イヌビエ 犬稗

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Flora of Mikawa

イネ科 Poaceae イヌビエ属

中国名 稗 bai
英 名 barnyardgrass ,cockspur grass ,Japanese millet
学 名 Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. crus-galli
Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv.
Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. caudata auct. non (Roshev.) Kitag.
イヌビエ穂
イヌビエ穂2
イヌビエ葉
ケイヌビエとの中間
イヌビエ
イヌビエの小穂
花 期 7~10月
高 さ 60~120㎝
生活型 1年草
生育場所 水田、道端、草地、荒地、湿地
分 布 在来種 北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、台湾、世界の温帯~熱帯に広く分布
撮 影 幸田町  09.7.22
和名の由来は食用にならないヒエという意味から。アメリカ、オーストラリアなどで野生化し、世界に広く分布している。
 葉は長さ30~50㎝、幅1~2㎝。葉の形や色については変化が多く、葉縁が白色で肥厚するものや、縁が紫色になるものがある。葉舌は無い。円錐花序は8~30㎝、枝の長さ5㎝以下。小穂の長さは2.5~4㎜。第1小花の護穎(lower lemma)は長さ5~15(~30)㎜の芒を持つ。芒の長さは不定で、短いものを狭義のイヌビエ、芒が特に長く、長さ3~5㎝のものをケイヌビエと区別していたが、中間型が様々あり、区別しないことが多くなっている。第1苞頴は小さく、鈍三角形。第1小花の護頴は膨らまない(腹が平ら)。2n=54
 ヒメイヌビエは全体に小型の変種で、小穂の長さは2.5~3㎜、芒はほとんど無い。
 タイヌビエは第1小花の護頴が膨らみ、小穂が大きい。
 タイヌビエのように、第1小花の護頴が膨らむ小型の変種をヒメタイヌビエという。
 このイヌビエ、ヒメイヌビエ、タイヌビエ、ヒメタイヌビエの4種は総称してノビエと呼ばれる。
 ヒエ Echinochloa esculenta (Echinochloa utilis)はイヌビエから改良された穀物の栽培種。茎が太く、花穂が太く、屈曲する。小穂は球形に近い。中国名は紫穗稗(zi sui bai )。
 ワセビエ Echinochloa colona は熱帯に広く分布する。小穂は芒がなく、長さ2~3㎜。第1苞頴は小穂の約1/2。

イヌビエ属

  family Poaceae - genus Echinochloa

 一年草または多年草。 稈はしばしば粗く、丈夫。葉身は平ら、線形または広線形。葉舌は無い(中国以外のいくつかの種では繊毛がある)。花序は中央軸に沿った総状花序の複合。総状花序は単純または複合、密に針骨があり、小穂の対は4列につき、または2次の小総状花序に密集してつく。小穂は、狭楕円形~ほぼ円形、ふっくら丸みがあり、平凸形、しばしば小剛毛(hispidulous)または小棘があり、先は鋭径から芒状。 第1苞頴(lower glume)は三角形、小穂の長さの1/3~1/2(~3/5)倍、鞘になる。第2苞頴(upper glume) と第1小花の護穎(lower lemma:外花穎または外穎ともいう)は小穂の長さに等しく、または栽培品種では、第2苞頴(upper glume) がやや短く、目立つ5~7脈があり、先は鋭形~嘴状、または、第1小花の護穎(lower lemma)が丈夫な芒状に伸びる。第2小花の護穎(upper lemma)は皮革質で、平滑、光沢があり、先は短い、側部が扁平な、内曲する嘴がつく。上側の内頴(upper palea:内花穎ともいう)は鋭形、先は短く下屈する。x=9。
 世界に約33種あり、世界の熱帯および温帯地域に広く分布する。

イヌビエ属の主な種と園芸品種

1 Echinochloa colona (L.) Link ワセビエ 
 世界の温帯に広く分布。中国名は光头稗 guang tou bai。英名はawnless barnyard grass , barnyard millet , corn-panic grass , Deccan grass , jungle rice , jungle ricegrass , jungle-rice , millet-rice , shama millet , wild millet 。別名はコヒメビエ、サワビエ。湿った場所と灌漑された耕作地の雑草。
 1年草。 稈は直立または斜上し、高さ最大60㎝以上になる。葉鞘は扁平、竜骨がある。葉身は線形、平ら、長さ3~20㎝×幅0.3~0.7㎝、無毛、時には横方向の紫色の帯があり、縁はわずかに痂皮状で、頂点は鋭い。 花序は狭く、長さ5~10㎝。 総状花序は長さ1~2㎝、直立または時には堅く散開し、単純で、分離、または長さの半分以下またはそれ以上でまたは重なり、花序軸は普通、いぼ状の基部の長い毛は無く、小穂はきちんと4列にかたく密集する。小穂はふっくらと丸く、卵状長円形、2~3㎜、小剛毛があり、先は鋭い鋭形。第1苞頴(lower glume)は小穂の長さの約1/2の長さ。第1小花の護穎(lower lemma)は雄性または不稔。第2小花の護穎(upper lemma)は熟すと帯白色、楕円形。花期および果期は夏と秋。2n=36。

