スイカズラ  吸葛
[別名] キンギンカ(金銀花)、ニンドウ(忍冬)
[中国名] 忍冬 ren dong
[英名] Japanese honeysuckle, gold-and-silver-flower
[学名] Lonicera japonica Thunb.
スイカズラ科 Caprifoliaceae  スイカズラ属
三河の植物観察
スイカズラの花
スイカズラの花2
スイカズラの未熟な果実
スイカズラの萼
スイカズラの蔓
スイカズラの葉裏の腺毛
スイカズラの蔓拡大
スイカズラ
スイカズラ2
スイカズラ果実
スイカズラ種子
スイカズラ葉
 和名の由来は花の蜜を吸ったことから。別名は開花して時間が経つと次第に黄色を帯び、白花と黄花が混ざって咲くことに由来する。東南アジアで広く栽培され、ヨーロッパ、南北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどに帰化している。
 蔓は太くなると木質化する。葉は対生し、長さ3~7㎝の長楕円形、先が少し尖る。葉表は粗毛がまばらにあり、脈上に腺毛がわずかにある。葉裏は脈が盛り上がり、開出毛が密生し、脈上に黄色~赤褐色の腺毛も混じる。葉柄にも毛や腺毛がある。葉形や毛の量には変異が多い。花は唇形、葉腋に2個ずつつく。花冠は長さ3~4㎝、上下2唇に2裂する。上唇は卵形で、先が浅く4裂し、下唇は広細形。雄しべ5個、雌しべ1個とも花冠から長く突き出る。柱頭は球形。萼は先が5裂し、毛が密生する。苞は長さ5~20㎜の葉状。果実は直径5~6㎜の液果、強い光沢があり、黒く熟す。種子は扁平、やや歪な広卵形、暗褐色~黒色、長さ約3㎜。2n=18
[花期] 5~6月
[樹高] つる性
[生活型] 常緑低木
[生育場所] 道端や林縁など、やや湿った場所
[分布] 在来種  日本全土、朝鮮、中国、台湾
[撮影] 幸田町  12.5.24

 スイカズラ属 

 family Caprifoliaceae - genus Lonicera

 低木、直立又は矮性、まれに小高木、ときに、よじ登り、落葉又は常緑。枝は中空又は中実、白色又は褐色の髄をもつ。冬芽は1~数個の対の鱗片をもち、丸い又は鋭い4角(かど)があり、内側の鱗片はときに、成長し続け、後屈する。飾りの芽がときにあり、たまに、頂芽がなくなり、2個の側芽に置き換えられる。葉は対生、まれに輪生、全縁、まれに歯状又は分裂する。普通、托葉がなく、たまに、葉柄間托葉又は膨れた葉柄間の線がある。ときに1又は2対の葉が、花序の下に合着し、総苞片を形成する。花序は密穂花序状、頂生又は腋生、集散花序が対生し、普通、対の花に減じ、花はまれに、1個、ときに3個になる。花序はたまに、垂れ下がり、集散花序は無柄、ときに、頭状花序になり、又は集散花序が垂れ下がり、対の苞と2対の小苞を持つ。苞は普通、小さく、ときに、葉状。小苞は普通、分離、ときに、±融合し、たまに、円蓋は子房を包み、ときに、欠く。対の花は分離又は部分的~完全に子房に融合する。咢は5裂、まれに、4裂、ときに、切形、基部はたまに、襟状の毛状体(emergence)をもつ。花冠は白色、黄色、帯赤色、又は赤紫色、しばしば、花後に色が変わり、鐘形、漏斗形、規則的~類規則的に、5(又は4)裂するか又は2唇形、上唇は4裂、筒部は長又は短、基部に向かって、腹側にしばしば浅い~深いギボス状(gibbous)になり、まれに距がある。蜜腺は花冠筒部に向かって腹側に無柄の腺毛がある。たまに、5本の規則的な線に並び、まれに花柱の基部が膨れる。雄しべは5本、葯は背着。子房は2又は3(~5)室。花柱は細く、有毛又は無毛。柱頭は頭状。果実は液果、赤色、青黒色、黒色、緑色、又は白色、ときに、粉白を帯び、小苞はたまに、果時に大きくなり、対の液果を包む。種子は1個~多数、平滑、穴があるか又は顆粒状、丸い胚をもつ。
 世界に約180種があり、北アフリカ、アジア、ヨーロッパ北アメリカに分布する。
 主に栽培されるのは、ツキヌキニンドウ、ニオイニンドウ、スイカズラ、ハスカップなどである。

 スイカズラ属の主な種と園芸品種

 1  Lonicera acuminata Wall.  アリサンニンドウ
   synonym Lonicera apodantha Ohwi  コバノスイカズラ
 中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、ミャンマー、フィリピン原産。中国名は淡红忍冬 dan hong ren dong 。
品種)  'Copper Beauty'

 2  Lonicera affinis Hook. et Arn.  ハマニンドウ 浜忍冬
 日本(本州の紀伊半島・中国地方、九州、四国、屋久島、種子島,、トカラ列島)固有種。別名はイヌニンドウ。海岸近くの林縁に生える。
 半常緑のつる性木。茎は長く伸び、よく分枝する。樹皮は帯紫色、無毛。葉は対生する。葉身は卵形~狭卵形、長さ5~10㎝×幅2~6㎝、質は厚く、先は鈍形、基部は円形~浅し心形、両面とも無毛。  花は腋生、枝先の葉腋に2個ずつつく。花柄は短い。苞は披針形、長さ2~3㎜、葉状にならない。花冠は白色、後に黄色に変わり、長さ3~4㎝、2唇形、上唇は浅く4裂し、下唇は線形で下垂する。花冠の基部に蜜腺がある。子房は下位、3室。液果は球形、直径7~10㎜、黒色。花期は5~7.月。
2-1 Lonicera affinis Hook. et Arn. var. pseudohypoglauca Hatus.  ケハマニンドウ 毛浜忍冬

