。分果(小堅果)は長さ約2㎜、小突起が密生する。花期は5~6月。2n=26。
8-1 Scutellaria brachyspica Nakai et H.Hara f. albiflora Hayashi et Y.Kobay.  シロバナオカタツナミソウ 
 白花品種。
9 Scutellaria costaricana H.Wendl. スクテラリア・コスタリカナ
 コスタリカ、ニカラグア、パナマ原産。
品種) 'Garbo' (PBR) , 'Monroe' (PBR)

10 Scutellaria dependens Maxim.  ヒメナミキ 姫浪来
 日本(北海道、本州、九州)、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は纤弱黄芩 qian ruo huang qin。
 多年草。直立し、高さ10~30(35))㎝。根茎をもつ。茎は無毛又は稜にまばらに毛がある。葉は対生し、葉柄は長さ0.8~4mm、微軟毛があるかほぼ無毛。葉身は卵状三角形~三角形、長さ0.5~2.4㎝×幅3~12mm、膜質、上面にまばらに微軟毛があり、下面は脈上にだけ微軟毛があり、基部は浅い心形~切状心形、縁は不規則で浅い1~3個の歯があるかほぼ全縁、縁毛があり、先は鈍形~円形。総状花序は特徴がなく、頂生、初め上側に斜めに広がり、垂れ下がるようになる。小苞は針状、長さ約0.75㎜、花柄の基部に対につく。花は腋生。花柄は長さ2~3mm、伏せた微軟毛がある。咢は長さ1.8~2mm、脈が目立ち、脈と縁に繊毛があり、果時に長さ4mm以下。スクテルム(scutellum)は長さ約1mm、果時に長さ2㎜以下。花冠は白色又は白色で下唇が紫色(淡紫色~淡紅紫色を帯びた白色)、長さ5~6.5mm、外側に微軟毛があり、下唇の内側の中央だけに直軟毛がある。花冠筒部はわずかに曲がり、下唇は浅く3裂し、下唇の中裂片は上側に広がり、台形、約・長さ1.5㎜×幅2~2.5mm、凹形、淡紫色の斑点がある。側裂片は三角状卵形、上唇よりわずかに長い。小堅果は黄褐色、卵形、約・長さ0.7mm×幅0.5mm、小突起状、内側はわずかに膨れ、基部近くに円筒形の突起(umbonate)がある。花期と果期は6~9月。2n=28。

11 Scutellaria formosana N. E. Brown  スクテラリア・フォルモサナ
 中国原産。中国名は蓝花黄芩 lan hua huang qin. 品種) 'China Blue'

12 Scutellaria galericulata L. スクテラリア・ガレリクラタ
 中国、カザフスタン、キルギスタン、モンゴル、ロシア、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、 西南アジア、ヨーロッパ、北アメリカ原産。中国名は盔状黄芩 kui zhuang huang qin。英名はcommon skullcap , marsh skullcap , hooded skullcap。バイカリン(baicalin)が含まれ、薬用に使われる。
 多年草、根茎がある。茎は直立、高さ35~40㎝、わずかに溝があり、角(かど)に下向きの毛がまばらにある以外は無毛、基部に葉はつかず、上部では多数、分枝する。葉柄は長さ2~7mm。葉身は長円状披針形、長さ1.5~6㎝×幅0.8~3㎝、基部の葉は大きく、膜質~紙質、毛があり、基部は浅い心形、縁は円鋸歯縁、先は鋭形。花は茎に先部に腋生、偏側生。 花柄は長さ 約2mm、密に下向きの毛がある。咢は長さ約3.5mm、外側に密に白色の毛があり、果時に長さ5mm以下。胚盤(scutellum)は長さ約0.8mm、直立し、果時に長さ1.5mm以下になる。花冠は紫色~青色、長さ約1.8㎝、外側に腺毛があり、唇には部分的に微軟毛がある。花冠筒部は基部にわずかに袋があり、のど部は幅3.5~5mm。上唇は半円形、幅約2.5mme。下唇の中裂片は三角状卵形、先は凹形。側裂片は長円形、幅約1.5mm。小堅果は黄色、3稜形、卵形、直径約1mm、小突起があり(tuberculate)、内側の中間に円筒形の突起(umbonate)がある。花期は6~7月。果期は7~8月。
品種) 'Corinne Tremaine' (v)

13 Scutellaria guilielmii A.Gray  コナミキ 小浪来
 日本(本州、九州、沖縄)、、韓国(済州島)、中国原産。中国名は连钱黄芩 lian qian huang qin。
 多年草、根茎がある。茎は直立~平伏して斜上、高さ12~35㎝、上部には無毛~まばらに直軟毛があり、分枝する。葉は上部では次第に小さく、狭くなる。葉柄は長さ4~14㎜、基部では長さ1.2~3㎝、ほぼ無毛又は密に直軟毛がある。葉身は円状卵形~狭卵形、基部では広卵状円形~類腎形、長さ0.7~1.7㎝×幅0.7~2.6㎝、草質、まばらに伏した直軟毛があり、基部は心形~類切形、縁には粗い4~6円鋸歯があり、先は鈍形~円形。花は頂生又は腋生、直立、後に垂れ下がる。花柄は長さ2~4mm、細かい腺のある直軟毛がある。咢は長さ約3mm、外側に直軟毛があり、果時に長さ4mm以下になる。スクテルム(scutellum)は長さ約0.6mm、果時に長さ約2mmになる。花冠は紫色でのど部が白色になり、長さ約5mm、外側にまばらに毛があり、内側の基部に微軟毛がある。花冠筒部は直立し、前部がわずかに広がり、次第に広がり、のど部で幅約2mmになる。上唇は直立、円形、先は凹形。舌唇は下向きに広がる。中裂片は半円形、約・長さ1.2mm×幅2.2mm。側裂片は長円状卵形、ほぼ全縁、上唇につく。小堅果は橙褐色、扁球形、翼を含めて直径約2mm、外側に密に小突起があり(tuberculate)、中間近くに円筒形の突起(umbo)をもち、内側の突起(umboの周りに密に刺があり、 赤道面(equatorial plane)に幅約0.5mmの翼が輪になり、縁は不規則な櫛状になる。

