オカタツナミソウ 丘立浪草

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Flora of Mikawa

シソ科 Lamiaceae タツナミソウ属

学 名 Scutellaria brachyspica Nakai et H.Hara
オカタツナミソウの花
オカタツナミソウの花冠の長毛と腺毛
オカタツナミソウの萼
オカタツナミソウの茎
オカタツナミソウの薄い花色
オカタツナミソウの果実
オカタツナミソウ
オカタツナミソウ葉
オカタツナミソウ葉裏の腺点
オカタツナミソウ種子
花 期 5~6月
高 さ 10~50㎝
生活型 多年草
生育場所 丘陵の林縁
分 布 在来種(日本固有種)  本州、四国
撮 影 西尾市(幡豆町)  02.5.11
三河地方に自生するタツナミソウ属の中では最も多い。茎には下向きに曲がった毛が生える。葉は対生し、長さ、1.5~5㎝。下から上へ葉が次第に小さくなるのではなく、上の方で密集し、上側の葉が大きくなるのが特徴。葉の両面に毛があり、葉裏には腺点がある。花序はタツナミソウより短く、茎の先に固まって花がつく。花の長さは約2㎝。下唇は折れ曲がり、弁の斑紋は薄く、ほとんど斑紋がない場合も見られる。萼は上下2唇に分かれ、大きな円形の上唇が立つ。花後には上下唇は閉じてしまう。花冠や萼にも腺点や腺毛がある。果実は4分果、熟すと大きな萼の上唇が取れ、下唇が受皿のように残る。分果は長さ約2㎜、突起が密生する。
 海岸近くに多いコバノタツナミは小形で、茎の基部が倒れて這い、茎や葉にビロード状の短毛が密生する。また、葉の鋸歯が約5対と少なく、葉の長さが約1㎝と小さい。