 3  Lonicera alpigena L. アルペン・ハニーサックル
 日本(北海道、本州)、ロシア、ヨーロッパ原産。英名はalpine honeysuckle
 低木、高さ2m以下。葉は卵状披針形、長さ11㎝以下、幅の2~3倍の長さ、全縁、先は急に細くなり、尖り、緩く有毛、下面は光沢があり、上面より色が薄い。花は対につき、花柄は花の長さの2~3倍。花冠は基部が黄色、先が赤褐色、長さ1.5~2㎝、筒部は2唇の縁より短い。液果は暗赤色に熟す。花期は4~6月。2n=36
3-1 Lonicera alpigena L. subsp. glehnii (F.Schmidt) H.Hara  エゾヒョウタンボク 蝦夷瓢箪木
   synonym Lonicera alpigena L. var. glehnii (F.Schmidt) Nakai
   synonym Lonicera glehnii F.Schmidt
   synonym Lonicera alpigena L. subsp. glehnii (F.Schmidt) H.Hara var. watanabeana (Makino) H.Hara 
   synonym Lonicera alpigena L. subsp. glehnii (F.Schmidt) H.Hara var. viridissima (Nakai) Nakai ex H.Hara スルガヒョウタンボク
   synonym Lonicera watanabeana Makino  スルガヒョウタンボク
 北海道、本州北部、サハリン、南千島に分布。山地の岩礫地やその周辺、風穴のある落葉広葉樹林下に生える。別名はオオバエゾヒョウタンボク。
 落葉低木。 高さ2~3m。若枝は中実、鈍い稜があり、無毛。葉は対生。葉身は長さ約10㎝、卵形~長楕円形、基部は広い楔形~浅心形、縁には長い粗毛があり、先は鋭形、上面は脈上に細毛があり、下面は脈上に開出毛と腺毛がある。 花は対につく。花序柄は長さ3~4㎝。苞は線形、長さ5~10㎜。小苞はごく小 さい。花冠は2唇形、淡緑黄色、しばしば褐赤色を帯び、長さ12~15㎜、内面に毛がある。液果は球形の2個が半分以上合着し、濃紅色に熟し、光沢がある。花期は5~6月。

 4  Lonicera caerulea L.   ハスカップ [広義]
 日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、ヨーロッパ、北アメリカ原産。英名はblue honeysuckle , blueberry honeysuckle , fly honeysuckle。中国名は蓝果忍冬 lan guo ren dong 。
 低木、落葉、高さ2.5m以下。枝は固体の髄をもつ。樹皮は剥離する。芽は開出し、ときに付属芽をもつ。冬芽は芽鱗を数対もつ。外側の対は長い尖鋭形、内側の対は不明瞭。葉柄間托葉はときに、腎形で6㎜まで融着する。葉身は卵形~長円形~倒卵形、長さ1~6㎝×幅1~3㎝、両面にまばらに短毛があり、中脈上は密で開出し、ときにほぼ無毛、基部は円形、先は鋭形~鈍形。花序は腋生、花が対につく。花序柄は長さ2~10㎜。苞は線形、子房の長さの2~3倍。小苞は無毛、総苞(cupule )は分離した子房をきつく包む。花冠は筒状漏斗形、長さ10~15㎜、外面に微軟毛があり、基部は浅いギボス形。裂片は規則正しく、長さ2~3㎜。雄しべは花冠から突き出る。子房は2室。花柱は突き出し、無毛。総苞(cupule )は2個の液果の周りに融着し、青黒色、白粉を帯び、楕円形~長円状楕円形の複合果実となり、長さ約1.5㎝。種子は褐色、球形~楕円形、長さ約1.5㎜。花期は5~6月。果期は8~9月。
品種) 'Aurora' , 'Berry Smart Blue' , 'Blue Bell , 'Blue Hokkaido Honeyberry' , 'Blue Pagoda Honeyberry , 'Borealis' , 'Honey Bee' , 'Indigo Gem' , Sugar Mountain™ Balalaika , Sugar Mountain™ Kalinka , Sugar Mountain™ Polar Bear , Sugar Mountain® Eisbar™ , 'Svetlana' , 'Tundra' , Yezberry® Honey Bunch™ , Yezberry® Maxie™ , Yezberry® Solo™ , Yezberry® Sugar Pie™
4-1 Lonicera caerulea L. subsp. edulis (Regel) Hulten ハスカップ
品種) 'Berry Blue' , 'Blue Bird' , 'Blue Moon' , 'Blue Pacific' , 'Cinderella' , Sugar Mountain™ Blue
4-1-1 Lonicera caerulea L. subsp. edulis (Regel) Hulten var. edulis Regel  ケヨノミ 狭義
   synonym Lonicera caerulea L. var. glabrescens Rupr. ex Herder
   synonym Lonicera edulis (Regel) Turcz. ex Freyn m
 葉や花に毛が多いもの。
4-1-2 Lonicera caerulea L. subsp. edulis (Regel) Hulten f. longibracteata C.K.Schneid.  ナガヒゲヨノミ
4-1-3 Lonicera caerulea L. subsp. edulis (Regel) Hulten var. emphyllocalyx (Maxim.) Nakai  クロミノウグイスカグラ 黒実鶯神楽
   synonym Lonicera caerulea auct. non L. 
 葉や花に毛が少ないもの。
4-1-4 Lonicera caerulea L. subsp. edulis (Regel) Hulten var. venulosa (Maxim.) Rehder  マルバヨノミ
 葉や花に毛の全くないもの。

 5  Lonicera caprifolium L. イタリアン・ハニーサックル
 ヨーロッパ原産。英名は Italian woodbine , perfoliate honeysuckle , goat-leaf honeysuckle , Italian honeysuckle , perfoliate woodbine
品種) 'Harlequin'(aka Sherlite)

 6  Lonicera cerasina Maxim.  ウスバヒョウタンボク 薄葉瓢箪木
   synonym Lonicera shikokiana Makino 
 日本固有種(近畿以西の本州、四国、九州)。山地の石灰岩地付近に自生する。
 落葉低木 直立し、高さ約2m以下。葉は対生し、葉柄は長さ6~10㎜。葉身は披針形~楕円状披針形、先は鋭尖形、縁は全縁、縁毛があり、基部は楔形~円形、長さ5~10㎝×幅1.2~4㎝、上面は毛を散生し、下面は無毛。 花は葉の展開と同時に開花する。花は葉腋に対につく。花序柄は長さ15~25㎜。各花には苞が1個、小苞が2個つく。苞は線形、長さ3~4㎜。小苞は楕円形、長さ1.5㎜。対の子房は基部又は下半分が合着し、長さ2㎜、3室。 萼は小さく5裂し、縁毛がある。花冠は淡黄色、長さ10~11㎜、二唇形、基部に密腺があり、中裂する。雄しべは5本、花冠とほぼ同長、花冠筒部から長く突き出る。花柱は雄しべと同長、無毛。柱頭は頭状。果実は2個の子房が融合し、瓢箪形になり、鮮紅色に熟す。花期は(2月下旬~)4~5月。 果期は6月。

 7  Lonicera chamissoi Bunge  チシマヒョウタンボク 千島瓢箪木
 日本(中部地方以北、北海道)、ロシア原産。別名クロバナヒョウタンボク。
 落葉低木 高さは0.3~1m。枝は灰色。葉は対生、葉柄はごく短い。。葉身は長さ3.5~5㎝、楕円形、全縁。当年枝の葉腋に花を対につける。花冠は濃紅色、二唇形、長さ1~1.5㎝、基部は片側に膨れる。上唇弁は先が4深裂し、下唇弁は線形、反り返る。液果は直径約7㎜、対の2個が合着し、赤く熟す。花期は6~7月。果期は8~9月。
7-1 Lonicera chamissoi Bunge f. albiflora H.Hara  シロバナチシマヒョウタンボク 白花千島瓢箪木
 白花品種。

