ヌカスゲ 糠菅

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Flora of Mikawa

カヤツリグサ科 Cyperaceae スゲ属

中国名 灰帽薹草 hui mao tai cao
学 名 Carex mitrata Franch. var. mitrata
ヌカスゲの花序
ヌカスゲの雄小穂
ヌカスゲの雌小穂拡大
ヌカスゲの苞の葉身
ヌカスゲ
ヌカスゲ基部の鞘
ヌカスゲ果胞、鱗片、果実
ヌカスゲの葉表
ヌカスゲ葉裏
果 期 3~5月
高 さ 10~30㎝
生活型 多年草
生育場所 明るい林内、林縁
分 布 在来種 本州(関東以西)、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 豊田市 12.4.24
ヌカスゲはCarex mitrata Franch.の基本変種。和名は果胞が小さく、糠にたとえたもの。苞や芒が目立たない。
 多年草、高さ10~30㎝。根茎は短く、大きく叢生する。基部の鞘の褐色部分が光沢があって長く、ほとんど繊維状に分解しない。葉は幅1.5~2㎜。苞は短い鞘があり、葉身は短い。小穂は頂部に3~4個かたまってつき、根際にも柄の長い小穂をつける。雄小穂は茎頂につき、長さ10~17㎜、きわめて細く、褐色。側小穂は雌性。果胞は長さ約2.5㎜、細く、ほとんど無毛、嘴は短く、先がやや曲がり、口部は平切形。鱗片は果胞より短く、芒が短い。果実は3稜形、頂部に付属体がある。果期は3~5月。
 ノゲヌカスゲはヌカスゲの芒が長い変種。雌小穂が小さく雄小穂に埋もれてしまうこともあり、果胞にまばらに短毛がある。鱗片の芒が長く目立つ。
 メアオスゲは鱗片の芒が長く、果胞が大きくて毛がある。基部の鞘は光沢がない淡褐色で、繊維状に分解する。
 アオスゲは全体に大型、雄小穂が棍棒状で大きく、鱗片の芒が長い。