旧東海道「赤坂宿」の西方、三河湾国定公園内に位置する362mの山。宮路山は、 「秋来てぞ 見るべかりけり赤坂の 紅葉の色も 月の光も 」(藤原盛忠)と詠まれているように古(いにしえ)より「もみじ」の名所として名高く、また、「宮路超え」として中世に至るまで、山中を街道が通っていたことから万葉集、十六夜日記と数多くの歌集や紀行文にその名が登場する。この「もみじ」とは、「ドウタン」と呼ばれている「コアブラツツジ」のことで、山腹に数千本本が自生しており、新緑の季節にはつりがねの形をした可憐な白い花を咲かせ、晩秋には紅葉し、山肌を真紅に染める。
山頂からは 三河湾をはじめ東三河平野や渥美半島が一望でき、よく晴れた日には遠く富士山や御嶽山も望める。
「この先の森には、「花の森」、「野鳥の森」、「学習の森」、「ツツジの丘」など、それぞれ変化にとんだ自然が楽しめるように整備された生活環境保全林があり、訪れる人々の憩いの場になっている。(登山道入口表示の内容)
コアブラツツジの花 5月5日頃 ヒメハギ、チゴユリ、コバノガマズミ、クサイチゴ、スノキ、モチツツジ、コメガヤ
コアブラツツジの紅葉 11月30日頃 イロハモミジ、ヤブコウジ(実)、ノコンギク<
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