国指定天然記念物(昭和19年3月7日、指定面積2.03ha)
甚古山(じんごやま)の北斜面、標高200~300mの約40ヘクタールの地域にツゲが繁茂している。このうち密度の高い2.03haがツゲの北限地として国の天然記念物の指定された。その後、さらに北方の関東地方で、自生地が発見された。ツゲは開花が3~4月、ツゲ科に属し、モチノキ科のイヌツゲとは全く違うもの。ツゲをはじめ、ウバメガシ、サカキ、ツクバネ、コウヤミズキ、マルバノキ、メグスリノキ、ジングウツツジ、ヒロハドウダンツツジ、タイミンタチバナ、トキワガキ、ムラサキセンブリ、ヤマジソ、シマジタムラソウ、ウンヌケ、ジングウスゲ、ヒメフタバランなど多様な植物が混生しているといわれる特殊な植生である。保護地であり、石碑までの登山道があるが、観察するための歩道などの整備はされていない。山の木は背が高くて花がよく見えないものが多い。ツゲの花を見るなら県道81号線沿いに植栽されたものがあり、六所神社やこの付近の民家にも植えられている。麓の六所神社の近くに新城市指定天然記念物の黄柳野のカヤの木がある。
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