シクンシ科 Combretaceae
分類 | 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-バラ上群(superrosids)- -アオイ類(malvids)-フトモモ目(Myrtales) |
シクンシ(C. indicum)はかつては Quisqualis indica の学名を与えられていたが、遺伝子解析によりQuisqualis属はCombretum属に統合された。 シクンシ属 Combretum(285種)、Conocarpus (2種)、Dansiea (2種)、Getonia (1種)、Guiera (1種)、Laguncularia (1種)、ヒルギモドキ属 Lumnitzera (2種)、Macropteranthes (5種)、Strephonema (4種)、モモタマナ属 Terminalia(278種) |
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分布 | 世界の熱帯、亜熱帯に10属約600種が分布する。 ヒルギモドキ(Lumnitzera racemosa)は熱帯及び亜熱帯のマングローブの一種で沖縄が北限。 |
特徴 | 高木、低木または蔓性木(lianas)、雌雄同株(monoecious)、雌雄異株(dioecious)または雌雄混株(polygamous)、陸生(terrestrial)、水陸両生(amphibious)、または水生(aquatic)、ときに直立した単軸の幹が一連の水平な仮軸性の枝を支え、刺は有または無、クローン性はない。柔組織(parenchymatous tissues)には粘液細胞(mucilaginous cells)または(導)管がよく存在する。毛は多様で、長いものもあり、真っ直ぐで、先が尖り、腺がなく、単細胞で非常に壁が厚く、基部に円錐状の内部区画があり(combretaceous:ソクシン状)、ときに短い柄のある腺毛も存在する。根はときどき気根(pneumatophores)を持つ。茎は直立、水平、広がり、または平伏する。芽鱗はない。葉は宿存性(常緑)または落葉性で、互生して螺旋状、または対生、またはほぼ対生で十字対生し、単葉である。托葉は通常はないが、ときにあって小さい。小葉柄、葉柄または葉身の基部には、しばしば 2個の円形~楕円形で平らな構造、またはフラスコ形の蜜腺の窪み(nectariferous cavities)がある。葉身は紙質~革質、葉脈は羽状、2次脈はしばしばループ状または縁に向かって滑らかに弓なりになり、縁は全縁、表面は無毛または有毛。花序はしばしばダニ室(domatia)があり、穴状、袋状、または毛房になる。花序は頂生および/または腋生、穂状花序または円錐花序 [総状花序] である。苞が存在する(各花は通常脱落した苞腋に生じる)。小苞は0個または2個、花托筒(hypanthium)に取り付けられる。花は両性または単性で、雄花と雌花が同じまたは異なる株に生じるか、両性で異なる株に雄花が出現するか、または全て両性で、通常は放射相称である。花被片と雄しべ(androecium)は花托筒に生じる。花托筒は杯形、円筒形、または筒状で、子房を越えてわずかにまたは著しく伸び、2つの部分に分化する。下部は子房につき、上部は自由である。萼片は4または5個で、離生または基部で合着し、覆瓦状(imbricate)~敷石状(valvate)になる。花弁は(0[4]または)5個、離生し、覆瓦状または敷石状。蜜腺があり、通常、子房の頂部に裂片のあるまたは裂片のない円盤状になり、しばしば有毛である。雄しべは[4または]5~10[~16]本、蕾中では内曲する。花糸は離生(distinct)、内包されるか長く突出する。葯は背着、2本の縦の切れ込みによって裂開する。花粉粒は3溝型(3-colporate)で、しばしば無孔の溝もある。雌しべは心皮が2~5個のあり、心皮は合着する。子房は下位[半下位]、1室、頂生胎座(placentation apical)。花柱は1個。柱頭は1個、点状から頭状。胚珠は2~5[または6]個、室の先端から長い珠柄(funiculi)で垂れ下がり、倒生(anatropous)、2種皮性(bitegmic)、 厚層珠心(crassinucellate)。果実は核果で、うねおよび/または翼があり、乾燥~海綿質または肉質。種子は果実1個につき1個、比較的大きく、種皮の外側は繊維状。胚は通常、2枚の折り畳まれた、または螺旋状にねじれた子葉を持つ。胚乳はない。 |
栽培 | シクンシは鑑賞用に栽培されるほか、種子が駆虫薬として使われる。ミロバランノキ(Terminalia chebula)は果実が黄色染料や黒インクの原料、薬用とされる。モモタマナは葉が大きく、枝振りが美しいので公園などに植栽される。 |
シクンシ属 | シクンシ | Combretum indicum (L.) DeFilipps |