キゴケ 木木毛
Flora of Mikawa
キゴケ Stereocaulaceae キゴケ属
学 名 | Stereocaulon exutum Nyl. |
分 類 | 子嚢地衣類(Ascolichens) |
生育形 | 樹枝状地衣 |
大きさ | 高さ 3~8㎝ |
生育場所 | 山地の岩上 |
分 布 | 在来種(日本固有種) 本州(関東地方以南)、四国、九州、沖縄 |
撮 影 | 駒ケ原林道 05.5.7 |
和名の由来は地衣体の一部が樹枝状に伸びることから。この枝を擬枝柄といい、分枝した小枝を刺枝という。キゴケ属の形態的な分類は擬枝柄の形状、刺枝の形状、子器などで分類する。
地衣体は樹状、子柄(偽枝柄)は直立し、高さ5~8㎝、最大幅2~3㎜、根元で数本に分枝し、上部でさらに数回分枝する。子柄はやや扁平、子柄の片側だけに刺枝が密生し、他側は裸出する。刺枝はサンゴ状、汚白色、長さ1~3㎜、直径約0.1㎜。トメンタ(繊維状で腹面につく)を欠く。粉芽を欠く。共生藻は緑藻。頭状体が子柄の表面につき、暗褐色、小粒の集合からなり、中にラン藻類のネンジュモ属を含む。子器は頂端に生じ、レキデア型、直径1~3㎜の皿形、子器の盤は褐色~赤褐色。子嚢下層は無色。胞子は無色、おおむね針状、一端は丸みがあり、8室。呈色反応:K+黄色, P- 、アトラノリン、ロバール酸を含む。
クロミキゴケはキゴケに似て成分も同じである。子嚢下層が褐色。
ヤマトキゴケは低地にも多く、子柄が高さ1~3㎝、幅約0.5㎜、分枝は少ない。刺枝は短く、円筒状。子器の盤は赤褐色~黒色。子嚢下層は褐色。K+黄色, P+橙色。
地衣体は樹状、子柄(偽枝柄)は直立し、高さ5~8㎝、最大幅2~3㎜、根元で数本に分枝し、上部でさらに数回分枝する。子柄はやや扁平、子柄の片側だけに刺枝が密生し、他側は裸出する。刺枝はサンゴ状、汚白色、長さ1~3㎜、直径約0.1㎜。トメンタ(繊維状で腹面につく)を欠く。粉芽を欠く。共生藻は緑藻。頭状体が子柄の表面につき、暗褐色、小粒の集合からなり、中にラン藻類のネンジュモ属を含む。子器は頂端に生じ、レキデア型、直径1~3㎜の皿形、子器の盤は褐色~赤褐色。子嚢下層は無色。胞子は無色、おおむね針状、一端は丸みがあり、8室。呈色反応:K+黄色, P- 、アトラノリン、ロバール酸を含む。
クロミキゴケはキゴケに似て成分も同じである。子嚢下層が褐色。
ヤマトキゴケは低地にも多く、子柄が高さ1~3㎝、幅約0.5㎜、分枝は少ない。刺枝は短く、円筒状。子器の盤は赤褐色~黒色。子嚢下層は褐色。K+黄色, P+橙色。