 8  Lonicera chrysantha Turcz. ex Ledeb.  ネムロブシダマ 根室附子玉
   synonym Lonicera chrysantha Turcz. ex Ledeb. subsp. gibbiflora (Rupr.) Kitag.
   synonym Lonicera chrysantha Turcz. ex Ledeb. var. longipes Maxim.
 日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、ヨーロッパ原産。中国名は金花忍冬 jin hua ren dong 。日本の寒冷な地方に見られ、北海道東部の根室地方に多い。
 落葉低木。高さ4m以下。冬芽は卵状披針形、芽鱗が数対つく。外側の芽鱗は三角形、まばらに微軟毛がある。内側の芽鱗は花後に大きくなり、披針形、密に毛があり、外側に長い縁毛がある。枝は髄が褐色になり、後に中空になる。枝や葉柄に開 3~10㎝×幅1~5㎝、下面は道に剛毛~絨毛又はまばらに毛がある。上面はまばらに毛があるか又はほぼ無毛、基部は楔形~円形、縁は縁毛があり、先は円形又は鋭形~尖鋭形又は尾状。花序は芳香があり、対の花が腋生する。花序柄は長さ1.5~3㎝。苞は線形~狭い線状披針形、長さ2.5~8㎜、しばしば子房を越える。各花の小苞は融合又は分離し、卵形~類円形、長さ約1㎜、縁毛がある。隣り合う2個の子房は分離、±腺があり、無毛又は密に毛がある。咢片は卵形、先が円く、縁毛があり、腺があり、ときに、基部にカラーのようなものができる。花冠は2唇形、初め白色、後に黄色になり、ときに橙赤色を帯び、長さ1~1.5㎝、外側にまばら~密に毛がある。花冠筒部は長さ2~5㎜、内側に毛があり、深く又はときに不明瞭に基部に向かってギボス形になる。上唇は浅く、4裂する。下唇は内側に曲がる。雄しべと花柱は花冠筒部から突き出す。花糸は中間より下に密に毛がある。葯隔はときに毛がある。花柱は全体に毛がある。液果は赤色、球形、直径約5㎜。種子は褐赤色、楕円形、長さ約3㎜、小さな凹面の斑点があり、ときに赤色の腺がある。花期は5~6月。果期は7~9月。2n = 18。
8-1 Lonicera chrysantha var. chrysantha
 日本、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は金花忍冬 jin hua ren dong
 葉の下面にはまばらに剛毛がある。子房に腺毛がある。
8-2 Lonicera chrysantha var. koehneana (Rehder) Q. E. Yang
 中国に分布。中国名は须蕊忍冬 xu rui ren dong
 葉の下面に綿毛がある。子房には軟毛と腺毛がある。 
8-3 Lonicera chrysantha Turcz. ex Ledeb. var. crassipes Nakai  ネムロブシダマ 狭義
 葉は両面に軟毛がある。

 9  Lonicera ciliosa (Pursh) Poir. ex DC. オレンジ・ハニーサックル
 北アメリカ西部原産。英名はorange honeysuckle , western trumpet honeysuckle
品種)  'Dropmore Scarlet' , First EditionsR Honeybelle?

 10  Lonicera coreana Nakai  コウライヒョウタンボク 高麗瓢箪木

 11  Lonicera demissa Rehder イボタヒョウタンボク 蝋瓢箪木
 日本固有種(山梨県、静岡県、埼玉県、長野県)
 落葉低木、高さ1~4m。 樹皮は灰褐色、縦に裂ける。葉は対生し、 葉身は長さ2~5㎝×幅1~2㎝、長楕円形、 先は鈍形、微突頭、 基部は楔 形、縁は全縁、軟毛がある。 葉腋に淡黄色の花を2個ずつ対につける。花冠は淡黄色。液果は真っ赤に熟し、対の2個は合着しない。花期は5~6月。果期は9~10月。
11-1 Lonicera demissa Rehder var. demissa  イボタヒョウタンボク
   synonym Lonicera ibotaeformis Nakai 
11-2 Lonicera demissa Rehder var. borealis H.Hara et M.Kikuchi  キタカミヒョウタンボク
   synonym Lonicera kurobushiensis Kadota 
 北上山地に生える。
 葉は倒卵形~長楕円形、先は長い鋭形、両面に軟毛、脈に長毛があり、下面は粉白色を帯びる。

 12  Lonicera etrusca Santi エトルリア・ハニーサックル
 ヨーロッパ原産。英名はEtruscan honeysuckle
品種) 'Donald Waterer' , 'Michael Rosse' , 'Superba'

 13  Lonicera fragrantissima Lindl. et Paxton  ツシマヒョウタンボク 対馬瓢箪木
   synonym Lonicera harae Makino 
 中国原産。中国名は郁香忍冬 yu xiang ren dong 。
 落葉低木、高さ2m以下。冬芽は対の芽鱗をもち、外側の芽鱗は鋭く、軟骨性、膜質の内側の芽鱗を被う。若枝は普通、後屈する剛毛をもつ。葉柄は長さ2~5㎜、粗毛がある。葉身はときに、下面が淡色になり、形は様々に変化し、倒卵形~卵形~披針形、長さ3~8.5㎝×幅1~4.5㎝、無毛~有毛又は粗毛があり、基部は類心形~楔形、縁は縁毛があるか又は類無毛、ときにわずかに、外巻き、先は円形~尖鋭形。花序は腋生、新しいシュートの基部に花が対につく。花は芳香があり、早春に開花する。花序柄は長さ1~15㎜、無毛~粗毛がある。苞は葉状~披針形、長さ7~10㎜。小苞は無い。対の子房は中間まで又はそれ以上融合し、長さ1~3㎜。咢は円蓋状、切形又は小さい裂片があり、ときに縁毛があり、基部はくびれない。花冠は2唇形、白色~ピンク色、長さ1~1.5㎝、外側は無毛~粗毛があり、筒部は長さ4~5㎜、内側には密に微軟毛があり、基部は浅いギボス形。上唇は長さ約7㎜、中間まで分裂する。下唇は反曲し、長さ約8㎜。雄しべと花柱は花冠筒部から突き出す。花糸は不等長。花柱は無毛。液果は赤色、長円形、長さ約1㎝、部分的に統合する。種子は褐色、わずかに扁平、長円形、長さ約3.5㎜、浅い穴がある。花期は1~4月。果期は4~6月。
品種) 'Spring Romance' , 'Winter Beauty'
13-1 Lonicera fragrantissima var. fragrantissima
 落葉低木、葉は卵形~披針形、長さ3~8.5㎝×幅1~4.5㎝、先は鋭形~尖鋭形。
13-2 Lonicera fragrantissima var. lancifolia (Rehder) Q. E. Yang
 中国名は苦糖果 ku tang guo
 落葉低木、葉は卵形~披針形、長さ3~8.5㎝×幅1~2㎝、先は鋭形~尖鋭形。

