オオバヤドリギ科 Loranthaceae

分類 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-キク上群(Superasterids)-ビャクダン目(Santalales)
分布 世界の熱帯・温帯地域を中心に約77属約950種が分布し、日本には落葉広葉樹に寄生するホザキヤドリギ属(Loranthus)、針葉樹に寄生するオオバヤドリギ属(Taxillus)などが自生し、アジア原産のグミバヤドリギ属(Scurrula)も知られている。
特徴 双子葉植物離弁花類。低木、普通、他の種子植物につく、空中半寄生虫であり、多くの場合、ランナー(epicortical roots)によって宿主に沿って広がる。まれに、地上生の根寄生の低木または高木、節に関節はなく、無毛または有毛、毛はしばしば星状毛または輪生毛になる。葉は対生または互生、托葉はない。葉柄はしばしば不明瞭。葉身は単純で、普通、羽状脈があり、縁は全縁。花序は頂生または腋生、総状花序、穂状花序、または散形花序(ときに頭状花序になる)。苞は普通、目立たず、ときに、明瞭な総苞を形成する(Tolypanthus属)。花は普通、両性、まれに単生(雌雄異株の植物)、4~6数性、放射相称または左右相称、しばしば目立つ。萼片は子房につき、拡大部は環状から円蓋状になり、全縁または短い歯があり、宿存する。花弁は普通、4~6枚で、離生または合着し、敷石状。花盤は普通、不明瞭~±無い。雄しべは花弁と同数、花弁につき、対生する。葯は主に底着、ときに背着し、2~4室、縦に裂開し、室はときに多数の横方向の分裂を伴い、多細胞になる。花粉は長円形またはほぼ長円形、普通、3裂、または三角形。子房は下位、1室または3室または4室、真の胚珠は無く、胚嚢(embryo sacs)は中央のずい柱から始まるかまたは子房の基部につき、外皮(integument)がない。花柱は1本。柱頭は小さい。果実は液果(まれに、核果または蒴果)、維管束の外側に粘着層(viscin layer:粘着性の粘液性組織)をもつ。種子は1個、種皮は無い。胚乳は豊富、胚は大きい。
オオバヤドリギ属 マツグミ Taxillus kaempferi (DC.) Danser