ヒロクチゴケ 広口蘚
Flora of Mikawa
ヒョウタンゴケ科 Funariaceae ツリガネゴケ属
中国名 | 红蒴立碗藓 hong-shuo li-wan xian |
英 名] | Norfolk bladder-moss |
学 名 | Physcomitrium eurystomum Sendtn. |
分 類 | 蘚類 |
高 さ | 2~5㎜ |
生育場所 | 畑、裸地の土上 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、沖縄、中国、ロシア、インド、ベトナム、ヨーロッパ、アフリカ |
撮 影 | 御津町 05.3.13 |
畑や水田の田植え前などでよく見られる。
植物体は小さく、鮮緑色~黄緑色。茎は高さ2~5㎜、直立し、茎の上部に葉が集まってつく。下部の葉は小さく、長さ約1.5㎜、幅約0.8㎜、上部の葉は長さ2.5~3.5㎜、幅約1.3㎜の卵状披針形、縁に2~3細胞の明瞭な舷があり、不明瞭な歯があるかほぼ全縁。中肋は葉先から短く突出する。中部~上部の葉身細胞は長さ54~65µm、幅35~42µmの楕円状六角形~長楕円状六角形~(矩形)。下部の葉身細胞は長さ90~130µm、幅40~60µmの長方形、薄壁。雌雄独立同株(雌雄異苞)。蒴は直立し、幅0.9㎜以下と小さく、相称のカップ状で、短い嘴が外れると口部は広く、カップのように見える。蒴は春に成熟する。蒴柄は淡黄色~黄褐色、長さ4~8(11)㎜。蒴歯はない。胞子は直径25~39μmの暗褐色で、表面に小刺状のパピラが密生する。n=9
コツリガネゴケは中肋が葉先から出ず、蒴柄の長さ8~15㎜と長い。
アゼゴケは蒴を秋に出し、蒴柄の長さが2~3㎜しかない。また、葉が小さく、中肋が葉先近くに終わるか短く突出し、葉縁に微歯があり、舷が不明瞭。
植物体は小さく、鮮緑色~黄緑色。茎は高さ2~5㎜、直立し、茎の上部に葉が集まってつく。下部の葉は小さく、長さ約1.5㎜、幅約0.8㎜、上部の葉は長さ2.5~3.5㎜、幅約1.3㎜の卵状披針形、縁に2~3細胞の明瞭な舷があり、不明瞭な歯があるかほぼ全縁。中肋は葉先から短く突出する。中部~上部の葉身細胞は長さ54~65µm、幅35~42µmの楕円状六角形~長楕円状六角形~(矩形)。下部の葉身細胞は長さ90~130µm、幅40~60µmの長方形、薄壁。雌雄独立同株(雌雄異苞)。蒴は直立し、幅0.9㎜以下と小さく、相称のカップ状で、短い嘴が外れると口部は広く、カップのように見える。蒴は春に成熟する。蒴柄は淡黄色~黄褐色、長さ4~8(11)㎜。蒴歯はない。胞子は直径25~39μmの暗褐色で、表面に小刺状のパピラが密生する。n=9
コツリガネゴケは中肋が葉先から出ず、蒴柄の長さ8~15㎜と長い。
アゼゴケは蒴を秋に出し、蒴柄の長さが2~3㎜しかない。また、葉が小さく、中肋が葉先近くに終わるか短く突出し、葉縁に微歯があり、舷が不明瞭。