ハナショウブ 花菖蒲

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Flora of Mikawa

アヤメ科 Iridaceae アヤメ属

中国名 花菖蒲 hua changu pu
英 名 Japanese water iris, Japanese iris
学 名 Iris ensata Thunb. var. ensata
Iris ensata Thunb. var. hortensis Makino et Nemoto
ハナショウブ江戸系
ハナショウブ伊勢系
ハナショウブ肥後系
ハナショウブ長井系
ハナショウブ雑種系
ハナショウブ外国
ハナショウブ雄しべ
ハナショウブ苞
ハナショウブ
ハナショウブ花被
ハナショウブ茎
ハナショウブ葉表
ハナショウブ葉裏
花 期 6~7月
高 さ 30~60㎝
生活型 多年草
生育場所 湿地、草地
分 布 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、シベリア
撮 影 豊橋市賀茂しょうぶ園  16.6.10
ハナショウブはノハナショウブを原種とするアヤメ属の栽培種。学名は原種を変種とし、栽培種のノハナショウブを基準変種とする。
 江戸時代の初期から、江戸を中心に生け花や園芸が盛んになり、庶民層に及ぶ園芸ブームが起こり、日本各地や海外などから珍しい花が江戸に集まり、江戸は世界に類を見ない園芸都市となった。日本最初の園芸書である『花壇綱目』(水野元勝著)が1681年に発刊されている。桜、梅、椿、牡丹、芍薬、万年青(おもと)、菊(江戸菊)、朝顔(変化朝顔)、花菖蒲、躑躅、杜若(かきつばた)、サクラソウ、ナデシコ、カエデ、マツモトセンノウなど多くの花が栽培され、新しい品種が作り出された。この中で花菖蒲は自生するノハナショウブの変わり咲きをもとに日本各地で改良されたものから、江戸を中心に多くの品種がつくられてきたものである。園芸品種は現在では2000(5000ともいわれる)種を超えるといわれ、地域別に系統分類され、①江戸系(東京都)、②伊勢系(三重県)、③肥後系(熊本県)、④長井古種・長井系(山形県長井市)、⑤外国系に大別される。このほか、カキツバタ、キショウブなどの近縁種との雑種も作られ、⑥雑種系と言われものもある(園芸品種参照)

 根茎のある多年草。直立、斜上、開張する。葉は互生し、2列に並び、直線~長刀形、長さ50~100㎝程度、幅は1~2.5(まれに3以上)㎝、アヤメより葉幅が広く、基部は鞘状、葉脈は中脈が隆起し、両面とも明瞭、先は漸鋭尖形。花茎は高さ40~100㎝、太さ5~8㎜、普通、中実、短い茎葉が2~4個つき、花序は頂生、葉腋に側花序もつける。 苞は3個。花は苞に2個つき、直径10~25㎝、花被が変化し、大きな弁の数で3英、6英、八重などに分類する。基本の3英の場合は外花被3個、内花被(鉾)3個、基部は合着し、筒状になる。6英の場合は内花被と外花被が同じ大きさになる。八重の場合はさらに雄しべが変化して多花被となる。外花被の中央基部に黄色の斑紋があり、目又は蜜標(みつひょう)と呼ばれる。花柱は3個の花柱枝(心)に分裂し、先にずい片がつき、2片に分かれたり、先にぎざぎざの切れ込み(くも手)があることもある。雄しべは3個、花柱枝の下側に沿ってつき、葯は目の上側に位置する。子房は円柱形、長さ1.5~2㎝、幅約3㎜。朔果は長楕円形、長さ4.5~5.5㎝、幅1.5~1.8㎝、先に短い嘴があり、6本の肋が明瞭にあり、熟すと先から1/3まで裂開する。種子はタン色、扁平な半円形、縁には翼がある。
 ●ノハナショウブIris ensata Thunb. var. spontanea (Makino) Nakai湿地や湿り気のある草地に生える。根茎は古い葉の繊維に覆われ、太く、よく分枝する。葉は剣状、主脈がよく発達し、長さ30~60㎝、幅5~15㎜。花は直径約10㎝、赤紫色。外花被片は惰円形、大きく、中央部に黄色の斑紋がある。内花被片は長楕円形、小さく、直立する。花柱の上部は3分岐して花弁状になり、分岐の先は2裂し、全縁。蒴果は長さ2~3㎝の楕円形。2n=24
 ●カキツバタは外花被片の斑紋が白く、葉の主脈が不明瞭。
 ●アヤメは外花被片の斑紋が黄色の網目状。花柱の分岐の先の裂片が鋸歯縁。

