国指定名勝天然記念物(昭和6年7月31日指定)
鳳来寺山は標高684m、砂岩や泥岩などの堆積岩とその後の火山活動による流紋岩、安山岩などの火山岩類からなる設楽層群と呼ばれる地質で、頂上付近は岩盤が露出した断崖絶壁の景勝地である。鳳来寺山頂付近には鳳来寺と徳川家康を祀った東照宮があり、1425段の石段が続いている。麓に近い仁王門付近では傘スギに代表されるように杉の巨木が並び、暖帯性の植物が生え、シダ類の種類が多い。山頂付近では植物相も変わり、麓からの植物の種類は800種以上といわれている。東照宮から山頂へ向かい東海自然歩道が通っている。また、動物の種類も多く、コノハヅク、モリアオガエルなど貴重な生物も生息している。山道入口にある鳳来寺山自然科学博物館に岩石や動植物の標本が展示され、仏法僧の鳴き声と映像を見ることができる。
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