ノキシノブ 軒忍

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Flora of Mikawa

ウラボシ科 Polypodiaceae ノキシノブ属

中国名 瓦韦 wa wei
学 名 Lepisorus thunbergianus (Kaulf.) Ching
ノキシノブの葉表
ノキシノブの葉裏
ノキシノブの鱗片
ノキシノブの若い胞子嚢群
ノキシノブ
ノキシノブ楯状鱗片
高 さ 12~30㎝
生活型 常緑性
生育場所 樹幹、岩上
分 布 在来種 北海道(最南部)、本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、フィリピン
撮 影 御堂山   04.3.6
神社や民家の樹幹、石垣などで普通に見られる。根茎は這い、直径1.5~2.5㎜、若い時は密に鱗片があり、後になくなる。鱗片は褐色、披針形、長さ2~4㎜、幅0.4~1㎜。葉柄は長さ1~3㎝、直径約1㎜、汚褐色。葉身は革質、長さ(5)10~18㎝、幅0.5~1.3㎝。中肋は裏面に少し隆起する。ソーラスはヒメノキシノブより大型で直径1.5~3㎜の円形~惰円形、葉身の先1/2の部分に、葉の半分の幅、ほぼいっぱいにつく。ノキシノブ属は若いソーラスが微細な楯状鱗片で被われる。楯状鱗片(副生体) peltate paraphyses はほぼ円形で、長さ0.3~0.5㎜。2n=50, 51, 75, 76, 100, 101, 102, 103
 ミヤマノキシノブは葉柄が長く、ソーラスが小さく、縁と中肋の中間につく。楯状鱗片が長さ0.1~0.2㎜と小さい。
 ヒメノキシノブは全体に小さく、葉が鈍頭、ソーラスも小さい。
 ミカワノキシノブ(Lepisorus angustatus Ching)はノキシノブに比べ、葉身の中部より下の幅が広く、ソーラスはやや中肋寄りにつき、非常に厚い革質。新城市内にあったとされているが、絶滅したといわれている。