2 Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. イヌビエ 犬稗 広義
 世界中の暖かい温帯、亜熱帯に分布。中国名は稗 bai。英名はbarnyard grass , barnyard millet , cocksfoot grass , cockshin grass , cockspur , cockspur grass , cockspur-panic , water grass , wild millet。湿った雑草の多い場所、小川の縁、水田に生える。
 1年草。 稈は粗く、直立するか、または膝状に曲がり(geniculately)、斜上し、高さ20~150㎝。葉身は線形、長さ5~40㎝×幅0.2~1.2㎝、普通、無毛、ザラつく縁を除いて平滑、先は鋭形。 花序は直立し、披針形~卵形~ピラミッド形、長さ6~22㎝。総状花序は長さ2~10㎝、普通、斜上し、単純または最長の総状花序は基部の近くに不明瞭な小枝があり、花序軸は普通、いぼ状の基部の剛毛があり、小穂は緩~密に密集する。小穂は緑色または帯紫色、卵形、長さ2.5~4㎜、脈に沿って小刺がある。第1苞頴(lower glume)は小穂の長さの約1/3、先は鋭形。第1小花の護穎(lower lemma) は不稔、草質、先は尖鋭形または伸びて、長さ3cm以下の芒になる。第2小花の護穎(upper lemma)は熟すと淡褐色、楕円形、長さ2~3㎜。花期および果期は夏と秋。2n=36, 48, 54, 72。
 Kewscienceでは変種や品種を認めていない。
2-1 Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. crus-galli イヌビエ 犬稗
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. caudata auct. non (Roshev.) Kitag.
 世界中の暖かい温帯、亜熱帯に分布。中国名は稗 bai。湿った雑草の多い場所、小川の縁、水田に生える。
 稈は高さ50~150cm。 葉身は長さ10~40㎝×幅0.5~2㎝。 花序はピラミッド形、長さ6~20㎝。花序軸はザラつき、または基部がいぼ状の剛毛がある。総状花序は斜上し、柔らかい。 小穂は長さ3~4㎜、脈に基部がいぼ状の剛毛。第1小花の護穎(lower lemma)は長さ5~15(~30)㎜の芒を持つ。
2-2 Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. aristata Gray ケイヌビエ 毛犬稗
  synonym Echinochloa caudata Roshev. [Flora of China]
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. caudata (Roshev.) Kitag.
m   synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. subsp. caudata (Roshev.) Tzvelev
 日本(本州、四国、九州)、韓国、中国、モンゴル、ロシアに分布。中国名は长芒稗 chang mang bai。別名はクロイヌビエ。水田、道端、草地、荒地、湿地に生える。
 イヌビエうち、特に長い毛(芒)があるもの。イヌビエより全体に大きいことが多く、小穂の長さの4~5倍の長い芒が第1小花の護頴につき、暗紫褐色を帯びることが多い。第1小花の護頴表面は平らで膨らまないなど、芒の長さ以外はイヌビエと変わらない。イヌビエの変種とされていたが、芒の長さが不揃いになるイヌビエとケイヌビエの中間型も存在し、イヌビエと同種として扱うようなっている。
 1年草。稈は高さ1~2mの小さな密な房を形成する。 葉鞘は無毛~基部がいぼ状の毛がある。葉身は広線形、長さ10~40㎝×幅1~2㎝、無毛、縁は厚く、ザラつく。花序はわずかにうなずき、小穂は密集し、長さ10~25㎝×幅1.5~4㎝、花序軸はザラつき、基部にいぼのある長い剛毛をもつ。小穂は帯紫色、卵状楕円形、長さ2.5~4 mm。第1苞頴(lower glume)は小穂の長さの1/3~2/5、先は尖鋭形。第2苞頴(upper glume)は小穂の長さに等しく、5脈があり、長さ0.1~0.2mmの頑丈な微突がある。第1小花の護穎(lower lemma) は草質、脈に沿って疎に剛毛があり、芒は長さ3~5㎝。第2小花の護穎(upper lemma) は皮革質。花期および果期は夏~秋。
2-2-1 Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. aristata Gray f. kanashiroi Ohwi ウスゲケイヌビエ 
別名はサヤゲイヌビエ。
2-3 Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. formosensis Ohwi ヒメタイヌビエ 姫田犬稗
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. kasaharae Ohwi
  synonym Echinochloa glabrescens Kossenko [Flora of China , World Flora Online]
 日本(本州の関東地方以西、四国、九州、沖縄)、韓国、中国、台湾、ブータン、北東インド、ネパール、アフリカ原産。中国名は硬稃稗 ying fu bai。別名はタイワンイヌビエ。湿った場所、小川に生える。愛知県の絶滅危惧ⅠB 類。
 イヌビエやヒメイヌビエと異なり、第1小花の護頴は表面が硬く、膨らみ、光沢があるのが特徴である。
 稈は直立するか、わずかに基部で傾伏し、高さ50~120㎝。 葉鞘は平滑、無毛。 葉身は堅く直立し、線傾、平らで、長さ10~30㎝×幅0.6~1.2㎝、無毛、縁が白色に肥厚し、先は尖鋭形。 花序は狭く、長さ8~15㎝×幅1~2(~3)㎝。総状花序は長さ1~4㎝、単純。小穂は薄緑色、長さ(3)3.5~5㎜、芒は無または有(長さ0.5~1㎜)。苞頴(glumes) は5脈。第1苞頴(lower glume)は小穂の長さの1/3~1/2、先は鋭形(鈍形)。第2苞頴(upper glume)は小穂と同長、脈に不明瞭なザラつき~短い剛毛があり、先は急に尖鋭形~芒状になる。両方の護穎(lemmas)は皮革質、硬く、光沢があり、特に中央の下では、硬く、光沢があり、下部は急に尖鋭形~芒状になる。花期および果期は夏~秋(愛知県では10月)。2n=54。
2-4 Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. praticola Ohwi ヒメイヌビエ 姫犬稗
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. caudata (Roshev.) Kitag. f. praticola (Ohwi) T.Koyama
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. austrojaponensis Ohwi
 日本、中国、台湾に分布。中国名は细叶旱稗 xi ye han bai。英名はbarnyard grass。道端や荒地に生える。
 稈は普通、基部が紫色を帯び、高さは20~70cm。 葉身の幅は0.4~1cm。 総状花序は単純で、短く、緩い。 小穂は紫がかった、2.5~3 mm、脈に沿って、または全体に基部にいぼがある剛毛がある。第1小花の護穎(lower lemma)は芒が無い。

