ホソバミズゴケ 細葉水蘚

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Flora of Mikawa

ミズゴケ科 Sphagnaceae ミズゴケ属

中国名 白齿泥炭藓 bai-chi ni-tan xian
英 名] Girgensohn's sphagnum
学 名 Sphagnum girgensohnii Russow
ホソバミズゴケ2
ホソバミズゴケ3
ホソバミズゴケ4
ホソバミズゴケ
分 類 蘚類
高 さ 15~20㎝(長さ)
生育場所 林内、林縁、湿地
分 布 在来種  日本全土、朝鮮、中国、ロシア、インド、ネパール、ヨーロッパ、北アメリカ、グリーンランド
撮 影 あてび平(長野県) 04.12.11
主に海抜の高い湿地で多く見られる。愛知県内では標高1000mに近い段戸山裏谷で、わずかに見られるだけである。
 植物体はどちらかというと大形、普通長さ15~20㎝、丈夫、黄緑色~灰緑色~淡褐色を帯び、赤くならない。茎は細く、茎の表層は(2)3~4の細胞層からなり、透明、薄壁、細胞に1~2(2~3)個の大きな孔がある。糸状枝根はない。髄は黄色。枝は細く、開出枝より、下に垂れる枝の方がかなり長く、先端が細い。茎葉は長さ0.90~1.14㎜、幅0.75~0.90㎜の広舌形~楕円状舌形、上半部に舷があり、基部は広楔形、先端がささくれる。茎葉の透明細胞は側壁だけになり、透き通る。枝葉は覆瓦状に密につき、上半部が強く反り返る。枝葉は長さ1.0~1.3㎜、幅0.50~0.75㎜の卵状披針形。その透明細胞は背面に楕円形の孔が多数あり、腹面には大きい円形の孔が少数ある。葉緑細胞は断面で腹側が広い台形。雌雄同株異苞又は異株。造精器の枝は淡褐色。造卵器の蕾は扁球形。雄苞葉は小さく、雌苞葉は大きい。胞子は直径30–33µm、黄褐色、平滑。
 オオミズゴケは湿地に大きな群落をつくり、大形。茎葉は長さ1.0~2.0㎜。枝葉は長さ1.5~2㎜。