イノデ 猪の手
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Flora of Mikawa
オシダ科 Dryopteridaceae イノデ属
中国名 | 棕鳞耳蕨 zong lin er jue |
学 名 | Polystichum polyblepharum (Roem. ex Kunze) Presl |
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高 さ | 40~80(100)㎝ |
生活型 | 常緑性 |
生育場所 | 平地、低山地に普通 |
分 布 | 在来種 本州(東北地方中部以西)、四国、九州、朝鮮、中国 |
撮 影 | 鳳来寺山 04.4.29 |
根茎は塊状、葉状体を放射状に斜上する。葉柄は14~22㎝、密に鱗片をつけ、明褐色~赤褐色。葉柄基部の鱗片は幅が広く、広披針形、縁に不規則な鋸歯があり、茎の上部ほど鱗片の幅が狭い。葉身は光沢があり、深緑色、長さ37~70㎝、幅15~20㎝の披針形、2回羽状複葉、先端がやや肩状になって細くなり、下部羽片の2~3対が下向きになる。中軸や羽軸にも鱗片が密につく。小羽片は、先端が芒状に尖り、前側は鋸歯がはっきりせず、後側は鋸歯があり、前側の基部が耳状に突き出る。ソーラス(胞子嚢群)は小羽片の中肋と辺縁の中間につく。2n=164
イノデモドキはイノデより葉幅が狭く、葉先の肩がなく先は尾状に伸びる。小羽片は長さが短く、小さい。ソーラスは小羽片のやや辺縁寄りにつき、耳の上側に優先的につく。葉には光沢があり、表からソーラスの膨らみが目立つ。
アイアスカイノデは葉柄基部の鱗片の幅が狭く、中央部が暗褐色。ソーラスも辺縁寄りにつく。
アスカイノデは葉柄基部の鱗片が細く、全面暗褐色で鋸歯がなく、先がねじれ、葉裏に糸状の鱗片が多い。ソーラスは耳の下側に優先的につくが、小羽片の中肋と辺縁の中間につく。
サイゴクイノデは葉に光沢がなく、鱗片の縁が細かくケバ立つように分裂するが、葉柄基部の鱗片は幅が狭く、中央部が暗褐色である。また、ソーラスが辺縁寄りにつくが、ソーラスが少ないときは中軸寄りにつく。
イノデモドキはイノデより葉幅が狭く、葉先の肩がなく先は尾状に伸びる。小羽片は長さが短く、小さい。ソーラスは小羽片のやや辺縁寄りにつき、耳の上側に優先的につく。葉には光沢があり、表からソーラスの膨らみが目立つ。
アイアスカイノデは葉柄基部の鱗片の幅が狭く、中央部が暗褐色。ソーラスも辺縁寄りにつく。
アスカイノデは葉柄基部の鱗片が細く、全面暗褐色で鋸歯がなく、先がねじれ、葉裏に糸状の鱗片が多い。ソーラスは耳の下側に優先的につくが、小羽片の中肋と辺縁の中間につく。
サイゴクイノデは葉に光沢がなく、鱗片の縁が細かくケバ立つように分裂するが、葉柄基部の鱗片は幅が狭く、中央部が暗褐色である。また、ソーラスが辺縁寄りにつくが、ソーラスが少ないときは中軸寄りにつく。