ハナショウブの園芸種の分類

1 江戸系
 江戸戸時代の前期頃から栽培されはじめ、品種も徐々に増えていった。江戸時代後期に松平菖翁(旗本 松平左金吾定朝)が実生改良し、300品種近くを作り出したと『花菖蒲花銘』、『菖花譜』の品種目録に記載がある。この中の約20品種が菖翁花として現存してこいる。花菖蒲園の鑑賞用であり、群生の美しさを競うものが多い。受け咲き(酔美人、万代の波)は江戸っ子好みと言われる。五三の宝、五月晴、清少納言、相生、千歳姫、長生殿、泉川、昇竜(菖翁花)、万代の波、玉鳳蓮、黒竜の爪、桜川、大和司、泉川、仙女の洞、御所遊、小仙女
2 伊勢系
 江戸時代後期に紀州藩の松坂城の城下町で園芸が盛んになり、紀州藩士たちが育成した3種の園芸植物(伊勢花菖蒲、伊勢菊、伊勢撫子)、はいずれも花弁が縮れて垂れるものであり、伊勢三品と呼ばれる。伊勢花菖蒲は江戸時代後期に松阪藩士の吉井定五郎が栽培を始め、100種以上を作り出したが、特定の人に限るコレクションであった。この古品種の50種ほどが松阪市の青木家及び松阪三珍花会によって現存している。戦後、三重大学の冨野耕治博士が多数の品種を作り、一般に広め、昭和27年伊勢花菖蒲が三重県の天然記念物の指定された。伊勢系は鉢植えの室内観賞用であり、花弁が垂れた縮緬地の三英咲きが特徴。雌しべの先端にトサカ状の切れ込み(くも手)が見られるものもある(伊勢誉、薄化粧)。美吉野、松坂司、美濃寿、桜獅子
3 肥後系
  江戸時代の末期に肥後宇土藩の第8代藩主の細川斎護公(後の肥後熊本藩10代)が菖翁から門外不出として譲り受けた花菖蒲5品種から藩士が改良を進めもので、武士の花といわれる。現在の熊本花菖蒲の愛好会は満月会といい、菖翁の正統を伝え、これが熊本花菖蒲といわれる。鉢植えの室内観賞用で花弁の幅が広く堂々とて豪華であるのが特徴。秋の錦、殊勝、舞子の浜
 熊本花菖蒲をもとに、満月会以外で改良されたものは肥後花菖蒲(肥後種)と呼ばれる。。室内観賞用で豪華絢爛、一般に人気が高く、戦後の花菖蒲の主流。千鳥、神楽獅子、紫鳳殿、八重勝見、舞扇、業平、水天一色、雲井の雁、日本海、錦の袖、海王星、錦の袖、源氏蛍
 江戸時代から明治時代にかけて肥後で育成された肥後菊、肥後椿、肥後山茶花、肥後花菖蒲、肥後朝顔、肥後芍薬の6つを肥後六花と呼ぶようになった。
4 長井古種
 明治の末期に作られたあやめ公園が戦時中には閉鎖されたが、戦後、保存していた花菖蒲を植えて再開された。この中にそれまで未確認の独特の品種があり、長井古種と名付けられた。江戸古花よりも古い時代の花菖蒲といわれ、花形はノハナショウブに近く、単純な小輪の三英花が多い。現在の登録品種は34種。例は野川の鷺、長井小町など。長井系は長井古種と他の古種(江戸系、伊勢系、肥後系)との交配種。現在登録品種は24種。
5 外国系
 明治初期から米国への輸出が始まり、江戸系、肥後系をもとにアメリカで品種改良されたもの
6 雑種系
 カキツバタ、キショウブなどの近縁種とのハイブリッド。 
 愛知の輝(キショウブとハナショウブ)
7 大船系
 大正時代に神奈川県農事試験場の宮澤文吾博士が主に江戸系をもとに改良し、新品種を約300種作りだした。シャクヤクも約700品種の新品種があり、同様に大船系と呼ばれる。宮澤文吾博士は近代花き育種の始祖と呼ばれる。

現在の園芸品種

 江戸初期から盛んに栽培され、全国にいくつかの菖蒲園があり、観賞できる。
園芸品種は約1000種が栽培されている。

【農林水産植物種類別審査基準】 花菖蒲、アヤメ品種  Iris L.

