戦国時代の末期に西郷清員(きよかず)が築城したと推定されている西川城址がクリ林となっており、その下にカタクリが城址一面を埋め、カタクリ山と呼ばれている。かたくり山の話の立看板に栽培の経過などが書かれている。昭和21年に、自生の柴栗に接ぎ木して栗の栽培を初め、昭和23年に整地を行ったところ昭和24年の春に2~3輪のカタクリの花が咲いたのが始まりである。昭和35年頃から群生地になっている。カタクリの花は1年草。発芽は2月頃。咲き初め3月中旬、見頃3月下旬~4月上旬である。1つの花は10日間ほど咲く。種子の完熟は5月下旬、40個位の種子がつく。発芽から鱗茎が大きくなって開花するまでに5~7年かかる。カタクリの花以外には、ヒロハノアマナ、ジロボウエンゴサクなどがみられる。
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