くらがり渓谷は本宮山県立自然公園内にあり、本宮山(789.2m)を源流とする男川の渓谷であり、標高250~600mに位置する。男川は乙川と合流して岡崎市街を通り、矢作川へと続く。紅葉で有名な景勝地であり、「くらがり八景」(①不動の滝②さるとび岩③岩根の杉林④猿神の鬼押し出し⑤かえで並木⑥もみじ橋の岩舞台⑦おさな淵⑧まぼろしの滝)と呼ばれるハイキングコースを通り、さらに本宮山に登る登山口でもある。キャンプ場(キャンプセンター0564-83-2057)や放流ニジマス釣り場(くらがり山荘
0564-83-2059)もある。周囲は広葉樹と針葉樹からなる優れた天然林であるとされ、渓流沿いや岩場にシダやコケが多く、暖地性のシダのシシランの群落などがある。植物の種類は多く、イワタバコ、イヌショウマ、サンショウソウ、フタリシズカなどが見られる。毎月第2日曜日9時から西三河自然観察会主催の観察会が開かれている。
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