14 Scutellaria indica L.  タツナミソウ 立浪草 [広義]
 日本(本州、四国、九州)中国、台湾、カンボジア、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は韩信草 han xin cao。
 多年巣。茎は暗紫色、1本~少数出て、高さ8~28㎝、斜上~直立、直径約1~1.2mm、角(かど)や先に毛が多い。葉柄は長さ 0.4~1.4(~2.8)㎝。葉身は長さ0.8~2.6(~3)㎝×幅0.8~2.3㎝、基部は切形~くさび形、縁は円鋸歯、先は円形~鋭形。総状花序は頂生、長さ2~8(~12)㎝。苞は無柄、長さ3~6mm×幅1~2.5mm、縁は全縁。基部の苞は葉状、卵形、長さ1.7㎝以下、微軟毛があり、縁は円鋸歯縁。花柄は長さ2.5~3mm、微軟毛がある。咢は長さ約2.5㎜、租毛があり、微軟毛がある。スクテルム(scutellum)は長さ約1.5mm、直立し、果時に長さ3mm以下に広がる。花冠は青紫色、長さ1~1.8㎝、外側にまばらに微軟毛があり、唇の内側に毛があり、のど部で幅約4.5mm。下唇の中裂片は暗紫色の斑点があり、円状卵形、中間でわずかにくびれ、先は凹形。側裂片は卵形。小堅果は栗色~暗褐色、卵形、長さ約1mm×幅1mm未満、小突起があり(tuberculate)、小突起は尖鋭形、先に微細な渦巻状の鈎をもち、内側の基部近くに円筒形の突起(umbonate)がある。花期と果期は2~6月。
品種) 'Kiescut'
14-1 Scutellaria indica L. var. indica  タツナミソウ 立浪草
  synonym Scutellaria taiwanensis S.S.Ying
 日本(本州、四国、九州)、中国、台湾、カンボジア、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は韩信草 han xin cao。
 茎は高さ12~28㎝、角(かど)や先に微軟毛がある。葉は心状卵形~楕円形、長さ1.5~2.6(~3)㎝×幅1.2~2.3㎝、基部は円形~心形、先は鈍形~円形、微軟毛~剛毛があり、下面には密にある。総状花序は長さ4~8 (~12)㎝。花冠は長さ1.4~1.8㎝。小堅果は長さ1.2~1.5㎜、突起が密生する。2n=26。花期は5~6月。
14-1-1 Scutellaria indica L. f. amagiensis Sugim.  シロバナタツナミソウ 白花立浪草
  synonym Scutellaria indica L. f. leucantha T.Yamaz.
 白花品種。
14-2 Scutellaria indica L. var. parvifolia (Makino) Makino  コバノタツナミ 小葉の立浪
  synonym Scutellaria parvifolia (Makino) Koidz.
 日本(本州、四国、九州)、中国、台湾原産。中国名は小叶韩信草 xiao ye bian zhong。日本で最も普通に栽培されている。別名はビロードタツナミ。
 茎は高さ8~16(~20)㎝、多数、分枝し、角(かど)や先に微軟毛がある。葉は心状卵形~卵形、長さ0.8~1.5㎝×幅0.8~1㎝、基部は切形~くさび形、先は鋭形。総状花序は長さ4~8(~12)㎝。花冠は長さ1~1.5㎝。花期は開花期以降は閉鎖花をつける。2n=26。
品種) 'Alba' , 白覆輪 , 獅子葉
14-2-1 Scutellaria indica L. var. parvifolia (Makino) Makino f. alba (H.Hara) H.Hara ex Murata et T.Yamaz.  シロバナコバノタツナミ 
 コバノタツナミの白花品種。別名はシロバナビロードナミキ。
14-2-2 Scutellaria indica L. var. parvifolia (Makino) Makino f. lilacina (H.Hara) H.Hara ex Murata et T.Yamaz.  ウスベニコバノタツナミ 
 淡紅色の品種。別名はベニバナビロードナミキ
14-3 Scutellaria indica L. var. satokoae Wakasugi et Naruh.  ホクリクタツナミソウ 北陸立浪草
 Kewsiense、The plant Listでは別種と認めていない。葉や花はタツナミソウの変異の中であるが、小堅果が大きい。2004年に報告されたデワノタツナミソウ(S. muramatsui)との混同もあったとされている。デワノタツナミソウは茎の毛が短く下向きであり、花の下唇の斑点がない。
 本州(新潟県以西の日本海側)に分布。
 茎は高さ10~20cm、茎の基部が長く這い、開出する長毛が密生する。葉は3角状卵形、長さ20~25mm×幅15~25mm、先は鈍形、両面に軟毛があり、下面に腺点がある。花序は長さ3~5㎝。花冠は赤紫色~紫色、長さ18~19mm、下唇には小さな斑点があるが、ない場合もある。小堅果は長さ1.5~1.7mmと大きい。2n=26。花期は5~6月。

15 Scutellaria insignis Nakai  ヒカゲナミキソウ 
 朝鮮固有種。

16 Scutellaria lateriflora L.  スクテラリア・ラテリフロラ
 北アメリカ原産。英名はblue skullcap , mad dog skullcap , side-flowering skullcap。Scutellaria galericulatと同じようにバイカリン(baicalin)が含まれ、薬用に使われる。