3 Echinochloa esculenta (A.Braun) H.Scholz ヒエ 稗
  synonym Echinochloa frumentacea Link subsp. utilis (Ohwi et Yabuno) Tzvelev
  synonym Echinochloa utilis Ohwi et Yabuno
  synonym Echinochloa frumentacea auct. non Link
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. utilis (Ohwi et Yabuno) Kitam.
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. frumentacea auct. non (Link) W.P.Wight
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. subsp. utilis (Ohwi et Yabuno) T.Koyama [Kewscience]
 アジア、アフリカの温かい温帯地域で栽培されている。中国名は紫穗稗 zi sui bai。英名はJapanese barnyard millet , Japanese millet , white millet 。アメリカに導入されている。農作物。
 1年草。 稈は丈夫で直立し、高さは1~1.5m。葉鞘は平滑、無毛。葉身は線形、長さ20~50㎝×幅1.2~2.5㎝、無毛、縁は厚なり、波打つ。 花序は直立し、披針形、長さ10~30㎝、花序軸は丈夫で、縁に沿ってザラつき、基部がいぼ状の毛がある。総状花序は長さ2~6㎝、丈夫で、普通、枝分かれし、間隔が狭く、重なり合う。小穂は帯紫色、遅い脱落性、丸々とし、卵形または倒卵状楕円形、長さ3.5~4㎜、基部にいぼのある剛毛が脈に沿ってある。第1苞頴(lower glume)は小穂の長さの1/3、先は鋭形。第2苞頴(upper glume)は小穂よりわずかに短い。第1小花の護穎(lower lemma)は草質、不稔、先は鋭形または長さ0.5~2㎝の芒がある。第2小花の護穎(upper lemma) は長さ2.8~3.5㎜。 穎果は長く宿存し、最終的には落下する。花期および果期は8~10月。2n=54, 56, 72。

