植物体はやや大きい、中形。茎は長さ3～7㎝、這い、やや羽状に分枝し、葉がゆるく扁平につく。枝は長さ5～15㎜。茎葉は長さ1.5～2㎜、幅約1㎜の広い卵状披針形、丸みがあり、先が尖る。枝葉は幅がやや狭く、先には微歯がある。中肋は2叉して短いか不明瞭。葉身細胞は長さ55～75μmの線形。葉の翼部には多数の短い方形～矩形の細胞がある。雌雄異株。蒴柄は赤褐色～橙色、長さ15～20（25）㎜。蒴は長さ2～3㎜の円柱形。蒴歯は2列。蒴帽は僧帽。外蒴歯の上部に縦か不規則な条があり、パピラがあり、下部には横条がある。内蒴歯は線形、淡黄色、平滑、外蒴歯より短い。胞子は直径12～14μm。n=11
　類似のヒロハツヤゴケは葉が明瞭に扁平につき、枝葉が全縁で、葉身細胞の幅がやや広い。蒴柄が長さ7～15㎜と短く、褐色～赤褐色。外蒴歯の全面にパピラがある。胞子が直径15～20µm。