17 Scutellaria iyoensis Nakai  ハナタツナミソウ 花立浪草
 日本固有種(本州の中国地方、四国)。山地の林下に生える。
 多年草。高さ10~40㎝。茎は直立し、上向きの毛がある。葉は狭卵形~広披針形、長さ3~6㎝×幅1~2.5㎝、両面に著しい腺点があり、上面の中脈上に細毛がある。花序は頂生、片側性、花が直立する。花冠は青紫色、大きく、長さ27~32㎜。花期は5~6月。2n=26。
17-1 Scutellaria iyoensis Nakai f. albiflora Honda  シロバナハナタツナミソウ 白花花立浪草
 白花品種。

18 Scutellaria javanica Junghuhn スクテラリア・ジャバニカ
 中国、インドネシア、フィリピン原産。中国名は爪哇黄芩 zhao wa huang qin。英名はMalaysian Skullcap。
品種) 'Veranda'

19 Scutellaria kikai-insularis Hatus. ex T.Yamaz. キカイタツナミソウ 喜界立浪草
 日本固有種(鹿児島県喜界島)。喜界町指定の天然記念物。別名はヒメタツナミソウ。水はけの良い林縁に生える。
 多年草、高さ約5㎝、ごく矮性。茎は細く、分枝し、下部が蔓状に這い、上部は斜上~直立する。茎、葉、花など全体に白色の細毛がある。葉は対生し、長い葉柄がある。葉身は卵形、長さ5~9mm、縁は片側に2~3個の粗い円鋸歯がある。花は淡紫白色。

20 Scutellaria kiusiana H.Hara  ツクシタツナミソウ 筑紫立浪草
  synonym Scutellaria laeteviolacea Koidz. var. discolor (H.Hara) H.Hara
 日本固有種(本州の中国地方西部、四国北部、九州)。常緑樹林内に生える。
 多年草。高さ10~30cm。茎は4稜形、基部を除いて上向きの曲がった毛がある。葉は対生し、葉柄は長さ1~3㎝、白色の毛がある。葉身は長卵形~三角状長卵形、長さ1.5~4㎝×幅1~2.5cm、茎上部ほど小さくなり、縁は4~7対の円鋸歯縁、両面の脈上にと縁に曲がった毛があり、腺点はない。葉の上面は濃緑色、しばしば、脈沿いに淡緑色の斑が入り、下面は紫色を帯びることもある。花序は長さ2~5cmの総状花序。花は直立し、花冠は紫色、長さ1.5~2㎝。咢にはまばらに毛がある。上唇の半円形のスクテルム(scutellum)は直立する。
20-1 Scutellaria kiusiana H.Hara f. albiflora H.Hara  シロバナツクシタツナミ 

21 Scutellaria kuromidakensis (Yahara) T.Yamaz.  ヤクシマシソバタツナミ 屋久島紫蘇葉立浪
  synonym Scutellaria laeteviolacea Koidz. var. yakusimensis auct. non (Masam.) H.Hara
  synonym Scutellaria kiusiana H.Hara var. kuromidakensis Yahara
 日本固有種(屋久島)。別名はヤクシマナミキ、ヤクシマタツナミ
 多年草。高さ5~10㎝。茎はしばしば倒伏する。葉はやや多数つき、葉柄は長さ約1㎝。葉身は三角状卵形、長さ1~2㎝×葉0.8~1.5㎝、縁には粗い鈍鋸歯がある。花は頂生の花序に5~15個程度つく。花冠は青紫色、長さ約1.5㎝、ほぼ直立する。

22 Scutellaria kujuensis Kadota & Mas. Saito クジュウナミキ 九重浪来
 日本固有種(大分県九重山)。常緑樹林ときにスギ林のうす暗い林下に生える。
 多年草。根茎は水平に走り、よく分枝する。茎は直立し、高さ10~15㎝、開出毛と腺毛で全体が密に覆われる。茎葉は葉柄が長さ1.5~2.5㎝.開出毛と腺毛で密に覆われる。葉身は広三角状卵形、暗緑色、上面は中脈と側脈に沿ってわずかに赤紫色の班が入り、下面は暗赤色、長さ1.5~3.5㎝×幅1.5~2.5㎝、縁に4~7個の粗い歯があり、基部羽は浅い心形~切形~広くさび形。花序は総状花序、頂生、長さ2~4㎝、花が4~8個つく。苞は草質、狭楕円形、長さ2~5mm、短い柄があり、全縁~浅く3裂。花柄は長さ2~4mm、密に開出毛と腺毛で覆われ、小苞は欠く。咢筒は長さ約2mm、密に絨毛があり、開出する腺毛をもつ。スクテルム(scutellum)は円く、花時に長さ1mm、果時に長さ2㎜。花冠は淡ピンク色、長さ7~9㎜、基部から斜めに広がり、基部に袋は無く、急に曲がらない。上唇は楕円形、長さ2mm。下唇はわずかに3裂し、長さ8mm、幅10mm、中裂片だけに紫色の斑点がある。雄しべは4本、2強雄しべ、花冠につく。上側の2雄しべは葯が2室、花糸の分離部分は長さ6㎜、下半部が広がり、花冠につく。下側の2雄しべは葯が1室、白色の長い直軟毛があり、花糸の分離部分は長さ4mm、下半部に白色の長い直軟毛があり、花冠につく。雌しべは長さ約7mm、先が小さく2裂する。花盤は円筒形、基部に橙色の蜜腺がある。小堅果は4個、扁球形、直径約1mm、褐色、小さな円錐形の突起(mammillae)で覆われる。

