蔵王山は標高250.4m、三河湾国定公園の内にあり、登山道は蔵王山自然歩道、三つ岩自然歩道の2ルートがある。登山口前には駐車場やトイレが作られ、明治の商家、遊具やアスレチックもある公園になっている。登山口に熊野三所権現神社があり、８合目に蔵王権現堂がある。この蔵王権現にちなんで麓の公園が権現の森といわれている。車道も整備されており、東側から県道399号蔵王線が通じ、権現の森の入口の西側から市道で登ることもできる。頂上には風力発電機の風車や蔵王山展望台がある。昼は三河湾や太平洋が一望でき、夜には、「日本夜景100選」にも選ばれたすばらしい夜景が楽しめる。植物種は多く、確認されている主なものは次のとおり。東三河自然観察会が毎年、定例観察会を開催している。
　ギフベニシダ、クマワラビ、イノデ、ヒロハイヌワラビ、ヒトリシズカ、フウトウカズラ、フデリンドウ、カンアオイ、ケヤブハギ、オオバタンキリマメ、コガンピ、フキヤミツバ、イズセンリョウ、オオカモメヅル、ツルアリドオシ、ツクバキンモンソウ、シソバタツナミ、イガタツナミソウ、クチナシグサ、オケラ、ナガバノコウヤボウキ、コウヤボウキ、ササユリ、ノギラン、コメガヤ、キンラン、ギンラン、クロヤツシロラン、オオバノトンボソウ、シデコブシ、ヒメイカリソウ、チダケサシ、スズカアザミ、ハンカイソウ、ムベ、セントウソウ、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、ナガバタチツボスミレ