  (19633年3月)
重要形質 ※( )は標準品種(Ex.Var.)
(1) 草型
  1直立erect(秋の錦、伊勢誉)、2斜上 3開張spread(山鳩の御衣)、9その他
(2) 葉の垂れ具合=開花期の葉全体に対する垂れ葉の割合
  0(五三の宝)、1/4以下(五月晴)、1/2(秋の錦)、2/3以上(千鳥)
(3)草丈 =開花期
  1わい性(千歳姫)、2低60~70㎝(五三の宝)、3中90㎝内外(秋の錦、五月晴)
  4高100㎝以上(泉川、児化粧)
(4)茎の太さ =開花期、茎の第2節間の中間
  3細(五三の宝)、5中(秋の錦、松坂司)、7太
(6)茎の色
  1緑(秋の錦)、2帯赤紫、3帯白(美吉野)、9その他
(7) 花軸の中空の有無
  1無、2有
(8)分枝の有無
  1無(五三の宝)、9有
(9)一株当たりの分枝の数
  0~1(秋の錦、美濃寿)、1~2(Immaculate Glitter)、2以上
(11)節間長=開花期における茎の最上節間の長さ
  3短(神楽獅子)、5中、7長(紫鳳殿、八重勝見)
(12)葉の全体の形 whole shape =止め葉から数えて第3葉の形
  1直線 ensiform straight(秋の錦、松坂司)、2長刀形、9その他
(13)葉の先端(つめ)の形=葉先端の茎に対する向き
  1内曲(秋の錦)、2直線(舞扇)、3外曲、9その他
(14) 葉のねじれ=地際から3葉目の葉の表面
  1無(松坂司、五三の宝)、3弱(秋の錦)、5中、7強
(15) 葉縁の鋸歯の分布の有無
  1無(秋の錦)、9僅か有(清少納言)
(18)葉身の幅=開花期の第3葉の最大幅
  3狭15㎜以下、5中18㎜内外、7広20㎜以上
(19)新葉の色=展葉直後の葉
  1白黄、2黄(愛知の輝)、3黄緑(秋の錦)、4緑(美吉野)、9その他
(20)成葉の色=7~8月の成葉
  1黄緑(秋の錦)、2緑(五三の宝)、3灰緑(粉を吹くもの)、4濃緑(昇竜、松坂司)、9その他
(21)班の有無
  1無、9有(縞菖蒲)
(22)班 variegation の形
  1昼夜班 half variegated 、2縞班 striped 、3星班dusted spotted、
  4掃込班 variegation at the tip 、5切班 splashed 、6覆班 marginal 、7脈班 reticulate 、
  9その他
(23)班の色
  1白(縞菖蒲)、2黄、3黄緑、4緑の濃淡、5赤、9その他
(24)葉の厚さ
  3薄、5中、7厚
(25)新芽の色= 伸張開始直後の新芽
  1黄緑(愛知の輝)、2緑、3赤、4紫、9その他
(26)根茎の形、(27)根茎の大きさ、(28)根茎の色
(30)苞の形、(31)苞の長さ
(32)苞の色
  1緑、2紅紫、9その他
(33)花形1= 開花2日目の花形、ただし、玉咲、爪咲は開花初日
  1受け咲き=外花被が斜上(万代の波)、2平咲き=外花被が水平horizontal (舞子の浜)、
  3垂れ咲き=外花被が垂れるarched , pendent (美吉野)、4大垂れ咲き=深咲 pendent、
  5玉咲 ball form (玉鳳蓮)、6爪咲 claw form (黒竜の爪)、
  7台咲=雌しべが花弁化して花の上に花があるように見えるもの hose in hose(八重勝見)、
  9その他・・・(注)椀をふせたような椀咲など
(34)花形2= 花弁数から見た花形
  1 3英=大きな花弁が3個 three-petaled (秋の錦)、
  2 6英=大きな花弁が6個 six-petaled (Immaculate Glitter)、
  3 半八重=肥培管理によって6英、八重に変化するもの(美吉野) semi-double、
  4 八重=大きな花弁が9枚程度 double (神楽獅子、昇竜)