23 Scutellaria laeteviolacea Koidz.  シソバタツナミ 紫蘇葉立浪
  synonym Scutellaria laeteviolacea Koidz. var. kurokawae (H.Hara) H.Hara
  synonym cutellaria maekawae H.Hara var. kurokawae (H.Hara) Murata イガタツナミ
  synonym Scutellaria laeteviolacea Koidz. var. maekawae (H.Hara) H.Hara ホナガタツナミソウ
  synonym Scutellaria maekawae H.Hara
  synonym Scutellaria maekawae H.Hara var. pubescens H.Hara
  synonym Scutellaria kurokawae H.Hara
 日本(本州の福島県以西、 四国、九州)、中国原産。中国名は光紫黄芩 guang zi huang qin。
 茎には上向きの曲がった短毛が密にあり、葉の下面に腺点がない[不明瞭な腺があるともされる]。
 多年草、根茎をもつ。茎は紫色を帯び、高さ5~15㎝[Flora of China:9~20(~30)㎝]、直立~斜上、直径約1.5㎜、細かい上向きの毛があり、基部で分枝又は分枝しない。葉は[2]3~4対つき、先に密集し、根生葉は落葉性。葉柄は長さ1~3㎝[Flora of China:1~2㎝]、基部の葉柄が最も長く、先では短いかほとんど無くなる。葉身は三角状卵形~円状卵形、長さ長さ1.5~4cm×幅1~3cm、紙質、上面は無毛、下面は帯紫色、無毛、腺は無く[不明瞭な腺があるともされる]、脈に細かい毛があり、基部は円形~広くさび形~浅い心形、縁は円鋸歯、先は円形。総状花序は頂生、長さ1~6㎝[Flora of China:3.5~9㎝]。苞は帯紫色、狭菱形~卵形、長さ2~3.5mm。花柄は長さ約1.5mm、密に腺のある微軟毛がある。咢は長さ約2.5mm、果時に広がり、長さ5mm以下になり、密に腺のある微軟毛がある。スクテルム(scutellum)は長さ約1.5mm、果時に長さ3㎜以下。花冠は赤紫色又は紫色、長さ1.5~2㎝、外側にまばらに微軟毛があり、基部は曲がり、直軟毛があり、のど部の幅5㎜以下。下唇の中裂片は卵形、先は凹形、紫色の斑点がある。側裂片は長円形。小堅果は暗栗褐色、卵形、長さ1.5~1.7mm(Flora of China:約0.7mm)、小突起があり(tuberculate)、内側の基部近くに円筒形の突起(umbonate)がある。花期は5~6月[Flora of China:3~4月。果期は4~5月]。
23-1 Scutellaria laeteviolacea Koidz. var. abbreviata (H.Hara) H.Hara  トウゴクシソバタツナミ 東国紫蘇葉立浪
  synonym Scutellaria abbreviata H.Hara
  synonym Scutellaria maekawae H.Hara f. abbreviata (H.Hara) Murata
 本州(中部地方~東北地方南部)、四国(愛媛県)に分布。山地の林内や林縁に生える。
 シソバタツナミの変種、以前は茎に生える毛が下向きに曲がるホナガタツナミの品種とされていたことがある。全体的に毛が多く、茎の毛は長めの開出毛が多いなどの特徴がある。  多年草。茎は直立し、高さ5~20㎝、白色の開出毛が密に生える。葉は対生し、葉柄があり、葉身は卵形~長卵形、長さ2.5~4.5㎝×幅1.8~3.8㎝、基部はやや心形、縁には低い鈍鋸歯があり、両面に毛が多く、上面は紫斑の現れるものもあり、下面は腺が無く、花後に紫色が濃くなる場合が多い。
23-1-1 Scutellaria laeteviolacea Koidz. var. abbreviata (H.Hara) H.Hara f. concolor Honda  アオシソバタツナミ

23-2 シソバタツナミに統合された変種
(1) Scutellaria maekawae H.Hara var. kurokawae (H.Hara) Murata イガタツナミ 伊賀立浪
  synonym Scutellaria laeteviolacea Koidz. var. kurokawae (H.Hara) H.Hara
  synonym Scutellaria kurokawae Hara
 和名は三重県伊賀で発見されたことに由来する。シソバタツナミの変種とされている。
 シソバタツナミに似て、毛が開出(茎に対して直角に出る)し、節間が長い特徴がある。葉の両面に腺点がない。花冠の色が上唇、下唇は淡青色で、下唇弁の中央が濃い青色で、斑点状にならない。斑点になるものもある。
(2) Scutellaria laeteviolacea Koidz. var. maekawae (H.Hara) H.Hara ホナガタツナミソウ 穂長立浪草
 茎は直立し、高さ7~20㎝、下向きに曲がった短毛が生えるのが特徴。ただし、開出ぎみにつく場合もある。葉は対生し、葉柄は長さ1~3㎝。大きな葉は茎の下部に集まってつき、茎上部の葉は小さく、長さ1.5~7㎝×幅1.4~4㎝の卵形~長卵形、縁に鈍鋸歯がある。葉の両面に毛が散生し、両面に腺点は無く、紫色を帯びることが多い。茎頂に長さ2~8㎝のやや長い花序をつけ、花は基部で垂直に曲がり、直立する。花冠は紫色、長さ2㎝。花冠や萼には毛と腺毛が密生する。

