紙田川河口は豊橋市杉山町にあり、周囲は埋立地であり、養鰻池跡や工業団地がある。この河口部が塩性湿地になっている。南側の汐川干潟は汐川の河口に出来た干潟であり、三河港大橋より南側の区域である。汐川干潟を含む三河湾が日本の重要湿地500に選ばれ、汐川干潟は保護されている。海岸の埋め立てが行われる前の昭和30年頃の汐川干潟は広大であり、紙田川河口も含まれていた。汐川干潟は野鳥観察で有名であり、紙田川河口付近も野鳥観察がよく行われ、紙田川の河口を汐川干潟に含めていることも多い。紙田川河口の塩性湿地には、汐川干潟と同じようなフクド、ハママツナ、シバナ、シオクグ、ウラギクなどの貴重な植物が生える。
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