黒田ダムは電源開発を目的とし、黒田川に建設された。黒田川は南側の段戸山(鷹ノ巣山)を源流とし、名倉川に通じ、矢作ダム上流の矢作川に注ぐ。奥矢作第一発電所、奥矢作第二発電所は黒田ダムと下池の富永ダム、矢作ダムを使用する2段式揚水発電所であり、矢作川水系最大の水力発電所である。ダム湖(貯水池)は黒田湖(くろだこ)という。この周辺は愛知高原国定公園内にあり、植物の種類が豊富で、タカヤド湿地も近くにある。ダム建設に伴い道路が整備されており、イロハモミジ、ハナノキ、アセビなどが植栽され、アカマツ、コナラ、ヤマザクラ、リョウブ、シロモジなど自生の樹種も多く、ダム下流には大きなアカマツがある。稲武地区にはカリヤスが多いとされ、周辺でも見られる。
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