24 Scutellaria longifolia Benth. スクテラリア・ロンギフォリア
メキシコ、エルサルバドル、グアテマラ原産。 品種) 'Red Fountains'

25 Scutellaria longituba Koidz.  ムニンタツナミソウ 無人立浪草
 日本固有種(笠原諸島)。林内や岩石地に生える。花冠が細長く、弧状に垂れる。
 多年草。夏に地上部は一時枯れ、晩秋に芽を出す。日当たりのよい裸地に生えるものは高さ15~25㎝、又は樹陰地では高さ40~70cm。茎は直立し、短毛が生える。葉は十字対生し、長い葉柄がある。葉身は縁に波形の鋸歯があり、陰地の葉は大きく、質も薄く柔らかく、裸地の葉は質がやや厚くなる。茎頂に総状花序をつけ、多数の花を斜上する。花冠は白色、長さ4~5cm。花冠筒部が細くて非常に長く、花冠拡大部がやや下向きに垂れる。萼は鐘形。雄しべは4個、下側の2個がやや短い。花期は3~5月。果期は5~6月。

26 Scutellaria moniliorhiza Kom.  ジュズネナミキソウ 数珠根浪来草
 朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は念珠根茎黄芩 nian zhu gen jing huang qin。日本で栽培種として流通している。別名はジュズネノタツナミソウ、ジュズネタツナミソウ。
 多年草、根茎は白色、数珠形、塊茎状の直径6㎜以下の節間をもち、ストロンを出す。茎は紫色を帯、直立、高さ(12~)20~36㎝、節に白色の直軟毛がある他は無毛。葉柄長さ1.5~4mm、上側の溝の縁に白色の直軟毛があり、下側は無毛。葉身は卵形~卵状長円形、長さ0.8~2.3㎝×幅3~13mm、上面は無毛又はまばらに白色の直軟毛があり、下面は帯紫色、脈上にまばらに直軟毛があり、密に腺があり、基部は円形~浅い心形、縁に3~7個の円鋸歯があり、先は鋭形~鈍形。総状花序は特徴がなく、頂生。小苞は線形、花柄の基部1/3に対につく。花は少数、腋生。花柄は長さ約4mm、まばらに毛がある。咢は長さ3(~4)mm、無毛又はわずかに微軟毛があり、縁に白色の直軟毛があり、果時にわずかに大きくなり、長さ5mm以下になる。スキューテラ(scutellum)は長さ約1mm、果時に長さ約1.5㎜。花冠は青色、長さ約3.2㎝、外側に微軟毛があり、上唇と下唇の側裂片内側の接続部分に白色の絨毛がある。花冠筒部は基部の前側に袋があり、中間で幅約2mm、次第に広がり、のど部で幅8mm以下。下唇の中裂片は類円形、幅1㎝以下、先は凹形。側裂片は卵形、幅約2.5mm、先は凹形。小堅果は帯褐色、楕円形、約・長さ1mm×幅0.75mm、小突起がある(tuberculate)。花期は7~8月。果期は8~9月。

27 Scutellaria muramatsui H.Hara  デワノタツナミソウ 出羽の立浪草
 日本固有種(本州の中国地方(岡山県、広島県)、近畿地方以北の日本海側)。2004年に記載された種。低山地の林内や林縁、渓流沿いや渓流の岩上などに生える。
 多年草。高さ10~30cm。地下茎が這い小さく群生する。茎は直立し、ごく短い下向きの毛がある。葉は卵形~三角状卵形、長さ2~3.5㎝×幅1~2.5㎝、基部は心形~広くさび形、縁は鈍鋸歯があり、先は鈍形、上面にまばらに毛があり、下面は脈上に毛があり、腺点がある。花序は長さ3~5㎝、花を4~10個ほぼ直立する。花冠は紫色、長さ1.5~1.8㎝、下唇に斑がないのが特徴。花期は5~6月。2n=26。

28 Scutellaria orientalis L. スクテラリア・オリエンタリス
 モロッコ、スペイン、東エーゲ海諸島、ギリシャ、クリム、レバノン・シリア、トルコ、ロシア、北コーカサス、トランスコーカサス、アルバニア、ブルガリア、ユーゴスラビア原産。英名はyellow-flowered skull cap , yellow helmet flower。
品種) 'Eastern Star' , 'Eastern Sun' , 'Eastern Sun Select'