     (注)・・・雌しべの本数も多いものは多弁花ともいう、
          英1 ei は大きな花被(花弁)
  9 その他=4英、5英に咲き分けるものを含む:奇数花(五三の宝)
(35)花の大きさ=開花2日目の花の花弁を水平状態にして描く円の直径
  3小14㎝以下(五三の宝)、5中14~17㎝(愛知の輝)、
  7大18~23㎝(水天一色、秋の錦)、9極大23㎝以上(扇舞、美濃寿)
(36) 外花被の花色パターン
  1単色=(注)無地(むじ) self(業平、清少納言) 、2白すじ white veined (扇舞) 、
  3ぼかしsuffused (五三の宝)、4覆輪 margined (殊勝、雲井の雁) 、
  5刷毛目 brushed (五月晴)、6絞り splashed (日本海、嵐山) 、7脈 rcolor veined(昇竜) 、
  8砂子 stippled (桜川、錦の袖)、9その他
(37) 内花被の花色パターン
  1単色 self(愛知の輝) 、2白すじ white veined (扇舞) 、
  3ぼかしsuffused (五三の宝)、4覆輪 margined (相生) 、
  5刷毛目 brushed (五月晴)、6絞り splashed (海王星、源氏蛍) 、7脈 rcolor veined(昇竜) 、
  8砂子 stippled (紅葉の錦、大和司)、9その他
(38) 白すじの程度
   3少(伊勢誉)、5中(秋の錦)、7多(扇舞)
(39)脈の明瞭、不明瞭の程度
  1不明瞭(相生)、9明瞭(昇竜)
(40)脈の粗密、分岐数の多少
  3粗、5中(昇竜)、7密(潮、千蔵)
(41) 覆輪の幅の程度
  3細 (Immaculate Glitter)、5中、7太
(42)花色の変化= 開花の初めから終わりまで
  1無、9有
(43) 外花被全体の形=開花2日目の外花被全体の形、八重の場合は最外花被の形
  1楕円形 elliptical (清少納言)、2円形 rouned (秋の錦) 、3扇形、
  4卵形 ovate (愛知の輝)、5倒卵形 obovate、6しゃもじ形 spatulate 、
  9その他
(44)外花被の先端=開花2日目の形、八重の場合は最外花被の形
  1鋭形、2鈍形 (愛知の輝)、3円形(秋の錦)、9その他
(45)外花被の基部=開花2日目の形、八重の場合は最外花被の形
  1鋭形(清少納言)、2円形 (五三の宝)、3切形(秋の錦、扇舞)、9その他
(46) 内花被全体の形=八重を除く
  1披針形 (五三の宝)、2楕円形 (昇竜) 、3卵形、4円形 、9その他
(47)内花被の先端=八重を除く
  1鋭形 (愛知の輝)、2鈍形 (秋の錦、五三の宝)、9その他
(48)内花被の基部の形
  1鋭形、2円形 (Immaculate Glitter)、3切形(扇舞)、9その他
(49)内花被の角度=内花被の立ち具合
  3直立、5斜上(美吉野)、7開張
(50)花被のよじれwricle
  1無、3弱 (伊勢誉、五三の宝)、5中、7強
(51)花被の波打ちflare、フリルやひだの多少
  1無 (愛知の輝)、3弱 (Immaculate Glitter)、5中(秋の錦)、7強(千鳥、桜獅子)
  花被の縮れは縮緬状 crape という
(52) 花被の反転=花被縁の反りや巻き込みの強弱
  1無、3弱(八重勝見)、5中(五三の宝)、7強
(53)花被反転の向き
  1内向き=花被表面側、2外向き=花被裏面側(五三の宝)
(54)とい弁の有無=花被の横断面がV字形かどうか
  1無flat (伊勢誉)、9有V-shaped (清少納言、泉川)
(55) なか高弁の有無=花被の横断面が逆V字形かどうか
  1無flat (秋の錦)、9有covex (伊勢誉、松坂司)
