ミヤマノコギリシダ 深山鋸羊歯

mark

Flora of Mikawa

イワデンダ科 Woodsiaceae ノコギリシダ属

中国名 江南双盖蕨 jiang nan shuang gai jue
学 名 Diplazium mettenianum (Miq.) C.Chr.
ミヤマノコギリシダの葉表
ミヤマノコギリシダの葉裏
ミヤマノコギリシダ
高 さ 70~90㎝
生活型 常緑性
生育場所 山地の林内
分 布 本州(新潟県以西)、四国、九州、沖縄
撮 影 鳳来寺山  05.3.13
根茎は黒褐色、長く、地中を這い、群生する。葉柄基部には黒褐色の鱗片がつく。葉身は光沢があり、やや厚い洋紙質~革質、両面とも無毛、長さ25~40㎝、幅15~25㎝の広披針形~広卵形、単羽状葉。頂羽片はなく、先にいくほど小さくなる。羽片は切れ込みが浅いのが普通で、浅~深裂し、基部前部に耳垂はない。ソーラスは線形で、葉脈に沿ってつき、裂片に 2~5(7)対つき、特に中肋寄りのソーラスが長くて目立つ。形の変化が多く、交雑種も多い。
 ウスバミヤマノコギリシダvar. tenuifolium (=Diplazium deciduum )は葉質が薄く、羽片の切れ込みが深い。
 ホソバノコギリシダvar. fauriei (=Diplazium fauriei)は葉身が長さ15~20㎝、幅7~10㎝。羽片が長さ4~7㎝、幅1~1.5㎝。 ソーラスは1対が多く、3対まで。
 ノコギリシダやイヨクジャクは羽片の幅が狭く、はっきりした耳垂がつく。