29 Scutellaria pekinensis Maxim. ペキンタツナミソウ [広義]
 日本、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は京黄芩 jing huang qin
 1年草。茎は高さ24~40㎝、直立し、直径0.8~1.5㎜、基部は紫色を帯び、ほぼ無毛~密に毛がある。葉柄は長さ(0.3~)0.5~2㎝、基部は紫色を帯びる。葉身は卵形~三角状卵形、長さ1.4~1.7㎝×幅1.2~3.5㎝、草質~膜室、基部は切形~ほぼ円形、縁は浅く鈍い歯状~欠刻歯状、先は鋭形~円形。総状花序は頂生、長さ4.5~11.5㎝。苞は小さく、狭披針形、長さ3~7㎜×幅1~2mm、縁は全縁。下部の苞は葉状、長く、まばらに毛がある。花柄は長さ約2.5mm、密に上向きの白色の毛がある。咢は長さ約3mm、果時に4mmいかになり、脈に直軟毛があるか、又は開出する腺毛があるか、密に毛がある。スクテルム(scutellum)は長さ約1.5 mm、果時に長さ4mm以下になる。花冠は靑紫色、長さ(1~)1.7~2.5㎝、外側に腺毛があり、内側は無毛、基部はわずかに前に曲がり、のど部は幅5mm以下。下唇の中裂片は広卵形、わずかに中間でくびれ、先は凹形。側裂片は卵形。小堅果は栗色又は暗褐色、卵形、直径約1mm、小突起があり(tuberculate)、内側の基部に円筒形の突起(umbonate)がある。花期は6~8月。果期は7~10月。
291-1 Scutellaria pekinensis Maxim. var. pekinensis  ペキンタツナミソウ 北京立浪草
 中国原産。中国名は京黄芩 jing huang qin
 茎は緑色、基部は紫色を帯び、上向きの白色の毛があり、基部近くにもまばらにある。葉柄には前向きの毛がある。葉身は草質、まばらに伏した微軟毛があり、下面の脈上に密にある。咢は密に毛がある。花冠は長さ1.7~1.8㎝。
29-2 Scutellaria pekinensis Maxim. var. alpina (Nakai) H.Hara  ミヤマタツナミソウ 深山立浪草
 韓国名は수골무꽃
29-3 Scutellaria pekinensis Maxim. var. transitra (Makino) H.Hara  ヤマタツナミソウ 山立浪草
  synonym Scutellaria ussuriensis (Regel) Kudô var. transitra (Makino) Nakai
m   synonym Scutellaria transitra Makino
 日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国原産。中国名は短促变种 duan cu bian zhong。山地の木陰に生える。  茎は緑色、ほぼ無毛又は毛がまばら。葉はまばらに剛毛があり、下面の脈上にときに細かい毛がある。花は直立せず、茎から約60度で斜上する。 咢は腺毛がある。花冠は長さ1.7~2.2㎝。2n=28。
29-4 Scutellaria pekinensis Maxim. var. ussuriensis (Regel) Hand.-Mazz.  エゾタツナミソウ 蝦夷の立浪草
  synonym Scutellaria ussuriensis (Regel) Kudô
  synonym Scutellaria dentata H.Lév.
 日本、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は黑龙江变种 hei long jiang bian zhong  茎は緑色、基部は紫色を帯び、ほぼ無毛又はまばらに毛がある。葉は膜質、上面は無毛又は剛毛があり、下面は脈上にまばらに絨毛がある。咢は脈にまばらに絨毛がある。花冠は長さ1.7~2.2㎝。

30 Scutellaria playfairii Kudô   タイワンヒメタツナミソウ
  synonym Scutellaria tashiroi Hayata var. playfairii (Kudô) T.Yamaz.
 台湾原産。中国名は伏黄芩 fu huang qin
 葉身は上面に剛毛があり、下面には密に帯黄色の微軟毛がある。
30-1 Scutellaria playfairii Kudô var. procumbens (Ohwi) C.Y.Wu et H.W.Li  ハイタツナミソウ 
 台湾原産。中国名は少毛变种 shao mao bian zhong
 葉身は上面が無毛、下面にまばらに伏毛がある。

31 Scutellaria regeliana Nakai  ホソバナミキ 細葉浪来
 朝鮮、中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は狭叶黄芩 xia ye huang qin
 茎は上向きに曲がった毛があり、特に、稜にある。葉の上面は密に剛毛があり、下面は密に微軟毛とまばらに細かい顆粒状の腺がある。
31-1 Scutellaria regeliana Nakai var. ikonnikovii (Juz.) C.Y.Wu et H.W.Li  メホソバナミキ 
  synonym Scutellaria ikonnikovii Juz.
 中国、モンゴル、ロシア原産。中国名は塔头变种 ta tou bian zhong
 茎は稜だけに伏した短毛がある。葉の上面は無毛又はまばらに細かい剛毛があり、下面はまばらに細かい顆粒状の腺があり、脈と縁にごく短い毛をもつ。

32 Scutellaria resinosa Torr. スクテラリア・レシノサ
 USA原産。英名はsticky skullcap , resinous skullcap , prairie skullcap。乾燥した草原地帯に生える。
 多年草、高さ20~25㎝。茎は多数、硬く、細く、4稜形、灰色の短毛がある。葉は対生、短柄~無柄。葉身は卵形~楕円形、長さ8~13mm×幅6~13mm、帯灰色の短毛があり、縁は全縁、先は円形、茎上部の葉は小さい。茎の1/2以上の上部の葉腋に、節に2個ずつ花がつく。咢は2深裂し、短い毛と樹脂腺点がある。花冠は2唇形、長さ13mm~18㎜、濃青色~紫色、下唇に白色のパッチがあり、微細な毛がある。雄しべは4本、上唇の下につく。小堅果は4個、にきびのような疣に覆われる。各小堅果に種子は1個。
品種) 'Smokey Hills'

33 Scutellaria rubropunctata Hayata  アカボシタツナミソウ 赤星立浪草
  synonym Scutellaria formosana N.E.Br. var. rubropunctata (Hayata) Kudô
  synonym Scutellaria indica auct. non L.  アカボシタツナミソウ
 日本固有種(南西諸島)。林縁、草地に生える。和名は葉の下面に赤褐色の腺点があることから名付けられた。
 多年草、高さは20~50(100)cm。茎は下部が地を這い、上部は直立し、白色の伏毛がある。葉は対生し、葉柄は長さ0.5~2㎝。葉身は三角状卵形、長さ1~6㎝×花0.5~5.5㎝、基部は広くさび形~浅い心形、縁には鈍い鋸歯があり、先は鈍形、両面に短毛が散生~密生し、下面には赤褐色の腺点が密にある。茎や枝の頂部の長さ2~5㎝の総状花序(偽総状花序)に花がつく。花冠は淡紫色~青紫色、長さ1.3~1.5㎝。萼は花時に長さ約2mm、果時に長さ約5mm。小堅果は卵球形、鈍い円錐状の突起がある。花期は1~5月。2n=26。
33-1 Scutellaria rubropunctata Hayata var. naseana T.Yamaz.  アマミタツナミソウ 
33-2 Scutellaria rubropunctata Hayata var. yakusimensis (Masam.) Yahara  ヒメアカボシタツナミ 
  synonym Scutellaria rubropunctata Hayata var. minima T.Yamaz.

