ミドリシダ 緑羊歯

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Flora of Mikawa

オシダ科 Dryopteridaceae オシダ属

別 名 ミドリベニシダ
学 名 Dryopteris erythrosora (D.C.Eaton) Kuntze form. viridisora (Nakai ex H.Ito) H.Ito
ミドリシダの葉表
ミドリシダの葉裏
ミドリシダの鱗片
ミドリシダ
ミドリシダの最下羽片の下向き第1小羽片
高 さ 50~120㎝
生活型 常緑性
生育場所 山地の林下、道端
分 布 本州、四国、九州
撮 影 蒲郡市  05.5.28
ベニシダの包膜が白色の品種であり、紅色にならない。ベニシダは変異が多く、包膜が赤くならないエンシュウベニシダなどと間違えやすい。葉身はやや光沢のある緑色、洋紙質。葉柄や中軸の鱗片は茶褐色~黒褐色、全縁。中軸や羽軸に袋状の鱗片が多い。小羽片は浅裂~鋸歯縁。
 エンシュウベニシダ Dryopteris medioxima は葉が光沢のある中厚革質。鱗片は光沢が少なく、灰褐色~汚褐色、縁に突起がほとんどない。ソーラスが中肋寄りにつく。小羽片の基部が広く、鈍鋸歯縁。葉形は広卵形、サイゴクベニシダに似る。マルバベニシダと同一とする見解もあるが、若葉が赤色を帯びない。
 マルバベニシダ Dryopteris fuscipesはソーラスの位置がエンシュウベニシダに似るが、鱗片が光沢のある赤褐色~褐色、全縁。小羽片の基部が広く、鈍頭、全縁。若葉が赤くなる。
 サイゴクベニシダ Dryopteris championii は葉身が厚い革質。鱗片は幅がやや広く、縁に鋸歯がある。ソーラスがやや縁寄りにつく。