 14  Lonicera gracilipes Miq. ウグイスカグラ 鶯神楽 [広義]
 日本固有種(北海道南部、本州、四国、九州)。別名はウグイスノキ。
 落葉低木。高さ1~2m。幹は灰褐色、樹皮が縦に裂けて剥がれる。葉は対生し、長さ3~6㎝、幅2~4㎝の広楕円形、無毛又は有毛。葉裏は緑白色。枝先の葉腋に花を1~2個つける。花冠は長さ1~2㎝の漏斗形、先が5裂して平開し、無毛又は有毛。葉や花冠の毛の量には変化がある。雄しべ5個。雌しべ1個。花柄は長さ1~2㎝。液果は長さ1~1.5㎝の楕円形、6月に赤く熟し、食べられる。種子は長さ4~5㎜の惰円形、褐色。花期は4~5月。
14-1 Lonicera gracilipes Miq. var. gracilipes  ヤマウグイスカグラ  山鶯神楽
 葉や花冠などに毛が多いもの。
14-2 Lonicera gracilipes Miq. var. glandulosa Maxim.  ミヤマウグイスカグラ 深山鶯神楽
 萼に腺毛がある
14-3 Lonicera gracilipes Miq. var. glabra Miq.  ウグイスカグラ 鶯神楽
 葉や花冠などに毛がほとんどないもの。
14-3-1 Lonicera gracilipes Miq. var. glabra Miq. f. albiflora (Maxim.) Rehder  シロバナウグイスカグラ  白花鶯神楽

 15  Lonicera hypoglauca Miq.  キダチニンドウ 木立忍冬
 日本(本州の東海地方、瀬戸内海沿岸、四国、球種)、中国、台湾、ベトナム原産。中国名は菰腺忍冬 gu xian ren dong。
 半常緑つる性木。葉は対生し、葉柄は長さ3~12㎜。葉身は卵形~長楕円形、長さ2~11㎝×幅1~6㎝、先は普通、鋭形、基部は円形、全縁、初めは両面とも有毛であるが、後に上面は無毛になる。花期は5~6 月、枝の先端部の葉腋から短柄を出し、対の2個の花をつける。花は初め白色で、後に黄色を帯び、花冠は長さ4~5㎝。上唇は4裂し、下唇は幅約2㎜で下垂す る。果実は9~12 月に紫黒色に熟し、直径5~7㎜。(レッドデータブック愛知)
 沖縄のキダチニンドウはハマニンドウL.affinisの葉裏に毛の多い型のものである可能性が強いという報告がある。

【Flora of Chinaの解説】
 種の複合体であり、この種を区別する特徴は次のとおり。茎には灰色の毛がある。葉は下面が粉白色を帯び、大きな無柄の橙色の腺をもつ。子房は無毛~まばらに粗毛がある。液果は黒色。花期は4~5(~6)月。果期は10~11月.

 16  Lonicera japonica Thunb.  スイカズラ 吸葛 
 日本、朝鮮、中国、台湾原産。中国名は忍冬 ren dong 。英名はJapanese honeysuckle, gold-and-silver-flower。別名はキンギンカ(金銀花)、ニンドウ(忍冬)。
 和名の由来は花の蜜を吸ったことから。別名は開花して時間が経つと次第に黄色を帯び、白花と黄花が混ざって咲くことに由来する。東南アジアで広く栽培され、ヨーロッパ、南北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどに帰化している。
 つる性常緑低木。蔓は太くなると木質化する。葉は対生し、長さ3~7㎝の長楕円形、先が少し尖る。葉表は粗毛がまばらにあり、脈上に腺毛がわずかにある。葉裏は脈が盛り上がり、開出毛が密生し、脈上に黄色~赤褐色の腺毛も混じる。葉柄にも毛や腺毛がある。葉形や毛の量には変異が多い。花は唇形、葉腋に2個ずつつく。花冠は長さ3~4㎝、上下2唇に2裂する。上唇は卵形で、先が浅く4裂し、下唇は広細形。雄しべ5個、雌しべ1個とも花冠から長く突き出る。柱頭は球形。萼は先が5裂し、毛が密生する。苞は長さ5~20㎜の葉状。果実は直径5~6㎜の液果、強い光沢があり、黒く熟す。種子は扁平、やや歪な広卵形、暗褐色~黒色、長さ約3㎜。花期は5~6月。2n=18
品種) 'Aureo-Reticulata' , 'Aureoreticulata' (v) , 'Cream Cascade' , 'Dart's Acumen' , Dart's Foreward Look = 'Interlook' , 'Dart's World' , 'Elegant Creeper' , 'Genbel' (PBR) , 'Halliana' , 'Hall's Prolific' , 'Hinlon' , Honeydew = 'Hinlon' , 'Horwood Gem' (v) , 'Maskerade' (v) , 'Mint Crisp' , 'Mint Crisp' (PBR) (v) , 'Peter Adams' , 'Princess Kate' , 'Purple Queen' , 'Purpurea' , 'Red World' , 'Soja' , Sweet Isabel , 'Variegata'
16-1-1 Lonicera japonica Thunb. var. japonica f. chinensis (Watson) H.Hara  ベニバナスイカズラ
16-1-2 Lonicera japonica Thunb. var. japonica f. flexuosa (Thunb.) Zabel  テリハニンドウ
   synonym Lonicera japonica Thunb. var. repens (Siebold) Rehder 
品種) 'Crowthlon' , Pink Aperitif = 'Crowthlon'

16-2 Lonicera japonica Thunb. var. miyagusukiana Makino  ヒメスイカズラ
   synonym Lonicera miyagusukiana (Makino) Ohwi
 南西諸島に分布する。
 葉は卵円形、長さ1~4㎝、質はやや厚く、光沢があり、先は円く、両面とも中脈を除き無毛。