34 Scutellaria scordiifolia Fisch. ex Schrank  マンシュウナミキソウ 満州浪来草
  synonym Scutellaria scordiifolia Fisch. ex Schrank var. puberula Regel ex Kom.
  synonym Scutellaria scordiifolia Fisch. ex Schrank var. subglabra Kom.
  synonym Scutellaria polyphylla Juz.
 日本、中国、ロシア原産。中国名は并头黄芩 bing tou huang qin
 多年草、根茎がある。茎は帯紫色、高さ12~36㎝、ほぼ無毛~上向きに曲がった毛があるか又は上部に密に剛毛がある。葉柄は長さ1~3㎜、毛がある。 葉身は線形~三角状卵形、長さ1.5-3.8㎝× 幅0.2-1.4㎝、上面は無毛か、密に剛毛があるか、密に伏毛があり、下面は中脈の上にまばらに伏した微軟毛があるか、又は中脈と脈にまばらに毛があり、ときにほぼ無毛になり、腺点は有又は無、縁に浅い歯があるか又はたまにほぼ全縁になる。総状花序は特徴が少なく、頂生、偏側生=片側性(secund)。小苞は針状、長さ約1㎜、花柄の基部近くに、対につく。花は腋生。花柄は長さ2~4㎜、毛がある。咢は長さ3-4mm、外側に毛があり、縁毛があり、果時に長さ4.5mm以下になる。 スクテルムは長さ約1㎜、果時に長さ2㎜以下になる。花冠は青紫色、長さ2~2.2㎝、外側に毛があり、内側は無毛。花冠筒部の前側に袋状の曲がりがあり、基部は幅約2mm、次第に広がり、のど部で幅6.5mm以下になる。 下唇の中裂片は円状卵形、幅約7mm、先は凹形。側裂片は卵形、幅約2.5㎜、先は凹形。小堅果は楕円形、約・長さ1.5mm×幅1mm、小突起があり(tuberculate)、内側の基部近くに円筒形の突起(umbonate)がある。花期は6~8月。果期は8~9月。
品種) 'Seoul Sapphire' , Sky’s Edge™
34-1 Scutellaria scordiifolia Fisch. ex Schrank var. ammophila (Kitag.) C.Y.Wu et W.T.Wang モウコナミキソウ 蒙古浪来草
 中国原産。中国名は喜沙变种 xi sha bian zhong
 茎は稜にまばらに下向きの微軟毛がある。葉は披針状線形~線形、幅0.2~0.6㎝。

35 Scutellaria shikokiana Makino  ミヤマナミキ 深山浪来
 日本固有種(本州の関東地方以西、四国、九州)。山地の木陰に生える。
 高さ5~15㎝。細長い地下茎を出す。茎は直立し、4稜形、上部に開出毛がある。葉は対生し、葉柄は長さ1.5~2.5㎝。葉身は広卵形~3角状卵形、長さ2~3㎝、質は薄く、基部は切形、縁に粗い4~7対の鋸歯があり、先は鋭形~鈍形。花序は頂生し、花を2個ずつ数段、まばらにつける。萼には開出毛がある。花冠は白色、長さ7~8mm、下唇は上唇よりもはるかに大きく、斑点がある。花期は7~8月。2n=28。
26-1 Scutellaria shikokiana Makino var. pubicaulis (Ohwi) Kitam.  ケミヤマナミキ 毛深山浪来
  synonym Scutellaria shikokiana Makino f. pubicaulis Ohwi
 四国(香川県・愛媛県)・九州(大分県・宮崎県・熊本県・鹿児島県)に分布する。
 全体に曲がった細毛が多い。

36 Scutellaria strigillosa Hemsl.  ナミキソウ 浪来草
  synonym Scutellaria scordiifolia Fisch. ex Schrank var. pubescens Miq.
  synonym Scutellaria scordiifolia Fisch. ex Schrank subsp. strigillosa (Hemsl.) H.Hara
 日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は沙滩黄芩 sha tan huang qin。海岸の砂地に生える。
 多年草。根茎は節からストロンを生じる。茎は紫色を帯び、直立~わずかに曲がり、高さ8~24(~35)㎝、まばらに、上向きに曲がった剛毛状の毛(strigose-pubescent)~租毛があり、とくに節や稜に多い。葉柄は茎の下部で長さ5~6.5mm、 上部で長さ1~2mm、租毛がある。葉身は楕円形、まれに狭楕円形、長さ1~2.5㎝×幅3~15㎜、質が薄く、紙質、密に伏した剛毛があり(strigose-hirsute)、下面は密に凹んだ腺点があり、基部は浅い心形~類切形、縁には浅くて鈍い歯があり、ときに鋸歯縁~ほぼ全縁、先は鈍形~円形。総状花序は特徴がなく、頂生する。小苞は針状、長さ約1㎜、花柄の基部1/4につく。花は腋生。花柄は長さ2.5~3.5(~5) mm、密に伏毛がある。咢は長さ3~3.5㎜、密に剛毛があり、果時に長さ6mm以下。スクテルム(scutellum)は目立たず、長さ1㎜に満たず、果時に長さ約1.5㎜。花冠は紫色、長さ 1.6~1.8(~2.4)㎝、外側に腺毛があり、内側は無毛。花冠筒部は基部の前側がわずかに袋状になり、中間で幅1.5(~2.5)mm、上部で次第に広がり、のど部で幅5(~6)mm以下。下唇の中裂片は上唇より長く、広卵形、幅約8㎜、先は凹形。側裂片は上唇より短く、狭卵形、先は類切形。小堅果は黄褐色、ほぼ球形、直径約1.25mm、密に小突起があり(tuberculate)、内側に円筒形の突起(umbonate)がある。花期と果期は5~10月。2n=30。
36-1 Scutellaria strigillosa Hemsl. f. albiflora Kawano  シロバナナミキソウ 白花浪来草
 白花品種。
36-2 Scutellaria strigillosa Hemsl. f. hirta (F.Schmidt) H.Hara  ケナミキソウ 毛浪来草