4 Echinochloa frumentacea Link  インドビエ 
 アフリカ、熱帯アジアで栽培されている。中国名は湖南稗子 hu nan bai zi。英名はbillion-dollar grass , Indian barnyard millet , Siberian millet , white millet , white panicum , white-panic。農作物。
 1年草。 稈は丈夫で直立し、高さ1~1.5m。 葉鞘は平滑、無毛。 葉身は線形、柔らかく、長さ15~40㎝×幅1~2.4㎝、無毛、縁は厚くなり、波打つ。花序は直立し、披針形、長さ10~20㎝、花序軸は丈夫で、縁に沿ってザラつき、基部にいぼ状の毛がある。総状花序は長さ1~3 cm、曲がり、単純、間隔が狭く、重なり合う。小穂は帯緑色、遅い脱落性、丸みがあり、卵状楕円形~円形、長さ2.5~3.5㎜、有毛~剛毛があり、芒は無い。第1苞頴(lower glume)は小穂の長さの1/3~2/5。第2苞頴は小穂よりわずかに短い。第1小花の護穎(lower lemma)は草質、不稔。第2小花の護穎(upper lemma)は長さ2~3㎜。 穎果は長く宿存し、最終的には落下する。花期および果期は8~9月。2n=36, 54。

5 Echinochloa hispidula (Retz.) Nees ノゲタイヌビエ 
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. hispidula (Retz.) Honda
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. riukiuensis Ohwi
  synonym Echinochloa oryzoides auct. non (Ard.) Fritsch
  synonym Echinochloa phyllopogon auct. non (Stapf) Kossenko
 Kewscienceではタイヌビエに含めている。
 Journ. Fac. Sci. Tokyo Univ., Bot. 3: 267 (1930)

6 Echinochloa oryzoides (Ard.) Fritsch タイヌビエ 田犬稗
  synonym Echinochloa oryzicola (Vasing.) Vasing. [Ylist]   synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. subsp. hispidula sensu Honda, excl. syn.
  synonym Echinochloa phyllopogon (Stapf) Kossenko
  synonym Echinochloa oryzoides auct. non (Ard.) Fritsch
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. oryzicola (Vasing.) Ohwi
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. hispidula sensu Honda, excl. syn.
  synonym Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. subsp. oryzicola (Vasing.) T.Koyama
 日本(北海道、本州、四国、九州、沖縄)、韓国、中国、台湾、アフガニスタン、カザフスタン、キルギスタン、北コーカサス、パキスタン、フィリピン、タジキスタン、チベット、トランスコーカサス、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ベトナム、西ヒマラヤ原産。中国名は水田稗 shui tian bai。英名はearly barnyard grass , hairy millet , rice barnyardgrass。別名はクサビエ、タビエ。水田の雑草。
 イヌビエと異なり第1小花の護頴の表面に光沢があり、膨らんでいる(腹が丸い)。
 1年草。 稈は直立し、高さ40~90(100)㎝、狭い房を形成する。葉鞘と葉身は無毛、またはまれに下部の葉は鞘と葉身の接合部の外側(下側)に密な毛の房がある。葉身は堅く、直立し、線形、平らで、長さ10~30㎝×幅1~1.5㎝、縁は白く肥厚し、ザラつき、まれに下部の葉の下面に毛がある。花序は長さ8~15㎝×幅1.5~3㎝。総状花序は単純。小穂は薄緑色、卵形、長さ3.8~6㎜。苞頴(glumes)は脈に沿って剛毛があり、第1苞頴(lower glume)は小穂の長さの1/2~2/3、先は尖鋭形。第2苞頴(upper glume)は尖鋭形。第1小花の護頴(lower lemma)は尖鋭形または長さ2㎝以下の芒をもつ。第2小花の護頴(upper lemma)は長さ3.5~5㎜。花期および果期は7~10月。2n=54(6倍体)。

参考

1) Flora of China
 Echinochloa
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=111218
2) Plants of the World Online| Kewscience
 Echinochloa
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:17976-1
3) World Flora Online
 Echinochloa
http://www.worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000012916
4) World Checklist of Vascular Plants
 Echinochloa
https://wcvp.science.kew.org/
5) GRIN
 Echinochloa
http://www.narc.gov.jo/GRINGLOBAL/taxonomylist.aspx?category=species&type=genus&value=Echinochloa&id=4098