 17  Lonicera kawakamii (Hayata) Masam.  ニイタカニンドウ
 台湾原産。中国名は玉山忍冬 yu shan ren dong

 18  Lonicera ligustrina Wallich
 中国、インド、ブータン、ネパール原産。中国名は女贞叶忍冬 nü zhen ye ren dong
 低木、常緑、半常緑、又は落葉、高さ1.5~2.5(~5)m。冬芽は数対の尖った芽鱗をもつ。若枝は硬くて上向きに曲がる毛がある。葉は卵形~披針形、長さ0.4~8㎝×幅0.2~1.5㎝、革質又は紙質、下面にはときに小さな黒色の腺があり、上面は普通、光沢があり、無毛又はまばらに短毛と帯赤色の腺毛があり、中脈はわずかに凹み、平ら、又は盛り上がり、ときに堅い毛があり、基部は円形~楔形、先は尖鋭形~鈍形、ときに、微突形。花序は腋生、花が対につく。花序柄は長さ5㎜以下。苞は披針形長さ1.5~7㎜。小苞は円蓋状、対の子房を完全に包み、まばらに腺毛がある。隣り合う2個の子房は分離。咢は円蓋状、基部にカラーのようなもの( collarlike emergence)ができ、小苞の先を包む。咢片は卵形、腺のある縁毛があり、先は鈍形。花冠は緑黄色~白色、たまに紫赤色、漏斗形、長さ4~12㎜。花冠筒部は基部が浅いギボス形、内側に絨毛があり、外側に腺がある。花冠裂片はほとんどが、規則的、卵形、長さ1~2㎜、先は鈍形。葯は突き出る。花柱は突き出し、基部に絨毛がある。柱頭は頭状、半球形。果実は紫色、赤色、又は白色、±半透明、球形、直径4~8㎜。種子は帯褐色、卵形又は類球形、ときに扁平、長さ1~2㎜、平滑。花期は4~7月。果期は8~12月。2n = 18, 22。
18-1Lonicera ligustrina var. ligustrina
 中国、インド、ブータン、ネパール原産。中国名は女贞叶忍冬 nü zhen ye ren dong
 葉は長さ (0.5~)1~4(~8)㎝、上面は中脈に密に硬い毛があり、中脈はわずかに凹み又は平ら、先は普通、尖鋭形又は微突形。花冠は長さ7.5~12㎜。液果は紫色又は赤色。
18-2 Lonicera ligustrina var. pileata (Oliver) Franchet
   synonym  Lonicera pileata Oliver
 中国原産。中国名は蕊帽忍冬 rui mao ren dong 。英名はbox-leaved honeysuckle , privet honeysuckle。
 葉は上面に中脈が盛り上がり、無毛又はまばらに毛がある。液果は紫色又は白色。
品種) 'Hohenkrummer'
18-3 Lonicera ligustrina var. yunnanensis Franchet
   synonym Lonicera pileata var. yunnanensis
 中国原産。中国名は亮叶忍冬 liang ye ren dong
 葉は長さ0.4~1(~1.5)㎝、上面は無毛又は中脈上に硬い毛がまばらにあり、中脈はわずかに凹み又は平ら、葉先は普通円形又は鈍形。 花冠は長さ4~7㎜。液果は紫色又は赤色。
品種) 'Baggesen's Gold' , Edmee Gold™ , 'Ernest Wilson' , 'Lemon Beauty' , 'Maigruen' , Ophelia™ , 'Pat's Variegated' , 'Red Tips' , 'Silver Beauty' , 'Twiggy'

 19  Lonicera linderifolia Maxim ヤブヒョウタンボク 藪瓢箪木
 日本(東北地方)固有種。姫神山、早池峰山、五葉山に分布する。
 夏緑広葉低木、高さ1~2m。枝は中実、密に分枝し、古くなると縦に裂けて剥離する。葉身は楕円形~披針形、下面は粉白色を帯び、先はやや鈍形、基部は楔形、両面には短い屈毛がある。枝の上部に対の花が2個、下垂する。苞は線形、短い屈毛と細かい腺毛がある。花冠は広鐘形、暗紫色、花筒も広鐘形。花期は5~6月。
19-1 Lonicera linderifolia Maxim. var. linderifolia  ヤブヒョウタンボク
19-2 Lonicera linderifolia Maxim. var. konoi (Makino) Okuyama  コゴメヒョウタンボク 小米瓢箪木
   synonym Lonicera linderifolia Maxim. subsp. konoi (Makino) Kitam.
 本州中部の高山帯に分布。葉が小さく、花柄が短い。

 20  Lonicera maackii (Rupr.) Maxim.  ハナヒョウタンボク 花瓢箪木
 日本(長野県、群馬県、岩手県、青森県)、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は金银忍冬 jin yin ren dong
 落葉低木、高さ6m以下、幹は直径10㎝以下。冬芽は卵形、数対の鱗片をもち、外側の鱗片は三角形、まばらに微軟毛がある。内側の鱗片は花後に大きくなり、披針形、外側に毛がある。枝は髄が褐色になり、後に中空になる。枝と葉柄は開出毛があり、小さな腺が散在する。葉柄は長さ2~9㎜。葉身は緑色又は若い時に帯紫色、普通、卵状披針形、長さ2.5~8㎝×幅1.5~4㎝、下面にはまばらに剛毛があり、上面はまばらに毛があるかほぼ無毛、基部は広楔形~円形、縁には縁毛があり、先は鋭形~長い尖鋭形。花序は芳香があり、対の花が腋生する。花序柄は長さ1~3㎜、葉柄より短い。苞は線形、ときに葉状、長さ3~7㎜。各花の小苞は±融合し、緑色又は帯紫色、長さ約1㎜、先は切形で縁毛がある。隣り合う2個の子房は分離、無毛又はまばらにまばらに小さな腺毛がある。咢は鐘形、長さ2~3㎜、咢片の間は薄膜質。咢片は広三角形、不等長、先は鋭形。花冠は2唇形、初め紫色又は白色、後に黄色、長さ約2㎝、外側には短い伏毛があるか又は無毛。花冠筒部は長さ4~5㎜、基部は浅いギボス形。内側は微軟毛があるか又は無毛。上唇は4裂、下唇は反曲する。雄しべと花柱は花冠筒部から突き出る。花糸と花柱は中間より下に微毛がある。液果は暗赤色、球形、直径5~6㎜。種子は小さな浅い凹点をもつ。花期は5~6月。果期は8~10月。 2n = 18.。
20-1 Lonicera maackii var. maackii
 日本(長野県、群馬県、岩手県、青森県)、朝鮮、中国、ロシアに分布。中国名は金银忍冬 jin yin ren dong
 花冠は初め白色、後に黄色。小苞と若葉は緑色。
20-2 Lonicera maackii var. erubescens (Rehder) Q. E. Yang,
 中国に分布。中国名は红花金银忍冬 hong hua jin yin ren dong
 花冠、小苞、若葉は帯紫色。

 21  Lonicera macrantha (D.Don) Spreng.  シマスイカズラ
 中国、インド、ブータン、ネパール原産。中国名は大花忍冬 da hua ren dong 。英名は large-flowered honeysuckle。標高1500~2400mに生える。
 多年草、大きく、よじ登る。葉は大きな楕円形、先は尖り、基部は心形。花は非常に長く、毛がある。花筒は長さ5㎝以下、2唇弁は長さ1.5㎝。花は白色又は黄色、普通、枝先に多数の花が束生する。咢筒は無毛、内側に明瞭に毛があり、咢片は剛毛がある。花期は5~6月。
,
 22  Lonicera maximowiczii (Rupr.) Regel  マンシュウヒョウタンボク 満州瓢箪木
 日本、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は紫花忍冬 zi hua ren dong
22-1 Lonicera maximowiczii (Rupr.) Regel var. sachalinensis F.Schmidt  ベニバナヒョウタンボク
   synonym Lonicera sachalinensis (F.Schmidt) Nakai 
   synonym Lonicera maximowiczii auct. non (Rupr.) Regel 
   synonym Lonicera maximowiczii (Rupr.) Regel subsp. sachalinensis (F.Schmidt) Nedol.
   synonym Lonicera uzenensis Kadota
22-2 Lonicera maximowiczii (Rupr.) Regel var. latifolia (Ohwi) H.Hara  ウラジロベニバナヒョウタンボク
   synonym Lonicera okamotoana Ohwi 