37 Scutellaria suffrutescens S.Watson スクテラリア・スフルテスケンス
 メキシコ原産。英名はMexican skullcap , Cherry Skullcap
多年草、高さ15~22.5㎝。茎は4稜形、よく分枝し、低くマウンド状に広がり、基部は木質。葉は小さく、短い葉柄がある。葉身は楕円状円形、濃緑色~灰緑色、先は鈍形~円形、わずかに毛がある。花はキンギョソウに似て、小さい2唇形、長さ1.8㎝以下、ピンク色~ローズ色~赤色、花期は5~10月、咲き続ける。
品種) 'Texas Red' , 'Texas Rose'

38 Scutellaria taiwanensis C.Y.Wu  タイワンタツナミソウ 台湾立浪草
  synonym Scutellaria lilungensis S.S.Ying
 台湾原産。中国名は台湾黄芩 tai wan huang qin。
39 Scutellaria tashiroi Hayata  タシロタツナミソウ 田代立浪草
  synonym Scutellaria tashiroi Hayata var. haianshanensis T.Yamaz.
 台湾原産。別名はハイタツナミソウ
 茎に短い曲がった毛が密着して生える。葉は広三角状卵形、長さ2~3.5㎝×幅1.5~2.5㎝、質が厚く、葉が革質状、基部は心形、先は鈍形。葉柄は長さ2~3(~5)㎜。花筒が細長く、長さ18~20mm。花期は5~6月。
39-1 Scutellaria tashiroi Hayata var. tomentosa (Ohwi) T.Yamaz.  タロコタツナミソウ 
  synonym Scutellaria tarokoensis T.Yamaz.
 茎に短い曲がった毛が密着して生える。葉は長さ0.5~2㎝×幅0.4~1.5㎝、上面は密にザラツキ、下面は綿毛がある。花筒が細長い。

40 Scutellaria tsusimensis H.Hara  アツバタツナミソウ 厚葉立浪草
  synonym Scutellaria indica L. var. tsusimensis (H.Hara) Ohwi
 日本(対馬)、朝鮮原産。広島県でも発見されたが、再確認が必要とされた。コナラ、アベマキの乾いた林内、林縁、道端に生える。
 多年草。高さ10~30㎝。茎は直立し、密に粗い毛がある。葉は円形~広卵形、茎上部の葉が大きく、長さ3~4㎝×幅3~4㎝、基部は心形、先は円形~鈍形、両面に租毛があり、質が厚く、葉脈が上面で凹み、下面に隆起し、下面はときに紫色を帯びる。花は青紫色、変異が多い。花期は4~5(6)月。2n=26。

41 Scutellaria tuminensis Nakai  カントウナミキソウ 
 中国、ロシア原産。中国名は图们黄芩 tu men huang qin。

42 Scutellaria viscidula Bunge  キバナオウゴン 
 中国原産。中国名は粘毛黄芩 zhan mao huang qin

43 Scutellaria yezoensis Kudô   エゾナミキ 蝦夷浪来
  synonym Scutellaria strigillosa Hemsl. var. yezoensis (Kudô) Kitam. 
 日本固有種(北海道、本州の青森県、長野県)。湿地に生える。ナミキソウに似るが大型で、全体に毛が少なく、茎の毛は稜上にのみあり、葉先が鋭形になるのが特徴。
 多年草、高さ30~40㎝。茎は4稜形、軟らかく、稜上だけに上向きの毛がある。葉は対生し、短柄がある。葉身は長卵形、長さ3~5cm×幅1~2.5cm、先は鋭形、ときに鈍形。茎の上部の対生する数段の葉腋に、花が1個ずつつき、双生する。花柄は茎にほぼ垂直(水平)につく。花はやや下向きにつき、すぐに上に曲がり、ほぼ水平に前に突き出る。花冠は青紫色、長さ2~2.5cm、普通、下唇に2本の白い筋がある。(下唇が大きく、前に突き出るものと、やや小さく下へ曲がるものがある)。花期は6~9月。

44 その他ハイブリッド Scutellaria × hybrida
品種) 'Amazing Grace' , 'Barberry' (PBR) , 'Brilliant Red' , 'Dark Violet' , 'Flame' (PBR) , 'Flamingo' (PBR) , Lemon Mist Yellow = 'Suntutuki' , 'Mood Indigo' , 'Scarlet' (PBR) , Scooter® Barberry , Scooter® Flame , Scooter® Flamingo , Scooter® Garbo , Scooter® Scarlet , Sherbert Lemon = 'Yascut' , 'Skuttlebutt Violet' , 'Summer Blue' , 'Texas Rose' , 'Violet Cloud' , 'Yascut'

参考

1) Flora of China
 Scutellaria
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=129910
2) Plants of the World Online | Kew Science
 Scutellaria
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30003498-2
3) 植物研究雑誌 93(1): 18–22(2018)
 九州産タツナミソウ属(シソ科)の1新種,クジュウナミキ
http://www.jjbotany.com/pdf/JJB93-1_18-22.pdf
4) Scutellaria asperiflora Nakai, 1921
https://kbr.go.kr/home/rsc/rsc01002v.do?data_gbn_cd=BIO&ktsn_no=120000063131&menuKey=448
5) 植物地理・分類研究 第57巻第1号 p28-34 2009年
 日本産タツナミソウ属タツナミソウ亜属(シソ科)の核型
https://core.ac.uk/download/pdf/196744828.pdf