アゼゴケ 畔蘚
Flora of Mikawa
ヒョウタンゴケ科 Funariaceae ツリガネゴケ属
中国名 | 立碗藓 li wan xian |
英 名] | dwarf bladder moss |
学 名 | Physcomitrium sphaericum (Ludw.)Furnr. |
分 類 | 蘚類 |
高 さ | 3~8㎜ |
生育場所 | 畑、裸地の土上 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、沖縄、中国、ロシア、ヨーロッパ、北アメリカ |
撮 影 | 西尾市 05.10.22 |
よく似たヒロクチゴケと同じように畑や水田の畦などでよく見られる。ヒロクチゴケは蒴を春につけるが、アゼゴケは秋につける。
茎は高さ3~8㎜、直立し、茎の上部に葉が集まってつく。下部の葉は長さ約1.0㎜、幅0.6~0.83㎜、上部の葉は大きく、長さ約4㎜、幅1.2㎜、卵形~楕円状卵形、葉先は尖り、明瞭な舷はなく、あっても幅が狭い細胞が1列に並び、葉先付近の縁に普通、微歯がある。中肋は葉身全体にあり、葉先から短く突出することもある。中部~上部の葉身細胞は長さ50~75µm、幅30~40µmの短い長方形~五角形~六角形。下部の葉身細胞は長さ150~180µm、幅30~50µmの大きな不整の長方形。薄壁。縁の細胞1列は幅が狭く、長い。雌雄独立同株(雌雄異苞 autoicous)。蒴は直立し、相称のカップ状(半球形)で、短い嘴が外れるとカップのように見える。蒴柄は赤褐色、長さ2~3㎜と短い。胞子は黒褐色、直径25~35µm、表面に小刺状のパピラが密生する。
類似のヒロクチゴケは葉が大きく、中肋が葉先から突出し、葉縁の舷が明瞭。また、蒴が春に成熟し、蒴柄の長さが4~8㎜である。
コツリガネゴケはヒロクチゴケに似ているが、中肋が葉先から出ず、蒴柄の長さ8~15㎜。
茎は高さ3~8㎜、直立し、茎の上部に葉が集まってつく。下部の葉は長さ約1.0㎜、幅0.6~0.83㎜、上部の葉は大きく、長さ約4㎜、幅1.2㎜、卵形~楕円状卵形、葉先は尖り、明瞭な舷はなく、あっても幅が狭い細胞が1列に並び、葉先付近の縁に普通、微歯がある。中肋は葉身全体にあり、葉先から短く突出することもある。中部~上部の葉身細胞は長さ50~75µm、幅30~40µmの短い長方形~五角形~六角形。下部の葉身細胞は長さ150~180µm、幅30~50µmの大きな不整の長方形。薄壁。縁の細胞1列は幅が狭く、長い。雌雄独立同株(雌雄異苞 autoicous)。蒴は直立し、相称のカップ状(半球形)で、短い嘴が外れるとカップのように見える。蒴柄は赤褐色、長さ2~3㎜と短い。胞子は黒褐色、直径25~35µm、表面に小刺状のパピラが密生する。
類似のヒロクチゴケは葉が大きく、中肋が葉先から突出し、葉縁の舷が明瞭。また、蒴が春に成熟し、蒴柄の長さが4~8㎜である。
コツリガネゴケはヒロクチゴケに似ているが、中肋が葉先から出ず、蒴柄の長さ8~15㎜。