矢並湿地、上高湿地及び恩真寺湿地の3湿地がまとめて「東海丘陵湧水湿地群」23haとして、平成24年7月3日にラムサール条約湿地に登録された。ラムサール条約とは、湿地の保全と賢明な利用を推進することを目的とした国際条約である。恩真寺湿地は「恩真寺」の境内奥に湿地が2か所、面積0.3ha、集水区域を含めた面積11.92ha。登録面積は周辺の集水区域を含み、湿地周辺はアカマツ、コナラの自然林とヒノキの植林からなり、シデコブシも自生する。湿地にはヘビノボラズ、ミカワシオガマ、サギソウ、ムラサキミミカキグサ、ミカヅキグサ、サワギキョウ、ノギラン、マアザミ、オニスゲなどが自生する。地元自治区が恩真寺とともに保全活動を行っている。恩真寺は郷土を代表する偉人、鈴木正三(すずきしょうさん)(1579~1655年)和尚の史跡であり、坐像と梵鐘が豊田市の有形文化財に指定されている。寺院の入口には正三杉の大木がある。
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