栂池自然園は中部山岳国立公園の第一種特別保護地域にあり、標高1880mに位置する日本有数の高層湿原の自然公園である。ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで、入口の
栂池自然園ビジターセンターまで行くことが出来る。入口前に栂池山荘と栂池ヒュッテの2つの宿泊施設もある。約100haの広さの高層湿原をそのまま自然公園としたもので、長さ約5.5km、所要時間約3時間30分の遊歩道が整備されている。雪のある期間は閉鎖されており、2013年の開園期間は6月1日(土)~11月4日(月)まで。初期には雪が残り、入れない場所もある。ミズバショウ湿原、ワタスゲ湿原、浮島湿原、ヤセ尾根、展望湿原の5つのゾーンに分けられ、多くの高山植物が自生し、固有種もある。6月中旬~8月中旬に花が多く、10月初旬が紅葉の季節である。健脚なら上部の天狗原や白馬大池、乗鞍岳まで足をのばすこともできる。栂池自然園より高地にある白馬大池から上の白馬連峰は高山植物の宝庫であり、「白馬(しろうま)連山高山植物帯」として国の天然記念物に指定されている。
[自然園の主な植物] ミズバショウ、リュウキンカ、ゴゼンタチバナ、ハクサンコザクラ、コバイケイソウ、ミヤマキンポウゲ、コイワカガミ、シラネアオイ、ヒオウギアヤメ、チングルマ、ニッコウキスゲ、エンレイソウ、シナノキンバイ、クルマユリ、キヌガサソウ、ベニバナイチゴ、トリカブト、ハクサンフウロ、モウセンゴケ、ワタスゲ、クロツリバナ、ダケカンバなど。
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