ホウチャクソウ  宝鐸草
[英名] Japanese fairy bells
[学名] Disporum sessile D.Don ex Schult. et Schult.f.
イヌサフラン科 Colchicaceae  チゴユリ属
三河の植物観察
ホウチャクソウの花
ホウチャクソウの花
ホウチャクソウの未熟な果実
ホウチャクソウの熟した果実
ホウチャクソウの茎
ホウチャクソウ
ホウチャクソウの葉表
ホウチャクソウの葉裏
ホウチャクソウの葉縁
 和名の由来は花が寺院の軒に下げる宝鐸に似ていることから。イヌサフラン科はユリ科から分割された。
 根茎は短く、やや太い根が多数出る。茎は稜があり、直立し、上部で2又分枝を数回、繰り返す。葉は無毛、長さ5~15㎝、幅1.5~4㎝の長楕円形~広楕円形、幅に変化が多く、3~5脈があり3脈が目立つ。葉縁には微細な透明の鈍突起が並ぶ。花は枝先に1~3(2個が多い)個ずつ頂生し、長い花柄の先に垂れさがる。花被片は6個、長さ2~3㎝、緑白色、基部が膨らみ小さな距になる。花被片は合着しないが、ほとんど開かず、筒状。雄しべは6個、花糸は長さ約2㎝、基部に微細なパピラ(乳頭状突起)があり、花被片よりやや短い。葯は長さ5~6㎜。雌しべ1個、子房下位。柱頭は3裂する。果実は直径約1㎝のほぼ球形の液果、黒色に熟す。2n=16
 ホソバホウチャクソウ form. stenophyllum は東海地方でよく見られ、葉の幅が2㎝以下の品種。ただし、葉の幅が中間のものも見られる。
  ヒメホウチャクソウvar. minus は本州(東海地方以西)、四国、九州に分布し、草丈が10~30㎝と全体に小型で、茎がほとんど分枝しない。花が1個ずつ葉腋に垂れ下がる。雄しべの花糸にパピラがなく、平滑。
 ホウチャクチゴユリDisporum x hishiyamanum は同属のチゴユリと自然交雑したもの。茎や葉はホウチャクソウに似ている。花被片の先が尖り、斜開し、花がチゴユリに似る。
 ナントウホウチャクソウDisporum nantouense は台湾に分布し、ホウチャクソウと酷似している。花被片は白色~クリーム色、細かい青紫色の斑点があり、先が黄緑色。中国名は南投万寿竹 (nan tou wan shou zhu)。2n=16
 キバナホウチャクソウ Disporum uniflorum 朝鮮、中国原産。中国名は少花万寿竹(shao hua wan shou zhu )。花が黄色。日本では園芸種となっている。2n=16
 ユリ科の植物はアマドコロナルコユリチゴユリなど食べられるものがほとんどだが、このホウチャクソウは有毒。ホウチャクソウは花が頂生し、花被片が合着しないので花があるときは見分けるのは簡単である。芽ばえのとき見分ける方法はやや伸びた茎の先が必ず2又になっていることで見分けられる。毒草であるためか、アマドコロなどより普通に見られる。
[花期] 4~5月
[草丈] 30~60㎝
[生活型] 多年生
[生育場所] 低山、丘陵の林内
[分布] 在来種 日本全土、朝鮮、ロシア
[撮影] 豊橋市石巻町     02.4.14
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