カワラアカザとホソバアカザを同一の種としている図鑑もあるが、花序の円柱状の毛の有無で区別される。以前は独立種とされていたが、
シロザの葉の細い変種である。新分類(APG)ではアカザ科はヒユ科に含まれるようになった。
茎は稜が赤く、直立してよく分岐する。葉は互生し、長さ3~6㎝の披針形~長楕円形。上部の葉は全縁、下部の葉には粗い鋸歯がある。葉質は厚く、葉表の色は鮮やかな緑色、葉裏は粉白色を帯び、葉縁に狭い膜質部分があることも多い。葉は晩期に紅葉し、胞果を包む花被もしだいに紅色になる。花序に円柱状の毛はない。胞果は花被から取れやすい。果皮は薄いがとれにくく、種子は長さ約1㎜。
葉が同じように細い
ホソバハマアカザは全体に白緑色である。
カワラアカザや
マルバアカザは、葉が全縁で、狭い膜が縁につき、花序に円柱状の毛が生える。