ミヤギノハギ 宮城野萩

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Flora of Mikawa

マメ科 Fabaceae ハギ属

英 名 Thunberg's lespedeza
中国名 日本胡枝子 ri ben hu zhi zi
学 名 Lespedeza thunbergii (DC.) Nakai subsp. thunbergii form. thunbergii
LespedezLespedeza × thunbergii (DC.) Nakai a thunbergii (DC.) Nakai  広義
ミヤギノハギ花3
ミヤギノハギ花
ミヤギノハギの花2
ミヤギノハギ蕾
ミヤギノハギ萼
ミヤギノハギ葉
ミヤギノハギ
ミヤギノハギの花序
ミヤギノハギの葉
花 期 8~10月
高 さ 1~3m
生活型 落葉低木
生育場所 道端、草地、林縁
分 布 栽培品種 
撮 影 蒲郡市  09.9.9
ミヤギノハギは園芸品種であり、ケハギから作られた品種又は他種との雑種と考えられており、ケハギを別種とする見解と亜種とする見解がある。日本、朝鮮、中国で野生化している。
 低木、直立し、高さ1~3m、多数、分枝し、枝が垂れ下がり、軟毛がある。葉は3小葉。葉柄は長さ1~5㎝、有毛。小葉は楕円形~長楕円状楕円形~卵形、まれに頂小葉が倒卵形、頂小葉は長さ2.5~6㎝×幅1~3㎝、先が尖るのが特徴。葉の表面は若葉に細かい伏毛があるが、成葉では無毛。裏面には細かい伏毛がある。総状花序は単一、腋生して葉より長く突き出るか又は頂生して円錐花序状になる。花序柄は長く、長さ10㎝以下、有毛。花柄は短く、有毛。咢は長さ4~7㎜、5裂。咢片(咢歯)は長楕円状披針形、咢筒より長い。萼歯の先が尖り、最下の萼歯が最も長く、萼歯には濃色の1脈が目立つ。花冠は紅紫色、まれに白色、長さ1~1.5㎝。旗弁は円形に近いか又はわずかに長く、耳状突起があり(auriculate)、爪部(clawed)がある。翼弁は倒卵状長楕円形、長さ7~8㎜、耳状突起があり、爪部があり、開花時に斜上する。竜骨弁は旗弁より長いか又は同長、翼弁より明瞭に長く、耳状突起があり、爪部がある。豆果は倒卵形又は倒卵状長楕円形、約長さ8㎜×幅4㎜、軟毛があり、網状脈がある。花期は8~10月。果期は9~10月。2n = 40。
 ヤマハギは若葉のとき葉表にもまばらに毛が残り、萼歯が萼筒よりかなり短い。
 マルバハギは花序が短くて葉の基部からあまり突き出ず、竜骨弁が短く、ほとんど前に突き出ない。また、萼歯の先端が針状にとがる。
 ニシキハギはヤマハギに似るが花序がやや短い。葉の両面に宿存する細かい圧毛があり、萼歯が萼筒より長く、萼歯が尖り、3脈が目立つ。
 ケハギ は本州(本州の日本海側の多雪地)に自生し、普通、毛が多く、全体に白っぽく、野生種のハギの中で花が最大。葉先は普通、円い。