パイナップル科 Bromeliaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-単子葉類(Monocots) -ツユクサ類(Commelinids)--イネ目(Poales)
分布  世界に約51属3400+種があり、北半球に広く分布し、主に熱帯アメリカに多く、温帯アメリカに少数、アフリカに1種(Pitcairnia feliciana)が分布する。
特徴  多年草又はまれに低木、着生、岩生、地上生。葉は螺旋状につき、普通、ロゼットになり、無柄、単葉、葉脈は平行、基部は広がり葉鞘となり、縁にしばしば刺がある鋸歯状、まれに全縁。花序は頂生又は腋生、有茎又は無茎、円錐花序~総状花序~穂状花序~頭状花序、ときに縮小~単一になり、花は偽側生、苞は普通、明るい色で目立つ。花は両性又はときに、機能的に単性、3数性。咢片と花弁はいずれも3、分離又は広く合着する。花弁はしばしば色が明るく、基部の縁に対の鱗片状の付属体をつける。雄しべは6個、3個の2輪(3+3)につき、花糸は離生、合着、集合、又は個々に花弁につく。葯は2室、縦の隙間から裂開する。雌しべ群は3心皮、統合して、複合、3室、子房上位又は半下位又は下位、胚珠は各室に少数~普通、±多数、中軸胎座。花柱は頂生、しばしば、3深裂、パピラがある。果実は液果又は少ないが胞間裂開蒴果、まれに複合で肉質。種子は普通、翼又は羽毛がある。胚乳は粉質。胚は小~かなり大。x=8~29(しばしば25)。
【パイナップル科の亜科】8亜科
ブロメリア亜科 Bromelioideae 液果
ティランドシア亜科 Tillandsioideae 蒴果、種子に羽毛
ピトカイルニア亜科 Pitcairnioideae 蒴果、種子に翼又は無
 下記の亜科に分割
Hechtioideae 雌雄異株、中央アメリカ
  以下は花が両性又は稀に雌雄性(同株~混株~異株)、ブラジル
Puyoideae
Brocchinioideae
Lindamanioideae
Navioideae
Pitcairnioideae
Puyoideae
栽培 食用にパイナップルが栽培され、エクメアやグズマニアなどが観賞用に栽培される。
アナナス属   パイナップル Ananas comosus (L.) Merr.
インコアナナス属   インコアナナス Vriesea carinata Wawra
エクメア属   シマサンゴアナナス Aechmea fasciata (Lindl.) Baker.
グズマニア属 グズマニア Guzmania sp.