キャラボクゴケ 伽羅木蘚
Flora of Mikawa
ホウオウゴケ科 Fissidentaceae ホウオウゴケ属
中国名 | 鳞叶凤尾藓 lin-ye feng-wei xian. |
英 名] | common pocket-moss |
学 名 | Fissidens taxifolius Hedw. |
分 類 | 蘚類 |
高 さ | 5~15㎜(長さ) |
生育場所 | 山地の岩上、土上 |
分 布 | 在来種 日本全土、世界に広く分布 |
撮 影 | 幡豆町 10.10.21 |
植物体は中形、長さ4.5~16㎜、幅2.0~4.6㎜、やや黄色を帯びた緑色。葉は6~17対の葉を扁平に密につける。葉は長さ1.5~2.2mm(China
Moss:長さ1.6~3.3㎜、幅0.5~0.8㎜)の披針形、鋭頭、背翼(dorsal laminae )の基部は丸い。腹翼(ventral
laminae=vaginant lamina)は葉身の長さの1/2–3/5長。葉縁に舷はなく、ほぼ全縁に細歯がある。中肋は葉先から短く突出する。背翼の葉身細胞は長さ6~12μmの円形~丸みのある方形、薄壁、厚角、細胞中央にパピラが1個ある。腹翼の細胞は壁が厚く、明瞭なマミラがある。雌雄異株。造卵器,は長さ370~426
µm。蒴柄は長さ15~17(China Moss:11~16)㎜、茎の基部から出る。蒴は傾いてつき、非相称。雌苞葉は小さく、細い。蒴歯は長さ0.56~0.63㎜、基部の幅127~156
µm。胞子は直径10~18µm。n=12
類似のコホウオウゴケは腹翼は葉身の長さの約1/2長。葉縁の鋸歯は葉先は明瞭で下部は不明瞭。中肋が葉先から突出しない。葉身細胞は六角形~方形。腹翼の細胞にはパピラが3~4個ある。蒴柄が茎の中間から出る。
類似のコホウオウゴケは腹翼は葉身の長さの約1/2長。葉縁の鋸歯は葉先は明瞭で下部は不明瞭。中肋が葉先から突出しない。葉身細胞は六角形~方形。腹翼の細胞にはパピラが3~4個ある。蒴柄が茎の中間から出る。