ヤマトフデゴケ 大和筆蘚

mark

Flora of Mikawa

シッポゴケ科 Dicranaceae ツリバリゴケ属

中国名 日本曲柄藓 ri-ben qu-bing xian
学 名 Campylopus japonicus Broth.
ヤマトフデゴケの筆状
ヤマトフデゴケの葉先の透明尖
ヤマトフデゴケの葉基部
ヤマトフデゴケの葉基部の細胞
ヤマトフデゴケ
ヤマトフデゴケ葉
ヤマトフデゴケ葉先
ヤマトフデゴケ葉縁の細胞
分 類 蘚類
高 さ 2~6㎝(長さ)
生育場所 やや乾いた岩上、土上
分 布 在来種  日本全土、朝鮮、中国、北アメリカ、メキシコ、オーストラリア
撮 影 豊田市   04.11.27
植物体は普通2~6㎝、上部は黄緑色、下部は褐色を帯び、光沢がある。茎は直立し、黒褐色の仮根を密につける。葉は乾いても縮れず、放射状につく。葉は先部を除き、全縁で、長さ4~6(10)㎜の披針形、先が細長く尖り、針状の長い透明尖がある。透明尖には上向きの鋭い歯がある。ただし、若葉には透明尖はない。中肋は太く、葉幅の約1/2ほどあり、横断面では、背側にステライドがあり、腹側にはステライドはなく、大形の透明な細胞がある。葉身中部の縁寄りの細胞は長さ10~25μmの菱形~矩形。葉翼の細胞は長矩形。葉上部の葉身細胞は小形で丸みがある。胞子体は未知。
 類似のフデゴケは葉の幅がヤマトフデゴケより広く、中肋の背腹両面にステライドがある。