エダウロコゴケモドキ 枝鱗苔擬
Flora of Mikawa
ヒゲゴケ科 Theliaceae エダウロコゴケモドキ属
中国名 | 粗疣藓 cu-you xian |
学 名 | Fauriella tenuis (Mitt.) Cardot |
分 類 | 蘚類 |
高 さ | 1~2㎝(長さ) |
生育場所 | j山地の木の根元、腐木上 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、中国、フィリピン |
撮 影 | 幸田町 14.2.12 |
植物体は小形、淡緑色~黄緑色、糸状、からみあってマットをつくる。茎は這い、不規則に分枝し、葉を含めた幅約0.5㎜、先は鈍く、枝の長さは一定でない。葉は覆瓦状につき、長さ0.2~0.6㎜、基部は卵円形~円形の匙状の凹面、先は急に狭まって尖り、基部も狭まる。葉先は細長く尖ることが多い。葉縁は全周に目立たない歯がある。中肋は2叉して短いか欠く。葉中部の葉身細胞は長さ18~25µm(大きい葉の実測:19~37µm)の楕円状菱形、やや厚壁、細胞の背面中央に1個の大きなパピラがある。雌雄異株。蒴柄は長さ1~1.5㎝、赤褐色、平滑。蒴は円筒形、やや曲がり、非相称、水平~下垂する。蒴帽は僧帽形。口環はない。胞子は直径10~13µm。
葉が絶滅危惧種のレイシゴケとよく似ている。葉身細胞の長さがやや長く、線形のものが混じる。長さ約2㎜の写真掲載の小形の葉の細胞全てを確認すると、周囲37個、内部109個あり、細胞の長さは12~30µmであった。最大最小の上下を除くと15~27µmで公表されている数値とほぼ一致している。大きい葉では細胞がやや長くなるようである。
レイシゴケは石灰岩地に生え、乾いても葉が茎から開出し、とげとげしく、外観が異なる。葉がよく似て、長さ0.3~0.5㎜、幅0.3~0.4㎜。葉中部の葉身細胞は長さ13~18µm、細胞の背面中央に1個の大きな刺状のパピラがある。日本では蒴は未知。蒴は楕円状卵形で直立することが知られている。
スズゴケ属のヒナイトゴケも糸状に細い。茎葉が枝葉より小さく、枝葉が長さ0.5~1.3㎜、全縁。蒴柄が短く、苞葉に隠れる。
コゴメゴケは糸状で細く、葉を含めた幅約0.4㎜、葉は長さ0.5~0.8㎜。葉先は透明尖になり、葉先付近だけ歯がある。中肋が1本、葉先付近まで達する。蒴柄は2~3㎜。
糸状の蘚類は他にも多く、葉が1㎜以下のものは、コモチイトゴケ、コバノイトゴケ、イヌケゴケ、ネジレイトゴケ、コシノウスグロゴケなどである。
葉が絶滅危惧種のレイシゴケとよく似ている。葉身細胞の長さがやや長く、線形のものが混じる。長さ約2㎜の写真掲載の小形の葉の細胞全てを確認すると、周囲37個、内部109個あり、細胞の長さは12~30µmであった。最大最小の上下を除くと15~27µmで公表されている数値とほぼ一致している。大きい葉では細胞がやや長くなるようである。
レイシゴケは石灰岩地に生え、乾いても葉が茎から開出し、とげとげしく、外観が異なる。葉がよく似て、長さ0.3~0.5㎜、幅0.3~0.4㎜。葉中部の葉身細胞は長さ13~18µm、細胞の背面中央に1個の大きな刺状のパピラがある。日本では蒴は未知。蒴は楕円状卵形で直立することが知られている。
スズゴケ属のヒナイトゴケも糸状に細い。茎葉が枝葉より小さく、枝葉が長さ0.5~1.3㎜、全縁。蒴柄が短く、苞葉に隠れる。
コゴメゴケは糸状で細く、葉を含めた幅約0.4㎜、葉は長さ0.5~0.8㎜。葉先は透明尖になり、葉先付近だけ歯がある。中肋が1本、葉先付近まで達する。蒴柄は2~3㎜。
糸状の蘚類は他にも多く、葉が1㎜以下のものは、コモチイトゴケ、コバノイトゴケ、イヌケゴケ、ネジレイトゴケ、コシノウスグロゴケなどである。