八ケ岳中信国定公園内の最北部に位置し、山頂一帯が標高2000mの平坦な地形であり、面積600haの草原や牧場が広がり、最高峰の王ケ頭(標高2034m)の山頂では360度の眺望が得られる景色の美しい高原である。植物は約200種、シラカンバ、ダケカンバ、シロバナノヘビイチゴ、レンゲツツジ、テガタチドリ、コオニユリ、ハナイカリ、シャジクソウ、ヤナギラン、マツムシソウ、ヒメシャジン、ミヤマシャジン、コケモモなどがあり、美ケ原高原で発見され、その名をつけられたウツクシシャジンなどの希少種もある。自然保護センターは1993年に開館し、美ヶ原の植生や野生動物の生息種などの展示室を備えている。美しの塔はシンボルとして高原の中央に建てられた高さ66mの塔であり、近くに美ヶ原高原美術館と美ヶ原高原ホテル山本小屋、山本小屋ふる里館の2軒のホテルがある。美ヶ原高原ホテル山本小屋では高山植物の開花情報を知ることができ、植物観察のための簡単な地図を作成している。また、山頂の王ケ頭には王ケ頭ホテルが1軒だけあり、ホテル主催の朝露自然教室が開かれる。駐車場は3か所、西の美ケ原スカイライン側からの美ヶ原高原駐車場〈自然保護センター〉と東のビーナスライン側に美ヶ原長和町営駐車場、美ヶ原台上駐車場(美ヶ原高原美術館)の2か所がある。美ヶ原高原の中を車で横切ることはできない。
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