 23  Lonicera mochidzukiana Makino ニッコウヒョウタンボク 日光瓢箪木
 日本固有種(本州の関東地方北部~中部地方)。落葉広葉樹林に生える。
 落葉低木、高さ1.5m以下。枝は明瞭な4稜形、無毛。葉は対生し、葉柄は短い。葉身は楕円形~長楕円形、長さ3~10㎝、先は鋭形、全縁、洋紙質、下面は粉白色。花は葉腋に普通、対につく。花序柄は長さ1~2㎝。 苞は狭卵形、長さ1~2㎜。小苞は小さく、下部が合着する。子房はほとんど離生。花冠は2唇形、初め白色、次第に淡黄色に変わり、長さ1~1.4㎝。上唇は浅く4裂、反り返り、下唇は広線形、反曲し、下垂する。雄しべは5個。花柱には毛が散生する。液果は対の2個はほとんど分離、赤色に熟す。花期は7~8月。
23-1 Lonicera mochidzukiana Makino var. mochidzukiana  ニッコウヒョウタンボク 日光瓢箪木 [狭義]
23-2 Lonicera mochidzukiana Makino var. filiformis Koidz.  アカイシヒョウタンボク 赤石瓢箪木
   synonym Lonicera mochidzukiana Makino f. filiformis (Koidz.) H.Hara 
23-3 Lonicera mochidzukiana Makino var. nomurana (Makino) Nakai  ヤマヒョウタンボク 山瓢箪木
   synonym Lonicera nomurana Makino 

 24  Lonicera morrowii A.Gray  キンギンボク 金銀木
   synonym Lonicera tatarica L. var. morrowii (A.Gray) Q.E.Yang, Landrein, Boronova et J.Osborn 
   synonym Lonicera insularis Nakai 
 日本(北海道、東北の日本海側)、朝鮮原産。別名はヒョウタンボク(瓢箪木)。
  落葉低木、高さ1~2m、蔓性では無い。樹皮は灰褐色、縦に裂け、多数、分枝する。若枝は褐色~茶褐色、短軟毛が密生し、やがて髄がなくなり、枝は中空になる。葉は対生、葉柄は長さ2~5㎜。葉身は広楕円形~狭楕円形、ときに円形、長さ1.5~5㎝×幅0.8~3㎝、先は鈍形~円形、微突頭、全縁、上面にはしわがあり、両面に毛があり、下面には密に軟毛が開出する。花は葉腋に対につく。花序柄は長さ5~15㎜。苞は長さ3~5㎜。花冠は初め白色、後に黄色、長さ30~40㎜、やや2唇形状、ほぼ放射相称、5深裂し、裂片は長さ7~12㎜。雄しべ5本、葯は黄色。液果は対の2個が合着し、瓢箪形になり、直径約7㎜、赤色に熟すが、苦くて有毒である。花期は4-6月。果期は7~8月。
24-1 Lonicera morrowii A.Gray f. xanthocarpa (Nash) H.Hara  キミノヒョウタンボク
 液果が黄色に熟す。

 25  Lonicera oiwakensis Hayata  オイワケヒョウタンボク 追分瓢箪木
 台湾原産。中国名は追分忍冬。 英名は Yushan honeysuckle

 26  Lonicera periclymenum L.  ニオイニンドウ 匂い忍冬(ハニーサックル)
 ヨーロッパ、モロッコ原産。英名はhoneysuckle , woodbine
 落葉性、つる性木、絡み付き又は低くよじ登る。茎は長さ4.5~6mになり、花序以外は無毛、直射日光さらされた箇所は ±帯紫色。葉はほぼ無柄又はごく短い葉柄がある。葉身は長さ 3~9㎝×幅2~6 ㎝、卵形~狭楕円形~広楕円形、下面は粉白色、無毛、全縁(ときに、波状の鋸歯があり)、基部は広楔形又は円形、先は鈍形~鋭形。花序のすぐ下の葉は小さく、類円形、ときに、抱茎。花は芳香があり、小さな、腺毛のある、頂部の花序(頭)に、20個以下つき、ときに小さな補助の輪を下にもつ。もし、花がペアなら、すぐ下の花序柄はない。花序柄は長さ約1~50㎜。小苞は長さ2~4㎜、類円形又は円形、腺があり、子房より短い。咢片は長さ1~2㎜、三角状卵形、密に腺がある。花冠は長さ2.5~3.5㎝、帯紫色(橙色、赤色、白色)、普通、腺毛があるが、ときに、外側が無毛、内側は白色。筒部は長さ1~2㎜、拡大部は2唇形、裂片は後屈。雄しべは突き出る。子房は離生。花柱はしばしば、長く突き出る。果実は見られない(ニュージーランド)。花期は6~8月。
品種) 'Belgica' , 'Belgica Select' , Caprilia Cream = 'Inov71' (PBR) , Chic et Choc = 'Inov205' (PBR) , 'ChojnOw' (PBR) , 'Cream Cascade' , 'Cream Cloud' , 'Florida' , Fragrant Cloud (PBR) , 'Graham Thomas' , 'Heaven Scent' , 'Honeybush' , 'Inov205' (PBR) , 'Inov71' (PBR) , 'Inov86' (PBR) , 'La Gasnaerie' , 'La Gasnerie' , 'Liden' , 'Martine' , 'Munster' , Peaches and Cream , 'Purple Queen' , 'Red Gables' , 'Rhubarb and Custard' , 'Scentsation' (PBR) , 'Serotina' , 'Serpentine' , 'Strawberries and Cream' , 'Sweet Sue' , Sweet Tea , 'Winchester'

