比丘尼城跡(びくにじょうあと) 新城市指定史跡( 昭和38年1月1日指定)
愛知県天然記念物 中宇利丸山の蛇紋岩植生(昭和55年2月12日指定、 72,911㎡)
山頂に比丘尼城跡がある山は標高約222m、南側に雨生山(うぶさん)(標高313m)、東南側に金山(かなやま)(標高423m)がある。比丘尼城跡の遺構には、曲輪や土塁跡、堀跡などが良好に残されている。この荒山を世界中の桜の木で埋め尽くす目標で、桜の木の植樹が行われ、すでに9000本を超え、「世界の桜の園」と名付けられた名所になっている。この山は中宇利区の所有であり、植物等の採取が禁止されている。また、世界の桜の園の西南側が中宇利丸山の蛇紋岩植生として愛知県天然記念物に指定されている。この南の麓から続く、林道滝道線は車での進入はできないが、東の瓶割峠まで続き、雨生山と金山の登山道となっている。世界の桜の園のハイキングコースから林道滝道線の途中に入ることもできる。西側の国道301号線の宇利峠から、瓶割峠までの雨生山と金山の地域は桜淵県立自然公園の一部として保護されている。雨生山などにも蛇紋岩の岩場が多く、この地域にはダイセンミツバツツジ、マツバニンジン、ムラサキセンブリ、シマジタムラソウ、フキヤミツバ、ウンヌケ、ウンヌケモドキ、サワヒメスゲ、イッスンテンツキ、カガシラなどの珍しい植物が多く、マンサクやヒロハドウダンツツジの群落もある。
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