生活環境保全林整備事業により整備された「衣笠の森」は、衣笠山、仁崎峠、滝頭山、不動岳に囲まれた地域である。衣笠山(きぬがさやま)はこの中で最も高く、標高278.4m、東側はウバメガシ保護林となっており、東側の麓には藤七原湿地がある。衣笠山の北側を通る林道衣笠線(一部未舗装)により白谷海岸に抜けることができる。衣笠山へは滝頭公園の駐車場に近い衣笠自然歩道入口又は車道の衣笠の森入口から登る。衣笠山の南側に滝頭山(たきがしらやま)があり、中間の峠が仁崎峠である。峠付近にも駐車場がある。滝頭山は標高258m、山頂近くには展望が素晴らしい「恐竜の背」と呼ばれる奇岩があり、その下付近がツツジの群生地である。滝頭山の東にある不動岳は標高
201m。滝頭山と不動岳の麓に不動滝と滝頭不動があり、不動岳と不動滝の中間あたりでカイナンサラサドウダンが見られる。その下に滝頭上池、下池がある滝頭公園があり、駐車場がある。滝頭公園は桜(4月初旬)と紅葉(12月初旬)の名所にもなっている。確認されている主な植物は次のとおり。
[衣笠山] ウバメガシ、マツザカシダ、イノデモドキ、キヨスミヒメワラビ、ヒロハイヌワラビ、ヤマイヌワラビ、フモトシケシダ、キヨタキシダ、メヤブマオ、イナカギク、ワタゲカマツカ、トキワガキ、ナギナタコウジュ、イガタツナミソウ、オオヒキヨモギ、サケバヒヨドリ、ソクシンラン、ハリコウガイゼキショウ、ヤマボウシ、クマノミズキ、ヒメバライチゴ、バイカツツジ、ヤナギイチゴ、セントウソウ、ホタルブクロ、ヤブサンザシ、キンラン、ササユリ、カンアオイ、ウラジロノキ、ガンピなど
[滝頭山] ウツギ、ウバユリ、ウラシマソウ、カンアオイ、セントウソウ、イワタバコ、ホトトギス、ヤマアジサイ、ミヤマタゴボウ、ナチシケシダ、ヌリトラノオ、シモツケヌリトラノオ、シシラン、ヒトツバ、コアブラツツジ、カイナンサラサドウダン、ドウダンツツジ、トサノミツバツツジ、モチツツジ、ナガボナツハゼ、オケラ、ツクバキンモンソウなど
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