 27  Lonicera praeflorens Batalin    ヒロハヒョウタンボク 広葉瓢箪木  [広義]
 日本、朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は早花忍冬 zao hua ren dong 。
 落葉低木、高さ2m以下。冬芽は対につき、尖り、外側の鱗片は軟骨質、内側の膜質の鱗片を被う。若枝は普通、長い開出毛をもつ。葉柄は長さ3~5㎜、密に絨毛がある。葉身は広卵形、長さ1~7.5㎝×幅0.9~4.5㎝、両面に密に伏毛があり、基部は広楔形~円形、縁には縁毛があり、先は鋭形~尖鋭形。花序は腋生、新しいシュートの基部に花が対に腋生し、花期は早い。花序柄はごく短く、普通、花時に芽鱗に隠れ、果時の段階では長さ1.2㎝以下になり、普通、無毛。苞は広披針形、長さ3~7㎜、縁にはしばしば縁毛があり、腺がある。小苞は無い。対の子房は離生、類球形、普通、無毛。咢は円蓋形、ときに浅く分裂する。花冠は黄白色~ピンク色、ほぼ放射相称、漏斗形、長さ約1㎝、外側は無毛、5深裂する。裂片は直立~反曲、長円形、長さ6~7㎜、先は鈍形。雄しべと花柱は突き出る。葯は暗ピンク色。花柱は無毛。液果は赤色、球形、直径6~8㎜。種子は帯褐色、長円形、長さ約4.5㎜、平滑。花期は4月。果期は5~6月。2n = 18。
27-1 Lonicera praeflorens Batalin var. praeflorens  ヒロハヒョウタンボク
27-2 Lonicera praeflorens Batalin var. japonica H.Hara  ハヤザキヒョウタンボク 早咲瓢箪木
 日本固有種(宮城県、福島県、群馬県、埼玉県、長野県 山梨県)。
 落葉低木、高さ1~2m。枝は無毛、中実。樹皮は灰褐色、縦に裂ける。葉は対生し、葉柄は長さ2~5㎜、軟毛がある。葉身は卵形~卵円形、長さ3~6㎝×幅2~4㎝、基部は広楔形、先は鋭形、両面に軟毛が密生する。花は葉が展開する前に開花する。花は葉腋に対に下向きにつく。苞は卵形~卵状被針形。花冠は漏斗形、先は5深裂し、白色、ときに淡紫色を帯び、長さ約1.2㎝、直径1~1.5㎝、無毛。花冠筒部は長さ4~5㎜。液果は球形、合着せず離生し、直径6~10㎜、紅色に熟す。花期は3~4月。

 28  Lonicera ramosissima Franch. et Sav. ex Maxim. コウグイスカグラ 小鶯神楽
 日本固有種(本州の新潟県、宮城県以南、四国)。愛知県絶滅危惧ⅠB類。
 落葉性低木。高さ1~2m。茎は密に分枝する。葉は対生、葉柄は長さ2~5㎜。葉身は楕円形~卵形~長円形、長さ2~5㎝×幅1~2.5㎝、先は鋭頭、基部は広い楔形~円形、全縁、両面に軟毛が多い。花は双性、腋生、下向きに咲く。花柄は細い。花冠は長い漏斗形、長さ15~20㎜、淡黄緑色、先は5 裂し、裂片は卵形、長さ3~5㎜。果実は液果、2個つき、ほぼ離生し、赤色に熟す。花期は4~5月。果期は、6~7 月。葉がやや細く、キンキヒョウタンボクに近い形態。
28-1 Lonicera ramosissima Franch. et Sav. ex Maxim. var. ramosissima  コウグイスカグラ 狭義
28-1-1 Lonicera ramosissima Franch. et Sav. ex Maxim. var. ramosissima f. glabrata (Nakai) H.Hara  チチブヒョウタンボク
 無毛の品種。
28-2 Lonicera ramosissima Franch. et Sav. ex Maxim. var. kinkiensis (Koidz.) Ohwi  キンキヒョウタンボク 近畿瓢箪木
 本州の近畿以西、四国東南部に分布。
 葉先が長い鋭形。花期はやや遅く4~5月。
28-3 Lonicera ramosissima Franch. et Sav. ex Maxim. var. fudzimoriana (Makino) Nakai  チチブヒョウタンボク synonym
   synonym Lonicera ramosissima Franch. et Sav. ex Maxim. var. borealis Koidz.
   synonym Lonicera fudzimoriana Makino 
 葉の基部が浅い心形となるもの。

 29  Lonicera reticulata Raf.  グレープ・ハニーサックル
 北アメリカ東部原産。英名はgrape honeysuckle
品種) Kintzley's Ghost®

 30  Lonicera ruprechtiana Regel  ビロードヒョウタンボク 天鶩絨瓢箪木
 朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は长白忍冬 chang bai ren dong 。

 31  Lonicera sempervirens L.  ツキヌキニンドウ 突貫忍冬
 カナダ、USA原産。英名はcoral honeysuckle , trumpet honeysuckle , scarlet honeysuckle , everblooming honeysuckle 。
 つる性木、常緑、よじ登り、絡み付き、長さ0.9~6.1(~7.5)m。樹皮は橙褐色、紙質に薄く長い縞状に剥離する。葉は対生し、葉柄は短い。葉身は卵形~長円形~楕円形、下面は粉白色を帯び、縁は平滑、後ろ巻き、先は鈍形又は短く尖る。花序のすぐ下の1~2対の葉は円形で、合着してつき抜き( connate-perfoliate)になる。花は頂部に穂状花序(輪生状に束生)をつくる。花は典型的には垂れ下がる。咢はないか又は5個の微細な裂片がある。花冠は長さ4~5㎝、細い筒形、先に5個の短い裂片があり、色は鮮やかな赤色、内側が黄色又は橙色、栽培種には黄色花もある。雄しべ5本、雌しべ1本、ともに突き出る。果実は液果、明るい橙赤色~赤色、直径約6㎜。花期は5~10月。
品種) 'Alabama Crimson' , 'Blanche Sandman' , 'Cedar Lane' , 'Dan's Everblooming' , 'Dropmore Scarlet' , Eco flowers all summer , 'John Clayton' , 'Honey Coral' , 'Leo' , 'Louisiana Red' , 'Magnifica'(花期が遅い) , 'Major Wheeler' , 'Manifich' , Red Charm™ , 'Sulphurea'(黄色花) , 'Tangerine Princess' , Yellow Charm™

 32  Lonicera strophiophora Franch.  アラゲヒョウタンボク 粗毛瓢箪木 
 日本固有種(北海道、本州の中部地方以北)。別名オオバヒョウタンボク
 落葉低木、高さ1~2m。全体に毛があり、葉の両面や新枝に毛が多い。若枝は茶褐色。葉は長さ6~10㎝、卵形~狭卵形、先は鋭形、基部は楔形。 花は若枝につき、腋生、双性。花冠は白色~淡黄色、長さ2~3㎝、先は5裂する。苞は2個、大きく、葉状。果実は2個、合着しない。
32-1 Lonicera strophiophora Franch. f. glabrifolia (Ohwi) H.Hara  ナンブヒョウタンボク 南部瓢箪木
   synonym Lonicera strophiophora Franch. var. glabrifolia Ohwi 
32-2 Lonicera strophiophora Franch. f. lancifolia Hayashi  ホソバアラゲヒョウタンボク
32-3 Lonicera strophiophora Franch. var. glabra Nakai  ダイセンヒョウタンボク 大仙瓢箪木
   synonym Lonicera strophiophora Franch. f. glabra (Nakai) H.Hara 
 本州(近畿、中国地方)、四国に分布。和名は鳥取県の大山に由来する。
 落葉低木。アラゲヒョウタンボク(オオバヒョウタンボク)に良く似るが、子房や花柱に毛がない。若枝は紫褐色、中実。葉柄には開出する長毛がある。葉身は卵形~長楕円状卵形、先は尖鋭形、両面に毛があり、下面の脈上には開出する長毛が多い。葉の展開と同時に開花する。花は葉腋に対につく。花冠は白色、漏斗状。苞は葉状で、果時にも残る。果実は赤色に熟し、対の2個は合着しない。花期は4~5月。果期は6~7月。

