スイセン  水仙
[別名] ニホンスイセン
[中国名] 水仙 shui xian
[英名] Bunchflower daffodil, French daffodil
[学名] Narcissus tazetta L. var. chinensis Roemer
Narcissus tazetta L. subsp. chinensis (M.Roem.) Masam. et Yanagih.
Narcissus tazetta L.(広義)
Narcissus tazetta var. suisen Sieb.
ヒガンバナ科 Amaryllidaceae  スイセン属
三河の植物観察
スイセンの花
スイセンの副花冠
スイセンの花
スイセンの葉横
スイセンの葉
スイセン
スイセン葉
 日本で野性化している普通に見られるスイセンは白花で副花冠が黄色のスイセンであり、スイセン(狭義)と呼ばれている。ニホンスイセンと呼ばれることもある。学名はNarcissus tazetta L. var. chinensis とされ、中国のものが日本に渡来したものとされている。最近ではsubsp. chinensis とする見解もあり、地中海沿岸のものが、中国へ1300~1400年前に渡り、広がったものと推定されている。この八重咲きのものもよく栽培され、ヤエズイセンという。スイセンは広義にはスイセン属の園芸品種をいい、2万種以上の品種があり、多彩で、八重咲きもある。
 鱗茎(球根)は卵形。葉は長さ20~40㎝、幅8~15㎜、全縁、緑白色、先は鈍形。花茎は普通、葉の高さと同程度。散形花序に花を4~8個つける。総苞は長さ3~5㎝、膜質。花は芳香があり、花柄は不等長。花被の筒部は粉白色~淡緑色、長さ約2㎝、細く、3稜形に近い。花被片は広く、広がり、白色、広楕円形~卵形、先は短く鋭形。副花冠 (corona) は黄色(中国のものは淡黄色)、浅い杯形、花被の長さの1/2より短く(幅約10㎜)、縁は波打たない。雄しべ6個、3長雄しべであり、外輪の3個が長く、長さ約4㎜、副花冠から突き出ない。雌しべ1個。子房下位、3室。胚珠は多数。3倍体で種子ができない。2n=30(特定の地域のもの:Flora of China x=10)
 フサザキスイセン Narcissus tazetta subsp. tazetta は西アジア、東ヨーロッパ、北アフリカ原産。球根は卵形、直径4~6㎝、幅 3~5㎝、外皮は淡褐色~暗褐色。葉は4個つき、長さ25~35㎝、幅8~15(20)㎜、粉白色を帯びる。花序は散形花序、花が5~15個つき、長さ25~35㎝。苞は淡褐色、長さ4~6㎝、紙質。花は強い芳香がある。花被は幅2~4㎝。花被の筒部は長さ1.5~2㎝。基部は次第に細くなる。花被片の分かれた部分は平開又は反り返り、白色~クリーム色、線状卵形~倒披針形、長さ1~2㎝、幅0.5~1㎝、先は鋭形。副花冠は黄色、杯形、深さ3~5㎜、幅5~10㎜、先は円鋸歯又はしわくちゃになる。雄しべ6個、3個は短く、花被の筒部の中にあり、長い3個と花柱は副花冠の口の中に突き出る。花柄は不等長、長さ8㎝以下。種子ができる。2n=22(x=11)。
 シロバナスイセン(ペーパーホワイト) Narcissus papyraceus =Narcissu tazettae subsp. papyraceusはヨーロッパ南部等原産、アメリカなどで野生化している。球根は卵形、長さ4~6㎝、幅3~5㎝、外皮は暗褐色。葉 は4個付き、扁平、骨があり、長さ20~35(45)㎝、幅6~15(20)㎜、粉白を帯びる。花序は散形花序、花を 5~15(20個つけ、長さ25~35㎝。苞(spathe)は淡褐色、長さ4~6㎝、紙質。花は強い芳香があり、花被は幅3~5㎝、花被の筒部は長さ1.5~2㎝、基部で次第に細くなる。花被片の分かれた部分は平開又は反り返り、白色、狭卵形~倒披針形、長さ1~2.5㎝、幅0.8~1㎝、先は鋭形。副花冠は白色、杯形、深さ2~4㎜、幅5~8㎝、先は円鋸歯~しわくちゃになる。雄しべ6個、3個は短く、花被の筒部の中にあり、長い3個と花柱は副花冠の口の中に突き出る。花柄は不等長、長さ6㎝以下。2n=22。多くの初期の文献ではフサザキスイセンと同種としていたため、混同されていることがある。
[花期] 12~4月
[草丈] 20~40㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 道端、土手
[分布] 帰化種   地中海沿岸(中国)原産
[撮影] 蒲郡市   09.12.15
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