矢並湿地、上高湿地及び恩真寺湿地の3湿地がまとめて「東海丘陵湧水湿地群」23haとして、平成24年7月3日にラムサール条約湿地に登録された。ラムサール条約とは、湿地の保全と賢明な利用を推進することを目的とした国際条約である。矢並湿地は、豊田植物友の会によって昭和48年に偶然発見されたものである。昭和49年からは豊田市自然愛護協会が保護管理し、保護のために湿地をフェンスで囲み、一般の立ち入りを禁止している。湿地は西湿地2500㎡、東湿地500㎡の合わせて3000㎡。集水区域を含めた面積は5.13ha
(西湿地:3.45ha, 東湿地:1.68ha)。年1回だけ、秋に観察会が開かれ、西湿地が一般公開される。周伊勢湾要素植物である湿地のシラタマホシクサ、ミカワシオガマ、ヘビノボラズ、トウカイコモウセンゴケなどが自生している。特にミカワシオガマの自生数が多く、東海地方でも最大級である。
平成25年度の一般公開:10月9日(水)~13日(日)
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