 33  Lonicera subhispida Nakai  アラゲウグイスカグラ 粗毛鶯神楽
   synonym Lonicera monantha Nakai
 朝鮮、中国、ロシア原産。中国名は单花忍冬 dan hua ren dong

 34  Lonicera subsessilis Rehder  ミドリヒョウタンボク 緑瓢箪木
   synonym Lonicera diamantiaca Nakai 
   synonym Lonicera tatarinowii Maxim. var. leptantha (Rehder) Nakai
 韓国原産。
品種) 'Blue Dreams'

 35  Lonicera tatarinowii Maxim.  ウラジロヒョウタンボク 裏白瓢箪木
 中国原産。中国名は华北忍冬 hua bei ren dong

 36  Lonicera tatarica L. アルタイヒョウタンボク
 日本、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギスタン原産。英名はTartarian honeysuckle , Tatarian honeysuckle , Tartarian honeysuckle 。中国名は新疆忍冬 xin jiang ren dong 。
 落葉低木、高さ3m以下、±白粉で覆われる。冬芽は小さく、芽鱗は約4対、卵形。枝は髄をもち、褐色になり、後に中空になる。葉柄は長さ2~5㎜。葉身は卵形又は卵状長円形、ときに頂円形、長さ2~5㎝×幅1~2㎝、両面とも無毛又はまばらに毛があり、ときに、顕著に毛があり、基部は円形又はわずかに心形、縁毛があり、先は鋭形または鈍形。花序は腋生、花が対につく。花序柄は長さ1~2㎝。苞は線形~倒卵状披針形、長さ2~7㎜。小苞は分離、2対につき、円jっ用卵形、長さ1㎜以下、ときに、子房と同長で、縁毛がある。隣合う2個の子房は分離。咢片は三角状披針形、長さ1㎜以下。花冠は2唇形、淡ピンク色~カーミンレッド、ときに白色又は黄色に色あせたピンク色、長さ約1.5㎝。筒部は長さ5~6㎜、基部は浅いギボス形。上唇は4裂、2個の側裂片は基部まで深裂し、広がる。中裂片は浅裂。下唇は反曲する。雄しべと花柱は花冠筒部から突き出る。花柱は全体に毛がある。液果は赤色又は黄色、球形、直径5~6㎜、2個が接してつく。種子は長さ2~2.3㎜、平滑、凹面の点をもつ。花期は5~6月。果期は6~9月。
品種) 'Alba' , 'Arnold Red' アカバナヒョウタンボク , 'Dart's Purple Cloud' , 'Hack's Red' , 'Honey Rose' , 'Honeyrose' , 'Lutea' , 'Nana' , 'Rosea' , 'Sandling Park' , 'Zabelii'

 37  Lonicera tschonoskii Maxim.  オオヒョウタンボク 大瓢箪木
 日本固有種(本州の関東地方北部~中部地方の亜高山帯~高山帯)
 落葉低木。高さ1~2m。葉は長さ5~13㎝の長楕円形。花は白く、長さ4~5㎝の花柄の先に2個が対につく。花柄の基部はハナイカダと同じように葉の中脈と合着する。花冠の長さは約1.5㎝の2唇形、上唇は浅く4裂する。果実は直径約8㎜の球形の2個が接してつき、ヒョウタンのように見え、9月に赤く熟す。 花期は7~8月。

 38  Lonicera vesicaria Kom.  タマヒョウタンボク 玉瓢箪木
 韓国原産。英名はKorean Honeysuckle

 39  Lonicera vidalii Franch. et Sav.  オニヒョウタンボク 鬼瓢箪木
   synonym Lonicera cerasoides Nakai 
 日本(群馬県、長野県、広島県、・島根県)、朝鮮原産。山地のやや湿り気のあるところに稀に自生し、 庭木として植えられる。
 落葉低木、直立し、高さ3~5m。樹皮は灰褐色で粗く縦に裂けて剥がれ落ちる。 葉は対生し、葉柄は長さ1~1.5㎝、上面には毛と細かい腺毛がある。葉身は長さ3~9㎝×幅2~5㎝、広卵形~長楕円形、先は鋭形、基部は円形~広楔形、全縁、縁毛があり、上面は緑色~淡緑色、短毛があり、下面は灰緑白色、網状脈がよく見え、微細な黒色の腺点があり、脈上に開出毛が多い。花序は腋生、花を2個、対につける。花序柄は長さ1~2㎝。花冠は2唇形、初め白色、後に淡黄色、上唇は4裂。液果は有毒、赤色、直径7~11㎜の球形の2個が合着し、瓢箪形。花期 5~6月。果期は7~8月。

 40  Lonicera × xylosteoides Tausch [L. tatarica × L. xylosteum]
 栽培種。
品種) 'Claveyi' , 'Miniglobe'

 41  Lonicera xylosteum L. フライ・ハニーサックル
 ヨーロッパ、トルコ、ロシア原産。英名はfly honeysuckle , European fly honeysuckle , dwarf honeysuckle , fly woodbine
品種) 'Emerald Mound' , 'Mollis'

 42 その他 ハイブリッド園芸種
品種) 'Americana' , 'Anna Fletcher' , 'Blue Velvet' , Fire Cracker , 'Freedom' , 'Gold Flame' , 'Honey Baby' , 'John Clayton' , 'Little Honey' , 'Mandarin' , 'Pam's Pink' , 'Pink Lemonade' , 'Sandra' , 'Simonet'


 参考

1) Flora of China
 Lonicera
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=118877
2) APA: Alabama Plant Atlas
 Lonicera sempervirens
 http://floraofalabama.org/Plant.aspx?id=1382
3) GRIN
 Lonicera
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=6947
4)Flora of New Zealand
 Lonicera
 http://www.nzflora.info/factsheet/Taxon/Gypsophila.html
5) 琉球産スイカズラ科植物(琉球列島の自然史科学的総合研究-2-
 The Caprifoliaceae of the Ryukyu Islands
 https://ci.nii.ac.jp/naid/110004313666
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