オオミズゴケ 大水蘚
Flora of Mikawa
ミズゴケ科 Sphagnaceae ミズゴケ属
中国名 | 泥炭藓 ni tan xian |
英 名] | prairie sphagnum |
学 名 | Sphagnum palustre L. |
分 類 | 蘚類 |
高 さ | 5~10㎝ |
生育場所 | 山地の湿った場所、湿地 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、世界に広く分布 |
撮 影 | 葦毛湿原 04.9.25 |
植物体は大形、緑色~黄褐色、ときに赤色を帯びる。茎は長さ10cm以上になり、茎頂付近に多数枝を集まってつける。茎の表皮細胞は3~4細胞層からなり、透明、
螺旋状の線状肥厚があり、1~4(3~9)個の孔がある。髄は黄褐色。茎葉は長さ1.0~2.0㎜、幅0.8~0.9㎜の楕円状舌形、上部の細胞は透明で、広い区画があり、しばしば先端にささくれがある。透明細胞は2分割しない。枝葉は長さ1.5~2㎜、幅1.5~1.8㎜の広卵形、中央が凹み、縁は内曲し、歯があり、葉縁細胞と透明細胞の2種をもつ。枝葉の葉緑細胞は横断面で狭二等辺三角形。葉緑細胞と透明細胞の接合面壁は平滑。透明細胞は数本の横線の肥厚があり、表面の孔は少なく数個。雌雄異株。造精器は黄緑色~淡紅色。雌苞葉は長さ約5㎜、幅2.5~3㎜の広卵形。
胞子は直径28~33µm、黄色を帯びる。蒴は稀。
イボミズゴケは枝葉の葉緑細胞が横断面で正三角形。透明細胞の葉緑細胞との接合面壁にはパピラがあり、ざらつき、表面からでもわかる。
ムラサキミズゴケは普通、紫色を帯びる。枝葉の葉緑細胞は横断面で楕円形、透明細胞に挟まれ、表面には出ない。
ホソバミズゴケはやや小小さく、赤くならない。上部の開出枝より下方に垂れる枝がかなり長い。枝葉は密につき、上半部で強く反り返る。
イボミズゴケは枝葉の葉緑細胞が横断面で正三角形。透明細胞の葉緑細胞との接合面壁にはパピラがあり、ざらつき、表面からでもわかる。
ムラサキミズゴケは普通、紫色を帯びる。枝葉の葉緑細胞は横断面で楕円形、透明細胞に挟まれ、表面には出ない。
ホソバミズゴケはやや小小さく、赤くならない。上部の開出枝より下方に垂れる枝がかなり長い。枝葉は密につき、上半部で強く反り返る。