メアオスゲ 雌青菅

mark

Flora of Mikawa

カヤツリグサ科 Cyperaceae スゲ属

別 名 ノゲアオスゲ
学 名 Carex leucochlora Bunge var. candolleana (H.Lév. et Vaniot) Katsuy.
 synonym Carex candolleana H.Lév. & Vaniot
 synonym Carex geihokuensis K.Okamoto

 synonym Carex breviculmis R.Br. f. longearistata Kük.

 synonym Carex breviculmis R.Br. f. aphanandra sensu Kük.

メアオスゲの花序
メアオスゲの花序拡大
メアオスゲの基部の小穂
メアオスゲの基部
メアオスゲ
メアオスゲ鱗片と果胞
メアオスゲ葉
花 期 4~6月
高 さ 5~20㎝
生活型 多年草
生育場所 疎林や草地、林縁
分 布 在来種 本州、四国、九州、朝鮮
撮 影 吉良町  09.4.12
学名はアオスゲ(Carex leucochlora)の変種に分類され、別名はノゲアオスゲ。
 多年草。茎は叢生し、根茎が分岐すると大株となるが、ストロンは出さない。全体に小型で細く柔らかく、高さ5~20㎝。葉は直立し花茎よりもやや高く、通常、糸状、幅1~2㎜、稀に幅4㎜になる。基部の鞘は光沢がなく、淡褐色~褐色、繊維状に分解する。頂部の雄小穂は線形で長さ5~15㎜。雌小穂は2~3個つき、上部の1~2個は雄小穂に接してつき、最下の1個は根際に生じる。苞は花序と同じ高さ、短い明瞭な鞘がある。雌小穂は花を数個つけ、長さ1㎝以下。雌鱗片は先が鈍形、長い芒がある。果胞は長さ2.5~3㎜、脈は不明瞭、まばらに毛がある。果期は4~5月。
 ノゲヌカスゲは鱗片の芒が長く、よく似ている。雌小穂がきわめて短い。基部の鞘は褐色部分が長く、果胞はほぼ無毛。
 アオスゲは全体に大きく、やや硬く、基部の鞘が光沢のある褐色になる。また、雄小穂が棍棒状、包の鞘はほとんどなく、根際に雌小穂はほとんどつかない。
 よく似たイソアオスゲは海岸の岩場に生え、匍枝を伸ばして広がる。また、茎や葉がざらつかず、包が花序より著しく長く、鱗片の芒が短い。
 ハマアオスゲは長い根茎で広がり、大株にならない。また、雄小穂が棍棒状、果胞に明瞭な脈があり、毛が密生する。