(56)外花被の長さ=八重の場合は最外花被の長さ
   3短80㎜以下(仙女の洞)、5中90~10㎜(相生)、7長110㎜以上(扇舞、秋の錦)
(57)内花被(鉾)の長さ=八重は除く
   3短30㎜内外(愛知の輝)、5中60㎜内外(清少納言)、7長80㎜内外(水天一色)
(58)外花被の最大幅=八重の場合は最外花被
  3狭60㎜以下 (五三の宝)、5中80~90㎜(相生)、7広100㎜以上(秋の錦)
(59) 内花被の最大幅=八重は除く
  3狭10㎜以下 (五三の宝)、5中20㎜内外(清少納言)、7広30㎜以上(伊勢誉)
(60)外花被の地色
  1白(万代の波)、2黄(愛知の輝)、3淡赤(御所遊)、4淡青、5青紫、6ルリ紺(水天一色)、
  7紅紫(業平)、8紅、9その他
(61)外花被の複色
  1白、2黄、3淡赤、4淡青、5青紫、6ルリ紺、7紅紫、8紅、9その他
(62) 内花被の地色
  1白(万代の波)、2黄(愛知の輝)、3淡赤、4淡青、5青紫、6ルリ紺(水天一色)、
  7紅紫(業平)、8紅、9その他
(63)内花被の複色
  1白、2黄、3淡赤、4淡青、5青紫、6ルリ紺、7紅紫、8紅、9その他
(64)目(アイ)の大きさ=花弁基部の黄色に着色した部分 yellow part, eye signalの大きさ
  3小、5中(秋の錦)、7大
(65)目 yelow part の色
  1緑、2黄(秋の錦)、3濃黄、4橙黄、5その他
(66)網目network pattern の有無
  1無(花菖蒲)、9有(アヤメ)
(68)花被片の数=半八重、八重の場合の花弁数
  3 少9未満、5中9~14、7多14以上
(70) 雌しべ(芯)の花柱の形=花柱が3裂して規則正しく3方向を向いているか否か
  1不整形(秋の錦)、2整形(昇竜)
(71)ずい片 crest の大きさ=弁化していない雌しべ petaloid のずい片の大きさ
  3小 (五三の宝)、5中(秋の錦)、7大
  ずい片:花柱枝style armの先につく小さい花弁のような薄片
(72)ずい片先端の切れ込み=ギザギザに切れ込むものをくも手という
  1無(秋の錦)、3少(相生、清少納言)、5中、7著(神楽獅子)
(73)花柱の大きさ=ずい片を除いたずいの大きさ
  3小 (五三の宝)、5中(秋の錦、伊勢誉)、7大
(74)花柱の色=花被の色との違い
  1同じ(秋の錦)、2より薄い(伊勢誉)、3より濃い、4異なる
(77)雄しべの花糸の色
  1白(伊勢誉、秋の錦)、2浅黄、3桃、4紅、5藍、6紫、9その他
(78)葯の色
  1白、2浅黄、3桃、4紅、5藍、6紫、9その他
(79)茎頂につく花数
   1個(秋の錦)、2個(愛知の輝)、3個以上
(80)1分枝当たりの花数=茎頂を除く
   1個(秋の錦)、2個(愛知の輝)、3個以上
(81)1花茎につく全花数
  3少2個以下、5中3個秋の錦)、7多4個以上(愛知の輝)
(84) 花の香り
  1無(一般に無香)、9有
(90) 発芽期
  1早、5中、7晩
(92)開花の早晩=咲初めの時期、掛川産ノハナショウブを中とする、例年は6月6日
  1極早2週間前(小仙女)、3早1週間前、5中(秋の錦)、7晩1週間後 (Immaculate Glitter)、
  9極晩2週間後
(95) 耐寒性、(96)耐暑性、(97) 耐乾性、(98)耐湿性、(99)連作耐性、(100)繁殖性、
(101)病害抵抗性、(102)虫害抵抗性

参考

1)日本花菖蒲協会
 花菖蒲の園芸改良品種
 http://www.japan-iris.org/No41/41_10.pdf
2)ハナショウブの生育および開花に関する生理学的研究
 今村耕平 2002
3)東京花菖蒲会
 花菖蒲について
 https://tokyoiris.com/iris/